お墓掃除の後、 母がつくしを採りたいというので、回り道をしてある場所に行きました。 つくしとりなんて何年ぶりかな。 近頃は、子どもがつくしを採っているのさえ見たことがありません。 ときどき池の土手などでそれらしき人をみかけますが、おばあさんばかり。
石垣のそばの彼岸花の中に、頭だけを出しています。 頭が見えるところには必ず葉陰に何本か生えているので、葉っぱをかき分けて探すのです。
つくしは、自分より10倍以上背の高い葉の陰にいて、ひたすら上を目指して伸びてきたのですね。 頭をだすころには葉より長くなって、すでに胞子を散らしているのがほとんどです。 やっとお日様の顔を見られたと思ったら、もう枯れてしまうか人に摘まれてしまうかなんて・・・・・。
つくしの一生。
つくしのぼうやです。 はかまとはかまの間が短く詰んでいます。
子どもから青年くらいかな? このくらいが食べても一番おいしいです。
大人になりました。 頭がひび割れて胞子が出かかっています。 下の方からひびわれていき、 最後には頭のてっぺんまで割れてしまいます。 はかまとはかまの間もぐんと長くなっています。
つくしのおばあさん。 子どもの頃、胞子も出尽くして枯れかけているつくしをおばあさんと呼んでいました。
ありゃ、ぼうやはいつの間に女になったのかな?
このあとスギナになるのですが、まだそれはありませんでした。
たくましい彼岸花の葉っぱの中で負けじとばかり生えているつくし。 母はつくしを追いかけて石垣までよじ登ってしまいました。 もう80が近いというのに! もう帰ろうよと声をかけてもなかなか動かず、いつのまにか1時間がたっていました。
帰って袋から出してみましたら、こんなにたくさん! これからはかまとりが大変です。