花見客でにぎわう道後公園の片隅に、人通りの少ない静かな一角があります。 ちょうど子規記念博物館の裏側、いろいろな種類の椿が植えられていてトンネルになっているのです。
椿の木のトンネルで心に残っているのは、壱岐の島と足摺岬ですね。 椿のトンネルは、うっそうと暗いのになぜか暗くて怖いという感じがなくて、むしろロマンチックな感じさえします。 頭上に花があるからでしょうか。 道後公園のトンネルはとても短くて、抜けると華やかな桜の広場になります。
たくさんの花をつけているやぶ椿。
近くで見るととてもかわいいです。
花びらが八重になっているのもあります。
清楚な白椿
斑入り。
こんなふうにいろいろな椿があって、今花盛りです。
こちらは実家に咲いている八重の白椿。 バラのように華やかです。
この椿はわたしが幼稚園の頃にはすでにありました。 だから樹齢は・・・・・・ あまり大きな木ではなく、昔も今も1メートルほどの高さです。 家を建て替えたとき元あった場所から移されたのですが、枯れずに残っています。
子どもの頃わたしはこの花が好きで、よく、ままごとに使ったり、探偵ごっこに使ったり(椿の花びらを撒きながら逃げていった子のあとをつけていくのです)したものです。 なにより好きだったのはその色。 白椿だけれど純白ではなく、ほんのりとピンクがかっています。 淡く、清楚なピンクです。 思えば、わたしが色の美しさを意識したのは、この椿のピンクが最初だったように思います。
ちなみに、配色の美しさに目覚めたのもこのころです。塗り絵の女の子の帯が市松模様で、それをピンクとブルーに塗り分けたとき、色の取り合わせによって印象がちがうことに気づいたのです。 ピンクとブルー、ちょうど今頃の青空と桜の色ですね