今日の入学式は、新入生たちの初々しい姿に感動しました。しかし、いつものわたくしのだみ声トーンが改善されず、それを反省しておりました。実は今後の成長のために自分で自分の式辞を録音して研修をしているのです。なかなか物足りないものであります。発声法等、まだまだであります。しかし難しいものです。第一育った土地と、標準語の土地があまりにも遠い。練習をするしかないようです。
されど、入学式は毎回毎回新鮮でうれしくなります。卒業式は、どうしても去っていかれるから、感傷が先に立つ。これもまたいいものでありますが。
今回は和歌から入って、和歌で切り上げる形にしました。
特に、十五歳で啓発録を書いた橋本左内、論語にある孔子の学問に志すという文章を最初に持ってきました。新入生への期待であります。ほぼ同年齢で、非常に価値ある著作をすでに持っておられる橋本左内先生に学ぼうではありませんかと申し上げたくてたまりませんでしたから。
式後の一学年主任からの保護者の方々へのメッセージにもあったのですが、やはりいかに面倒見のよい学校とは言え、自発的な学習意欲がなくては絵に描いた餅になってしまう。自発的でなければならんと思うからであります。受け身の学習であってはなにもなりません。積極的精神。これであります。シンプルに積極的精神で毎日を送っていたら、必ず社会的な役割を獲得して、実社会で活躍できる人間になると思っていますから。
社会的な役割を獲得することが、学ぶことの優先課題であります。そのために学問をしているわけです。
この学年も他の学年同様たいへん良い学年になりそうな気配が十分にあると感じました。楽しみになります。実に楽しみです。
和歌は難しいだろうなと思いましたので、式辞の紹介ページ(この前の記事)にはないわたくしの意訳をつけました。かなり付け加えて、お話をさせていただいたので、この原稿どおりに話した訳ではありません。
さすがに橋本左内の原文は最も難しいだろうと思いましたが、これはそのまま。原文を味わっていただきたいと。
十五歳の少年が書いた文章とはとても思えません。
このことを一番言いたかったのでした。
どうも最近の高校生は幼いと思うからであります。
精神面で大人を気取るというのがいない。
わかりもしないで、ニーチェや、ルソーを話題にして気取っていた高校生活を送った者として、ちょっといかがなものかと慨嘆しております。
野球の野村克也氏が敬愛している草柳大蔵先生の「花のある人花になる人」という著作から考えさせられた内容を式辞に書きました。人それぞれの花を持ち、花を咲かせていただきたいということです。なお、草柳先生はマナーの本をたくさん書いておられます。一読を。ある種、幸田露伴に通じます。露伴もおもしろいですよ。ちょっと難しいかもしれませんが、チャレンジを。
チャレンジということは、新入生の学年の目標です。
これもいい言葉です。
人間はなにかに向かってチャレンジしているときが、一番充実しています。
集中しているからです。
こんな時ほど、充実した生を感じる時はありません。
最後に鍛えの時を持っていただきたいということを書きました。
他を思いやることのできる、鍛えの時を。
新入生が卒業する時には、わたくしは教育界にいることができません。一抹の寂寥を感じながらも、別の意味で「チャレンジ」していくつもりです。
新たな学びが、新入生にも始まったように、わたくしにも始まりましたから。
チャレンジ!
いい言葉です。
頑張ります。
頑張りましょう。
また明日。
されど、入学式は毎回毎回新鮮でうれしくなります。卒業式は、どうしても去っていかれるから、感傷が先に立つ。これもまたいいものでありますが。
今回は和歌から入って、和歌で切り上げる形にしました。
特に、十五歳で啓発録を書いた橋本左内、論語にある孔子の学問に志すという文章を最初に持ってきました。新入生への期待であります。ほぼ同年齢で、非常に価値ある著作をすでに持っておられる橋本左内先生に学ぼうではありませんかと申し上げたくてたまりませんでしたから。
式後の一学年主任からの保護者の方々へのメッセージにもあったのですが、やはりいかに面倒見のよい学校とは言え、自発的な学習意欲がなくては絵に描いた餅になってしまう。自発的でなければならんと思うからであります。受け身の学習であってはなにもなりません。積極的精神。これであります。シンプルに積極的精神で毎日を送っていたら、必ず社会的な役割を獲得して、実社会で活躍できる人間になると思っていますから。
社会的な役割を獲得することが、学ぶことの優先課題であります。そのために学問をしているわけです。
この学年も他の学年同様たいへん良い学年になりそうな気配が十分にあると感じました。楽しみになります。実に楽しみです。
和歌は難しいだろうなと思いましたので、式辞の紹介ページ(この前の記事)にはないわたくしの意訳をつけました。かなり付け加えて、お話をさせていただいたので、この原稿どおりに話した訳ではありません。
さすがに橋本左内の原文は最も難しいだろうと思いましたが、これはそのまま。原文を味わっていただきたいと。
十五歳の少年が書いた文章とはとても思えません。
このことを一番言いたかったのでした。
どうも最近の高校生は幼いと思うからであります。
精神面で大人を気取るというのがいない。
わかりもしないで、ニーチェや、ルソーを話題にして気取っていた高校生活を送った者として、ちょっといかがなものかと慨嘆しております。
野球の野村克也氏が敬愛している草柳大蔵先生の「花のある人花になる人」という著作から考えさせられた内容を式辞に書きました。人それぞれの花を持ち、花を咲かせていただきたいということです。なお、草柳先生はマナーの本をたくさん書いておられます。一読を。ある種、幸田露伴に通じます。露伴もおもしろいですよ。ちょっと難しいかもしれませんが、チャレンジを。
チャレンジということは、新入生の学年の目標です。
これもいい言葉です。
人間はなにかに向かってチャレンジしているときが、一番充実しています。
集中しているからです。
こんな時ほど、充実した生を感じる時はありません。
最後に鍛えの時を持っていただきたいということを書きました。
他を思いやることのできる、鍛えの時を。
新入生が卒業する時には、わたくしは教育界にいることができません。一抹の寂寥を感じながらも、別の意味で「チャレンジ」していくつもりです。
新たな学びが、新入生にも始まったように、わたくしにも始まりましたから。
チャレンジ!
いい言葉です。
頑張ります。
頑張りましょう。
また明日。