年度末はある種の寂寥をともないます。
これは会うことがあれば、去ることもあるのが世の中の一般的な事実であって、拒否することはできません。年度末の仕事で追いまくられていますから、よけいそういうことを考えるのですが。
その意味で、卒業式もそうです。
ある中学校の卒業式で、女性の生徒会長が切々と訴える別れのつらさに、涙を禁じ得なかったということを聞きました。それが寂寥であることは否定できないと思います。別れがあるからつらいわけです。しかも、それは人生の常態でもあります。感傷主義に溺れずとも、寂寥はたしかに存在します。
一期一会とはよくもいったものであります。
会うから、別れがあるのです。
だから、この一瞬を大切にしたいということなのだそうです。
然りです。
いつまでも続く人間関係なぞあり得ませんし、そんなのは妄執に近いと感じるからです。いつかは別れがあります。それが明日なのか、今晩なのか誰にもわからないわけです。
ですから時間がもったいない。
わたくしはそういう逆からの発想をします。
人生を終わりから眺めてみるわけです。
そうすると、今、さぼって遊んでいるわけにはいかなくなります。
むろん息抜きも必要ですよ。しかし、息抜きにのめり込んでいたらろくなことにはならない。息抜きは、勉強や仕事に没頭しているから息抜きであって、息抜きの専門家になってしまったらそれは息抜きとは言えない。仕事になってしまいます。
よく何もせずに遊んで暮らしたいとおっしゃる方がいますが、いかがなものかと思うのです。
仕事をして、社会のために一隅を照らすという生き方も大切だと思います。定年になっても誰かのお役にたちたいと思っています。じゃまばかりしていたら、いかんですから。
本校の正門の下に、池があります。
今日は電車で通勤しましたから、観音駅から歩いてきて、はっと気がつきました。
いつもいた鳥たちがいないのです。
どこかに飛んで行ったのでしょうか?
あなたたちはどこに行ったの?と、金子みすず先生なら、やさしく美しい文章で書かれるでしょうね。
観音駅という駅の名前も好きです。
じつにやさしい音声ではないですか。
「か」 「ん」 「の」 「ん」 「え」 「き」
銚子の魅力はここにもあります。
亀井勝一郎を思い浮かべます。大和古寺風物誌を読んで、関西文化に憧憬したものでありました。
彼の地にもすてきな地名がいくらでもあります。
ちょっと電車に乗ると中世文化の香りがする。
古典の中に出てくる地名が現実にある。
これもまた凄いことであります。
かなにして読み上げると響きが伝わってきます。
「さるさわのいけ」
「おおはら」
寺院の名前もそうです。
学校関係者のブログですから、寺の名前も出せませんが。歴史の学習ならokなんでしょうがね。
平家物語を通読してから行くと、もっと楽しい旅になります。体験上。
そんなことを今朝ふと思いました。
また明日!
これは会うことがあれば、去ることもあるのが世の中の一般的な事実であって、拒否することはできません。年度末の仕事で追いまくられていますから、よけいそういうことを考えるのですが。
その意味で、卒業式もそうです。
ある中学校の卒業式で、女性の生徒会長が切々と訴える別れのつらさに、涙を禁じ得なかったということを聞きました。それが寂寥であることは否定できないと思います。別れがあるからつらいわけです。しかも、それは人生の常態でもあります。感傷主義に溺れずとも、寂寥はたしかに存在します。
一期一会とはよくもいったものであります。
会うから、別れがあるのです。
だから、この一瞬を大切にしたいということなのだそうです。
然りです。
いつまでも続く人間関係なぞあり得ませんし、そんなのは妄執に近いと感じるからです。いつかは別れがあります。それが明日なのか、今晩なのか誰にもわからないわけです。
ですから時間がもったいない。
わたくしはそういう逆からの発想をします。
人生を終わりから眺めてみるわけです。
そうすると、今、さぼって遊んでいるわけにはいかなくなります。
むろん息抜きも必要ですよ。しかし、息抜きにのめり込んでいたらろくなことにはならない。息抜きは、勉強や仕事に没頭しているから息抜きであって、息抜きの専門家になってしまったらそれは息抜きとは言えない。仕事になってしまいます。
よく何もせずに遊んで暮らしたいとおっしゃる方がいますが、いかがなものかと思うのです。
仕事をして、社会のために一隅を照らすという生き方も大切だと思います。定年になっても誰かのお役にたちたいと思っています。じゃまばかりしていたら、いかんですから。
本校の正門の下に、池があります。
今日は電車で通勤しましたから、観音駅から歩いてきて、はっと気がつきました。
いつもいた鳥たちがいないのです。
どこかに飛んで行ったのでしょうか?
あなたたちはどこに行ったの?と、金子みすず先生なら、やさしく美しい文章で書かれるでしょうね。
観音駅という駅の名前も好きです。
じつにやさしい音声ではないですか。
「か」 「ん」 「の」 「ん」 「え」 「き」
銚子の魅力はここにもあります。
亀井勝一郎を思い浮かべます。大和古寺風物誌を読んで、関西文化に憧憬したものでありました。
彼の地にもすてきな地名がいくらでもあります。
ちょっと電車に乗ると中世文化の香りがする。
古典の中に出てくる地名が現実にある。
これもまた凄いことであります。
かなにして読み上げると響きが伝わってきます。
「さるさわのいけ」
「おおはら」
寺院の名前もそうです。
学校関係者のブログですから、寺の名前も出せませんが。歴史の学習ならokなんでしょうがね。
平家物語を通読してから行くと、もっと楽しい旅になります。体験上。
そんなことを今朝ふと思いました。
また明日!