栗の実くらいの小さな果物。 何だと思いますか?
実家になっていたいちじくです。 これが見かけによらず美味で、しかも毎日これくらい採れるんだそうです。
そうは言っても普通のいちじくにしたら5,6個分でしょうか。
だって、こんなに小さいのですから。
とてもおいしいのですが、皮が剥けにくいのが難点です。 それで、全部包丁で剥いてしまいました。
その後は・・・・・
平らな鍋に並べて、3分の2くらいまで白ワインを注ぎ、はちみつとシナモンスティックとレモンの薄切りを入れて、クッキングペーパーで落としぶたをしてことことと煮ます。 2,30分たつと実が透き通ってくるので、火を止めてそのままさましておきます。 煮た直後より、しばらく置いた方が甘みが浸みておいしいです。
一口サイズの、いちじくのワイン煮の出来上がり。 小さいので一口でぱくり、です。
母に持って行ったら、「こんなめんどいことせいでも(しなくても)生が一番おいしい。」と断言。
確かに。
でもね、
この間から唇が荒れて、口内炎がひどくなったかなと思っていたのですが、治ってもまたぶり返す。おかしいなとよくよく考えてみたら、唇が荒れるのはうちのいちじくを食べた後なのです。 どうも、いちじくのあの白い汁にかぶれているらしいです。 今までこんなことはなかったのに。
うちのいちじくは3年ほど前に植えたドーフィンという種類のいちじくで、去年数個だったのが今年は本格的に採れるようになりました。 子どもの頃、うちには日本いちじくの木があって、それこそおやつ代わりにたらふく食べてもそんなに口が荒れることはなかったように思います。
わたしの体質が変わっちゃったのかなあ、それともいちじくの種類によるのかなあ。
いずれにしても生のいちじくがだめとなると、火を通すしかありませんね。
そのいちじくに毛虫が付いて葉っぱがなくなってしまいましたので、夫が消毒をすると言い出しました。
そこで少し若いのもすべてもぎ取って(20個くらいありました)、今度は大きい実のワイン煮を作りました。前回シナモンの香りがきつすぎたので、今回はシナモンなしで。 少し若いいちじくは酸味もあって、レモンも必要なし。
台所いっぱいにワインのふくよかな香りが広がって、とても幸せな気分でした。
生でもおいしいいちじくをワインで煮るなんて邪道だ、贅沢だと言われようと、汁にかぶれてしまうのではどうしようもないです。
もっとも、ワイン煮にする前に、小さめのいちじくを何個も、唇に当たらないように大口をあけてぱくっと食べてしまいました。生のいちじくの味も捨てがたいのです。