あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

瓶ヶ森散策  3 林道の植物

2022-10-17 13:41:11 | 植物
 本題のフラワーウォッチングで見つけたもの、というか学んだもの、事。
 
 もう10月ですから花は期待していませんでした。咲き残っていたりして見られたものもありました。
 
 リンドウ
 
 
 私にとってリンドウと言えばこれ。子供のころ、祖父の山に柿やミカンの収穫に行って(母が)、いとこたちと一日中遊び惚けた帰り道、山裾の道で見たこの青は忘れられません。背の低い、光り輝くような青い花でした。リンドウにはもう一つアサマリンドウが自生していて、リンドウはガクがとがっているそうです。
 リンドウは道端にたくさん咲いていました。天候が回復して日が差してきたこともあって開いた花がたくさん見られました。こんなにいっぱいのリンドウを見たのは初めてです。
 
 シオガマギク
 これこそ立派な咲き残り。
 
 
 林道わきの草むらはきれいに刈られていました。前は一網打尽に草を刈っていたそうですが、今では意図的に刈り残してくれる草もあるそうです。
 
 クサノオウバギクは綿毛ができていました。
 

 
 とても小さな花で、少し離れると、白いのが釣り鐘型の花のように見えます。けれど、花は黄色いの。
 
 
 これもわずか一輪だけ咲いているのを見つけました。
 イヨフウロ

 
 ゲンノショウコとよく似ているのでいつも迷います。イヨフウロのほうが葉っぱの切れ込みが深いなんていいますが、ゲンノショウコにも切れ込みの深いのもあり、わたしには多分きちんと図鑑を見なければ判別つかないと思います。(見ても怪しい)
 先生は、標高で判断してくださいと言われました。なるほど・・・・私が平地で見つけたものはゲンノショウコと判断してよさそうです。
 
 トリカブトもたった一輪、しかも色褪せています。これだけはシカも食べませんから、場所によっては群生しているところもあるそうです。
 
 
 それから岩にへばりついている多肉植物。絶滅危惧種なので採ってはいけないのですが(国定公園だからいずれにしても採ってはいけない)盗掘されたらしい形跡がありました。手の届く場所には小さな株が少しかなく、高いところに大きな株が見られました。
 
 
 石鎚山系の山々は下は温帯から上は亜寒帯までの植物がみられるそうです。地図でいえば青森県あたりまでの寒い地方に育つ植物がみられる、貴重な場所になっています。また愛媛県のレッドデーターブックに載っている希少種もたくさん。珍しいからと盗ってかえっても下界ではうまく育ちません。それでも盗るのはどういうことなんでしょうね。
 
 岩場に生えていた苔

 
 こんもりと盛り上がって、夏だったらこれ、どんなにきれいだったことでしょう。だけど苔だってはがして持って帰ってはいけないですよね。この環境だからこそきれい。
 
 
 花には期待してなかったけど、紅葉はちょっと期待していました。例年なら10月の1週2週が紅葉のピークらしいですが、今年はさっぱり。去年は逆に早すぎて間に合わなかったし。
 
 日曜日に石鎚山を眺めた時、全く赤みがさしてなかったので、紅葉も期待できないとは思っていましたが、やっぱりでした。うまくいけば、標高が上がるにつれて紅葉が鮮やかになる、垂直の色の変化を楽しむことができたのですが・・・・
 
 わずかに色づいていたコウチワバカエデ
 


 リョウブ
 
 
 よく山で見かける木です。やっと名前を覚えました。
 


 リョウブは自ら樹皮をはがしながら成長するそうで、シカに樹皮を食べられても枯れないそうです。
 


 こちらはシラカンバよりさらに高いところで見られるダケカンバ。

 
 ダケカンバと言えば北海道で見たダケカンバの森は木が曲がりくねっていたという印象が強いのですが、ここのはわりとまっすぐ伸びていました。ダケカンバだけでなくブナなどもまっすぐなのが多いとか。

 
 笹原に生える木々は熾烈な生存競争をして生き延びたのだそうです。
 

 
 岩山の、笹が生い茂る場所でわずかな土と水分。を取り合って生きているそうです。笹は60年に一度枯れますが、その枯れた場所にいち早く芽生えて成長した木が、いまポツンポツンと立っています。立ち枯れた木々は白骨林となって、瓶が森の特徴ある景色を作っています。
 
 
 木々の向こうにキノコの群れを発見しました。残念ながら遠すぎて写せませんでしたが、道端にも似たようなのがありました。
 
 
 ツキヨタケだそうです。毒があります。何とかというキノコに似ているので間違って食べてしまう人がいるようです。
 ツキヨタケは夜になると光ります。



 見てみたい気もするけど、真夜中にこの道に来るなんて・・・いないとは限りまごせん。石鎚山頂でご来光を見るために夜中から登ってくる人も・・・
 
 知り合いの中にいたんですよ。その人たちとばったり土小屋で会いました。このことは次回に書くとして、

 色々解説を聞きながら歩くのは、何て楽しいんでしょう。一緒に行った義妹と話し合ったのでした。
 
 
 
 

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 瓶が森散策 2 絶景のUFOライン | トップ | 面河山岳博物館へ »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
みーばあさんへ (あた子)
2022-10-18 21:48:45
リンドウと言えばこの青。花屋などでは薄いブルーや薄紫のもありますが、この青が一番です。日が差さないと開かないというのも初めて知りました。
ダケカンバは北海道に群生がありますね。まるでお化けの森みたいに曲がりくねっていたんです。こちらではまっすぐなんだそうです。やはり気候が穏やかなのでしょうか。
返信する
Unknown (みーばあ)
2022-10-17 16:47:14
リンドウのブルーの花が見られて良かったですね
日が差さないと林リンドウは開いてくれませんよね
ダケカンバは標高が高いところに生える木なんですね
白樺とダケカンバと良く判っていませんでした
日光や那須の山の木は根元が曲がっています
雪のためですよね
そちらの木は根元からまっすぐなんですね
返信する

コメントを投稿