春の県展が始まりました。 春、秋2回ある県展のうち春は、無審査。 つまり、出品すれば必ず飾ってもらえるというやつです。 それだけに、 秋の県展のための習作みたいなのや、思い切った冒険作など、無審査ならではの自由でのびのびした作品も多いと聞きます。(まだ、行ってない )
わたしの作品は工芸なので、後期(4月30日から)に展示されます。 今回、わたしの作品のメインはこれ。
何じゃこりゃ? 革で作った額縁です。 自分で作るんだから、既製の額縁にないものをーというわけで曲線の額縁を作ってみました。
まず、木で土台を作ります。 ハンドジクソーだの、トリマーだのけっこうプロ並みの道具を使ってなめらかな曲線を作り出すことに成功。 道具はすべて弟が持っているのを借りました。 もちろん使い方のイロハを教えてもらって、板をけずってもらって、板の貼り合わせのこつを教えてもらって・・・・ 今回は、弟様様でしたよ。
土台に、ロープを埋め込んだり、 床革を重ねたりして立体的な模様をつくります。
わたしが気に入っているのは、額縁下部分の房飾りになるところ。
これにブロンズ色に彩色した豚革をかぶせ、ゴールドのアクリルカラーを部分的に塗っていくとー
金属っぽくなったでしょ? 革は、あえてしわをつけながら貼っています。
もちろん、中の絵も革です。
あれれ? なんか見覚えが・・・・ と思われた方、ありがとうございます。 覚えていてくださって。
実はこれ、 秋の県展に出した作品と同じ物。 屋根の部分だけとっているのです。 なぜかというと・・・・
秋の作品は不覚にも大失敗をやらかしまして、最初からやり直したんですね。 その失敗した革を捨てるには惜しいし、なんとか活用できないかと考えて、再利用いたしました。 中身が代わり映えしない分、外側でがんばったと言うわけです。
出来上がった作品を見たぶじこ
「でた~、悪魔城」
別の日に下の娘に見せたら、
「ドラキュラ城か。 それにしては、飛んでるのがこうもりに見えん。」
それはこうもりじゃなくて、鳥。
全く性格の違う二人ですが、似たような反応を示したのがおかしい。 感性は似てるんでしょうか。 確かに中世ヨーロッパの、よく言えば重厚な、悪く言えば古くさい雰囲気ですね。 これをかざって似合う場所って・・・・・