子どもたちが誕生日のお祝いにごちそうしてくれました。 って誕生日はいつなの?
もう、ごちそうしてあげると言われてたのも忘れるくらい前、そう、3月なんです。
ちょうど合唱団の10周年記念コンサートがわたしの誕生日。 そしてその1週間後には作品展。 夜もろくろく寝ずに奮闘している頃でしたから、お祝いどころではありませんでした。 半年たってやっとその約束を果たしてくれたというわけです。 この日はぶじこの誕生祝いも兼ねています。
今治市にあるますや旅館、なんとお遍路さんの宿です。 そこの和室がオーベルジュというレストランになっていてフレンチが食べられます。
畳の上に竹カーペットを敷いてテーブルがセットされていました。
マナーや人目を気にすることなく料理を味わってほしいとのことで、ナイフやフォークはなし、ナプキンもありません。
和室は4室しかないので、4客限定だそうです。
たしかここのシェフは愛媛県の何かのコンクールで優勝していたはず。 とても評判のいいお店だそうです。
アミューズ
ビーツのムースパフェ仕立て(中央) ふ~ん、こういう食べ方もあったのか。 以前ビーツの缶詰を頂いたことがあったのですが、食べ方が分からなくて・・・・ サラダに入れたり、ピクルスの代わりに刻んでタルタルソースにしたら、ピンクのソースになったことがありました。
だけどこんな手の込んだことは家ではできませんわね。
甘トロ豚のパテのピンチョス アメリカンドック仕立て (右下) 甘トロ豚は、これから売り出そうとしている愛媛ブランド。 パテにしてしまうと、歯ごたえとかは分からなくなりますが、豚肉の臭みが全くなく食べやすかったです。
サーモンのマリネーと秋なすのミルフィーユ仕立て(右上) 一番気に入りました。グリーンのソースがこれまたおいしい。
左のは日替わりらしいです。 野菜と魚が一品ずつ。 何の野菜だったか忘れてしまった・・・・脳みそあぶないかも
前菜 クスクスと魚介の取り合わせ イカスミソースとトマトソースだったかな?
クスクスはたしかモロッコあたりの食べ物だったよね、ということで、ちょっと多国籍料理のようなニュアンスのある一品。 初体験のクスクスはーデンプンのつぶつぶ? 米や麺のようにソースのお味で食べるものなのでしょうね。 新鮮なホタテといかと野菜、これもおいしかったです。
スープ 地元産さつまいものスープなのですが、元が芋とは思えない上品な味。
サツマイモの繊維はどこへ行った? ていねいにていねいに裏ごしされて、なめらかな口触り。 もっともっと食べたいおいしさでした。
魚料理 ごぼうの揚げたのが乗っています。
魚はサワラだったかな? これもおいしかった・・・・・つまりどれもおいしかったのです。
常日頃、料理は良い素材を、素材の味が生きるシンプルな調理法で食べるのが一番よ、と言っているわたしですが・・・・・・それは建て前ね。 いや、自分の料理に対する言い訳か。
本音はというと、そこそこお金を出して食べる料理は、やはり素人ではできない手の込んだ複雑なものを食べたい。だって、おいしい素材を茹でたり炒めたりしただけの料理がでてくると、「なんだ、わたしが作るのと同じじゃん。」と思ってしまいます。場合によっては素材の良さでうちのほうが上だったりしますから。
レストランで食べるときは、こうして一つひとつ客のために手間ひまかけてくれているという、その印象も大事なの。
子どもたちはパンを選びましたが、わたしはカレー風味のフォーをチョイス。 この辺が不思議なところ。 ちょっとアジアを加味してますね。
口直し 青じそのシャーベット 初めて食べました。
なかなかさっぱりしておいしかったです。 これだけのために大きなお皿を洗わんといかんのじゃねえ、と現実的なというか所帯じみた会話で盛り上げリました。
このあたりからそろそろお腹の空容量が少なくなってきたみたい。 が、まだ肉料理が残っています。
ロース肉のロースト 上に乗っている大きなパフリカもおいしかったです。通常のパプリカの2倍半くらいありそう。甘みがあってぴりっとからかったです。
わたし、生の肉は苦手。 でもこれは生という感じはあまりしませんでした。
これだけ食べるともうお腹がふくれてきましたが、
デザート これは別腹です。
手前の抹茶のブリュレが一番気に入りました。 ケーキは生クリームではなく、何だったのでしょうね。 バタークリームにしてはさっぱりしていたし・・・
向こうのカップに入っているのは、黒ビールのゼリーです! ほろ苦く下のプリンとの相性よし。
別腹とはいえ、これだけ食べるとさすがにお腹はパンパンになりました。
今年の夏はことのほか暑く、胃腸はすっかり弱っています。 フレンチをフルコースで食べるには少々時期が悪かったか。
でも、今年はオーベルジュでフレンチをごちそうするねと言われてから半年、とても楽しみにしていたので(ときどき忘れてたけど)念願のお店で食べることができてうれしかったです。