3月24日は卒業式。 正式には「卒業証書授与式」と言います。 明日、あさってはお休みなのでたいていの学校が今日式場の準備をしたはずです。
以前からお約束していたので、T小学校に式場の花をいけに行きました。 毎年式場花いけるとき困るのが芯になる枝物です。 お金さえ出せば手にはいるのでしょうが、予算の少ない学校のこと、できるだけ安く済まそうと、校庭や庭の木を物色するのですが、たいてい剪定をしてしまって切る枝がありません。 でも、今年は大丈夫。 すばらしい木を見つけました。
灯台もと暗し。 実家の、家からは遠い畑に植えられていたのです。 剪定もしてないので、絡み合ったり、曲がったりしてかなりおもしろい枝があります。
枝をのこで切っていたら、通りがかった人に 「桃ですか?」 と聞かれましたが、いいえ、これは紅梅です。例年、もっと早く咲くらしいのですが、今年はなぜか今頃咲き始めました。 それがラッキー。 卒業式には満開になるだろうという、絶妙の咲き具合。
よく見るとあちこちに枝を折られた跡があります。 人通りも少ない山近くの畑で、あまりのきれいさに手折っていく人がいるものと見えます。
去年1年間かかわった、気のいいやんちゃ坊主たち。 どんな神妙な顔をして座ってるのかしら。 お祝いの気持ちを込めていけました。 いけてみると、バックのえんじの幕から浮かび上がるように映えてきれいでした。 あえてつぼみのままを選んだコデマリも、卒業式には開くはず。 きっと卒業を祝うにふさわしい華やかさになるでしょう。
ステージ下から撮ったらなんだか枝が絡み合ったように見えて、できはイマイチ。 でも、枝振りのよさはわかりますよね。