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あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

わすれられないプレゼント

2008-03-20 00:18:56 | くらし

 もうすぐわたしの誕生日です。 ここんとこ強調しておかねば 


 教員時代、この時期の誕生日は全くありがたくなかったです。なぜなら、年度末をひかえて、仕事が山ほど有り、寝る間も惜しんで働いている時期だからです。 誕生日を祝うどころか、自分で自分の誕生日を忘れてしまってます。 


 そんなわたしですが、沈丁花の花が咲き出すと思い出すことがあります。


 教師になって何年もはたっていない3月のある日のこと、わたしが受け持っている子どもたちが、わたしに内緒で誕生会を企てていることを教えてくれました。 それも子どもたち一人一人がプレゼントを用意しているというのです。 


 困りました。 というのは、先生にプレゼントするからと親にねだっている子もいるらしいのです。 わたしを驚かそうとしてこっそりと準備しているのに、やめなさいとは言えません。 
 どうしても心に引っかかっていることがありました。 それはA子ちゃんのことです。 A子ちゃんは、ちょっと勉強や周りのことが理解しにくい子どもでした。 他の子たちとは遊ばず、たいてい一人でいました。 遊び仲間を作るために、わたしは時々A子ちゃんをつれて運動場へ出ました。 そうしたら他の子たちもわたしの周りに集まってくるからです。 
 また、彼女のうちは大変貧しく、服装などからも、豊かでない暮らしが伝わってくる子でした。
 A子ちゃんは、誕生会のことを知っているんだろうか、 プレゼントを用意できるんだろうか、 彼女に手作りはとてもできそうもありません。 もし彼女だけプレゼントを用意できなくて、みんなから非難されたらどうしよう。 わたしは、やっぱり誕生会をやめさせるべきなんだろうか、と、思い悩んだのです。 どうしたらいいのか。結局、「心のこもったプレゼントというのはお金で買った立派なものではなく・・・・」、というようなことを何の脈絡もなく話して、特に手を打たないままその日がきてしまいました。


 子どもたちが「おめでとう」と言ってくれるのに、わたしは驚いた振りをしてこたえました。 そしていよいよプレゼントをもらう時がきました。 子どもたちは渡す順番も決めていたらしく、一人ずつ、にこにことわたしの前にやってきます。
 自分で折った折り紙のつるや箱、 だいじにしていたぬいぐるみ、 お母さんの手作りの袋、お店で買ったペンケース(買わないほうがいいってそれとなく言ったのになあ)などなど、心のこもったプレゼントに胸が熱くなりました。 そして最後にA子ちゃんが席を立ちました。 彼女が持っていたのは・・・・・ 


 我が家に咲いた白花の沈丁花



 新聞紙にくるんだ沈丁花と菜の花でした。 前の日から用意していたに違いありません。 菜の花はくたんとしおれていました。 沈丁花も元気はありませんでしたが、あたりに甘い香りを漂わせていました。


 わたしがどんなにうれしかったかー。 ほっとしました。 素朴な、すばらしいプレゼントでした。 花の季節に生まれてきてよかった、そう思いました。


 忘れられない誕生日の思い出です。 

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菜の花風景

2008-03-19 00:18:04 | 植物

 最近、どこを見ても菜の花だらけです。


 柿畑のそばにも



 川の土手にも



 川の中にも



 きっと土手の菜の花の種が飛んだのでしょう。 水に流されて、川下へ川下へと菜の花は広がっていくことでしょう。 今に川の中がまっ黄っ黄なんてことに。 


 昨年の秋頃、新聞に、外国産の菜種が日本のと交配して広がっているという記事が出ていました。 輸入物の油かすに混じっていた種が、袋が破れるか何かしてこぼれたのだろうということです。 港の近くからだんだん遠くへ広がっているのだとか。 なかなか繁殖力旺盛な植物らしいです。


 西条市のS地区に突如として現れた菜の花畑  
 まさか~。  週に1回だけ通る道なのですが、今まであまり花が咲いてないので気に留めなかっただけなのでしょう。 ここ1週間ほどのあいだに咲きそろったものと思われます。 緩やかな下り坂で、青々とした麦畑と、お互いに引き立て合っているよう。 のどかな風景です。



 こちらは国道196号線沿いのK地区。 5,6年前、地区全体で協力して植えたのが始まりらしいです。 当時は地域でまとめて植えるのもめずらしく、テレビで放送されたりしていました。
 K小学校では、この菜の花を軽四トラックいっぱいいただいて、卒業式のステージ一面を菜の花畑のように飾ります。 薄暗い体育館のステージがぱーっと明るくなったようでとてもすてきです。



 山のふもとのくずれかけた廃屋に残された紅梅と菜の花。 



 主がいなくても春爛漫。 
 よけいにさびしさがつのります。
 


 近くの藪でウグイスが鳴くのを今年初めて聞きました。

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つくしとり

2008-03-16 23:16:21 | 植物

 お墓掃除の後、 母がつくしを採りたいというので、回り道をしてある場所に行きました。 つくしとりなんて何年ぶりかな。 近頃は、子どもがつくしを採っているのさえ見たことがありません。 ときどき池の土手などでそれらしき人をみかけますが、おばあさんばかり。 


 石垣のそばの彼岸花の中に、頭だけを出しています。 頭が見えるところには必ず葉陰に何本か生えているので、葉っぱをかき分けて探すのです。



 つくしは、自分より10倍以上背の高い葉の陰にいて、ひたすら上を目指して伸びてきたのですね。 頭をだすころには葉より長くなって、すでに胞子を散らしているのがほとんどです。 やっとお日様の顔を見られたと思ったら、もう枯れてしまうか人に摘まれてしまうかなんて・・・・・。


 つくしの一生。


 つくしのぼうやです。 はかまとはかまの間が短く詰んでいます。



 子どもから青年くらいかな? このくらいが食べても一番おいしいです。



 大人になりました。 頭がひび割れて胞子が出かかっています。 下の方からひびわれていき、 最後には頭のてっぺんまで割れてしまいます。 はかまとはかまの間もぐんと長くなっています。



 つくしのおばあさん。 子どもの頃、胞子も出尽くして枯れかけているつくしをおばあさんと呼んでいました。 
ありゃ、ぼうやはいつの間に女になったのかな?



 このあとスギナになるのですが、まだそれはありませんでした。


 たくましい彼岸花の葉っぱの中で負けじとばかり生えているつくし。 母はつくしを追いかけて石垣までよじ登ってしまいました。 もう80が近いというのに! もう帰ろうよと声をかけてもなかなか動かず、いつのまにか1時間がたっていました。


 帰って袋から出してみましたら、こんなにたくさん! これからはかまとりが大変です。


 

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彼岸桜と緋寒桜

2008-03-16 01:11:20 | 植物

 松山へ行く途中、重信川の橋のほとりの桜が満開になっていました。 あまりにきれいなのでわざわざ河川敷に車を止め、写真を撮ってきました。



  空は晴天、ソメイヨシノよりも濃いピンクで、花びらも多いです。 これは彼岸桜? 緋寒桜?




 昔、お彼岸近くに咲いている桜はすべて彼岸桜と思っていました。 あるとき、松山城に咲いていた鮮やかな濃いピンクの桜を緋寒桜だと教えてもらってびっくり。 これはどちらかな? 桜の種類は多くてよくわかりません。


 良いお天気にさそわれて、重信川の河川敷には家族連れで散歩やスポーツを楽しむ人たちがたくさんいました。


 こちらは西条市の大明神川のほとりに咲いている緋寒桜(寒緋桜とも言うんですね)。 色は鮮やかですが花の形は地味で、うつむいて咲きます。



 桜の木がたくさん植えられている中でなぜか3本だけ緋寒桜なのです。 



 緋寒桜が咲くと、さあ、いよいよ桜の咲く日が近い、と心がはずみます。


  


 

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また三浦美術館へ

2008-03-14 23:52:12 | お出かけ

 三度目の三浦美術館行きです。 今回は下の娘といっしょに。
 目的はこれ。 



 色合いのきれいなポスターですね。 例によって美術館の紫色の壁にどーんと貼られています。
 今回も、県内の工芸ー陶芸、染色、ガラス工芸、人形などーの作家たちの作品が展示されています。 わたしの師匠と、勉強仲間のSさんの作品は、陶芸の渋い作品が多いなかで、ひときわ華やかに輝いておりました。
 陶芸はさすがに愛媛らしく、砥部焼の白磁や青磁の作品が美しかったです。 今回は小さな作品の展示即売も行われておりました。 興味津々で見ていたら、娘が、これ以上壺などを増やしてくれるな、とのたまう。 わかってますよ、わかってるけど、小さい花瓶てついついほしくなるのよね。 でも、買いませんでした。
 
 ところで、三浦美術館て、こんなところにあります。 そばに小さなため池があってあたりには静謐な空気が流れています。 松山の中心部からはかなり離れているのが難点だなぁと思っていましたが、 今回、国道196号線を通らないルートを教えてもらいました。 道後から白水台を経て山越えするのです。 国道を行くよりずっと早く着きました。


 


 敷地の周辺にある松の木には、大きな松ぼっくりがたくさんついていました。 こんなについている松を始めて見ました。黒く点々に見えているのが全部まつぼっくりなんですよ。



 向こうに見える展示室も、小さいながらとてもよい感じですが、外もすてきです。 会社の創設者、三浦保氏の陶板画を並べた庭。 右奥の直方体の柱も陶板画がはめ込まれています。



 隣の体育館の壁にも陶板画。



 


 敷地全体がアートですねぇ。


 娘は企業が美術館を持っていることがすっかり気に入った様子です。 わたしもですけど。 


 


 

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温室そだち

2008-03-14 00:24:10 | 植物

 みかんの季節が終わって、産直市場には新品種の柑橘類が出回っています。 先日、スーパーで、愛媛で売られているいろいろな柑橘の名前が説明と共に一覧になっているポスターを見かけました。 種類は20種類以上、性質の違った柑橘を掛け合わせて作られています。 お店なので写真を遠慮しましたが、あのポスター、ちょっとほしかった・・・・。


 覚えているところでは、はれひめ、紅マドンナ、せとか、でこぽん、まりひめ、天草、宮内伊予柑、ぽんかん、清見タンゴール、アンコール・・・・・ 覚えきれません。 ましてやどんなふうに違いがあるかというとー


 見かけでわかるのもあります。 
 面白い形をしたでこぽん。



 この間、4個○○円という安いのを買ったら、飛び出た頭がなくて、この形が値打ちなのかな、とも思いました。 


 中身はどうなっているかというとー



 普通の形です。 飛び出たところには実がありませんでした。


 味の違いはー
 きっとわからないです。 アンコールは甘みが強いのでわかるかな? 紅マドンナも、果肉のやわらかさでわかりそう。でも、皮をむかれて実だけ並べられて名前を当てなさいといわれたら、きっとお手上げ。

 新しい柑橘は、ハウス栽培されているものが多く、 せとかを栽培している方の話では、おいしい実にするには、温度管理や水管理などかなりの神経を使うのだそうです。 そんな話を聞くと、みかんに比べて破格に高いのもしかたがないですね。 でも、もかんなどほとんど頂き物で間に合っているわたしとしては、そうそういつも買う気にはなりませんが。


 
 こちらは、デコポンが栽培されているハウス。 かなり高齢のご夫婦が育てています。 とても働き者で、 このハウスもとても手入れが行き届いています。 果物栽培は重労働でしょうに、桃やキィーウィなども栽培しているようです。 えらいです。


  


 数年前までは、ハウスみかんの栽培もされていましたが、今はこんなふうにやめてしまった農家もあります。 暖房費とみかんの値段を天秤にかければ採算がとれないのでしょう。 それでもこちらは露地栽培を続けているだけましかもしれません。


 


 みかん作りそのものをやめてしまって数年たつと(10年も立たないうちに)、 こんなふうに蔓性の植物に侵略されてしまいます。
 ここは、からすうりやアオツヅラフジなどの宝庫になっていて、それはそれで楽しいのですけれど、 ここを通りかかるたびに、かつてはハウスの中で雨にも当てられずぬくぬくと大切に育てられたみかんの、その後のあわれな運命を痛ましく思ってしまいます。 


 


  それに比べて、野生の植物たちのなんとたくましいこと。
 


 


  

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つくしごはん

2008-03-13 00:32:21 | くらし

 かなり前ですが、池の土手の草を焼いているところを見ました。 野焼きってよくわからないのですが、何のためにするんだろう。 枯れ草を燃やすと地熱が上がって、つくしが出やすくなる? まさかつくしのために焼くわけではないでしょうが・・・・・



 2,3日前そばを通ったらー



 つくしがにょきにょき出ていました。 子どもの頃を思い出します。


 わたしは、3月になるとつくしを探しに行く子どもでした。 誰よりも早く見つけたいので、一人で川の土手などをさまよっていました。 今ならとんでもない、女の子が一人で淋しい川に行くなんて。 昔はのんびりしたものでした。
 そうやってやっとこさ見つけたつくしを、母はつくしご飯にしてくれました。 たとえ一握りほどしかなかろうと、にんじんなどで水増しして、つくし入りの混ぜご飯にしてくれたものです。 
 そのころは、母がわざわざつくしを採るために出かけたりはしませんでしたが、年を取ってからは、毎年毎年、どこかへ出かけては大量につくしを採ってきます。 生活に追われてできなかっただけで、本当はつくしとりが大好きなのです。 日記にはいつ、どこへ、だれとつくし採りに行ったか記録していて、去年の日記を読み直しては、「そろそろあそこのほうしこがー」などと言っております。 (昔はつくしのことをほうしこと言っていましたね。) そして場所を変えては何回も何回も採りに行くのです。



 つくしは、はかまをとるのがめんどうなんですよね。 でもあれをとらないともしゃもしゃして、とても食べられた物じゃないです。 そうでなくても頭のところがもしゃもしゃしてるのに。 よくしたもので、父ははかまとりが好きなんだそうです。 大量に採ってきたつくしを、気長にはかまをむいでいくのだそうです。 そして、わたしは食べる人  
 母は食べきれないつくしをゆでて冷凍にして、ときどきわたしにくれます。 うちでは子どもたちも夫も、つくしがとって好きというわけではないので、1,2回食べれば十分なのですがー。

 でも、春の始めはやっぱり食べたいつくし。


 先日も、味付けを待つだけのつくしが台所に置いてありました。 そこでさっそくつくしご飯にしてみました。 卵とじもするとなるとちょっと量が少ないかな? と思いましたので、例によってにんじん、ごぼう、こんにゃくなどで水増しを。


 



 こちらはつくしだけを卵とじに。



 このつくしの頭の見かけがどうもね。 口触りももしゃもしゃでいやな人がいるかもしれませんね。 


 でも、春の味です。

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海辺のカフェで

2008-03-11 23:18:57 | くらし

 娘のぶじこと今治市に行ったついでにお昼を食べました。 川沿いの道をずっと下って、海が見える場所に、リゾートホテルがあって、その一角がカフェになっています。 名前は・・・・・ う~んわからない。 だってフランス語でかいてあったんだもん。 わたし、フランス語は読めません。 どこかにカタカナも書いていてほしかったなあ。


 とてもよいお天気で暖かかったのですが、 庭に面したサンルームになっているところの席に座りました。
 「そこは暑いですが、よろしいですか?」とていねいな忠告を受けたにもかかわらず。


 というのは、そこからは、川の河口が見え、眺めがよかったのです。 庭の低い木の枝にはみかんが突き刺してあって、そこにメジロがきていました。


   


 わたしたちがじっと見ているとも知らず、夢中で実をついばんでいました。 ガラスを隔ててほんの1,2メートルのところです。


  


 反対側、高い木が茂って薄暗くなっているところにも、大きな鳥が来て、みかんをついばんでいました。 でもこの鳥は、カメラを向けただけで飛び立ってしまいます。 逃げなくたって、そこへは行けないんだってば。 カメラを向けようが席を他党が逃げないメジロは、すぐ近くにいても人はやってこないことを知っているのでしょうかね。


 


 こんなサンルームのある家に住むのが夢だったんよ。 
 どうせ、植木鉢に占領されてしまうのに。
 ほじゃけど(だけど)、その中に小さいテーブルと椅子をおいて、お茶なんか飲んだらええと思わん?
 ほうじゃねえ。


 夢は実現しそうもありません。 でも、もしつくるとしたら、近くに小鳥のえさ台を置こう、そんな空想をしながらランチをいただきました。 汗をかきながらー。 先ほどの忠告に、「いいです」と言った手前、やせ我慢で涼しい顔をして。


 外に出ると、涼しい風がすうっと吹いてきて、まだ寒い時期だったことを思い出させてくれました。 ふと気がつくと、大きなミモザの木があって、早くも黄色く色づき始めたつぼみが風に揺らいでいました。



 



 この青い海と黄色いミモザの花は、なにかエキゾチックな風景になりそうです。


  
 


 花が咲いた頃、また来てみようかな。


 

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ケールの取り入れ

2008-03-10 23:19:08 | 植物

 道ばたのケール畑で取り入れをしているのを見つけました。 ケールは、まずさで名高い「青汁」の材料ですね。 このあたりでは、ごく最近栽培をしだしたので、取り入れ風景を見るのは初めてです。

 赤いはでなコンテナがいくつも用意されています。 ここには写っていませんが、何人かのおばさんたちが、畑の中で葉を採っていました。

 ケールは、株ごと引き抜くのではなく、下の方の大きな葉だけをむしり取っているようです。 コンテナに入っているますね。
手前の方のケールは、下の葉が無くなってスマートになっているのがわかるでしょうか。

 近くにある、誰も世話するものがなくなって荒れ果てたキィーウィ畑。 

 柿畑やみかん畑も、こんな風に無惨な姿で放置されています。 こんな土地がいたる所にあるのがこの辺の現実です。
 そんな柿畑のひとつが、ある日根こそぎ掘り起こされ整地されたと思ったら、いつの間にか広大なケール畑に生まれ変わっていました。 生命力の強い植物だからでしょうか、それとも栽培技術がすぐれているからでしょうか、とても立派に育っています。

 

 木があるときはさほど広いとも思わなかったのですが、 こうして背の低い作物を植えたところを見ると、実に広いです。 取り入れたケールは、市外のとある青汁製造業者のところに行くのだそうです。 このあたりの農家に栽培を委託しているとか、 格安の土地を買って業者自身が手広く栽培しているのだとか、いろいろうわさがありますが・・・
 わたし的には、見なれた果樹園の中に突如現れたケール畑には、まだ違和感があります。 果樹園の中の様々な生き物、鳥や、虫や、下草や、そんなものが雑多に生きている土地と違い、整然と栽培されているのが違和感を感じる原因かもしれません。 生き物の隠れ家だった果樹園が、掘り起こされ、まるでガイコツの山のように根っこをうずたかく積み上げていたあの光景を思い出すと、複雑な気持ちになります。   

 

 

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ボランティアフェスティバル

2008-03-09 23:25:42 | くらし

 市のボランティアフェスティバルに行ってきました。 お世話している少年少女合唱団もステージ発表するのです。


 フェスティバルには、市内の57のボランティア団体や福祉施設などが参加しています。


 作業所などで作った品物を即売するコーナー。 ここの作業所は、和紙製品を売っていました。



 ボランティア体験コーナー。 点字や車いす体験などができます。



 飲食物のバザーもたくさんありました。
 動くコマーシャルの子ども。 背中に張り紙して会場を歩き回り、売り上げに協力しているのです。



 このフェスティバルでは子どもたちがいろいろな形で手伝いをしていました。


 出番を待つ、合唱団の子どもたち。 きょうは、12歳の少女が作詞作曲したボランティアフェスティバルのテーマ曲「勇気を出して」を歌います。
 子どもたちの隣は喫茶コーナー。 コーヒーのいい匂いがただよってきました。



 ステージ発表は、手話コーラスや、支援施設のメンバーによるバンド演奏、 あるいは朗読グループの朗読など様々ですが、すべて手話の通訳と、要約筆記(内容を文字で書いたもの)してOHPで拡大して会場のみんなに知らせてくれます。



  発表に先立って、集合時刻まで会場をぶらぶらしていたら、何人か懐かしい人に出会いました。
 「先生、豚汁飲んでいきません? おいしいですよ。」 声をかけてくれたのは障害をもつ子どもさんのお母さん。 当の子どもさんもお手伝いをしていました。 すっかり大きくなって、お姉さんらしくなっていました。


 「まあ、先生お久しぶり。」 遠くから声をかけてくれたのは、PTA活動でお世話になったお母さん。 大きな声で
 「先生、ちょっと丸なったぁ~?」
 「はっはっは、そんなこと言わんのよ。」 


  発表が済んでから、コーヒーの匂いに誘われて喫茶コーナーで一休み。 おいしい手作りケーキとセットで200円です。


 そして、お土産に買ったのは、これ。



 パウンドケーキ。 ひとつはブルーベリー入り、もう一つはすりごま入りです。 


 これでは「丸なった」と言われるはずですねぇ。

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