産直市で買ったもの、ふたつめは「むかご」です。 写真を取り忘れました。
しかし、大丈夫写真はあります。 桜三里を通ったときに目をつけていたんですよ。
ほら
山芋の蔓です。 昔の人は、夏に山芋の蔓を見つけるとそこへ麦の種を落としておき、 秋に麦の穂を頼りに山芋を掘ったとか。
でもそんなにしなくても、この蔓は「ここほれわんわん、山芋があるよ」と言わんばかりに目立っています。 残念なことに、落石防護網の向こうだから誰も掘れません。
そばへ行ってみると、網の土台にこんなにたくさんのむかご。
むかごは山芋の茎にできる指の爪くらいの大きさの、山芋を超小型にしたみたいなもの。 これを地面に落として芽を出すそうです。
まだ少し蔓に残っていました。
このむかごを母は大好きで、「煎って食べたらおいしい」と言っておりましたが、わたしはあまり信じません。戦時中飢餓児童だった母は、野生のものは何でもおいしいと言うんですもの。
けれど、先日、テレビでむかごご飯なるものを食べていて、それがおいしそうだったもんでつい、むかごを買ってしまいました。 母よりもテレビを信用するわたしって!
にんじんとしいたけを少し入れてみました。 味付けはあっさりと塩だけ。
ムカゴは味も山芋を小型にしたみたいで、少しだけ粘りがあります。 香りも山芋です。 ただ皮ごと炊きますから、ほんのちょっとあくもあるみたいですが、あまり気になりません。 わたし的には、まあ合格のおいしさでした。
こうしたたぐいの食べ物は、いくらおいしい、おいしいと言っても、高級レストランの味を期待してはいけません。 実際はさほどおいしくないんじゃないかと思うのですが、秋の自然を食するという心の満足感が、それをおいしいと感じさせるのではないでしょうか。
残ったムカゴは実家に持って行ったのですが、新たに拾ったのはさて、どんなにして食べましょうかね。