今日で二学期も終わります。
この4月からいろいろなことがあって、時間的には上流から下流へと順調に流れていったような気がします。
百周年記念事業もありました。加藤登紀子様をお迎えして、規模はささやかなものであったかもしれませんが、清流のごとき清浄な感動体験をさせていただいたと思っております。つまらない世間体ということにかかわるような自慢話とは一切無縁の学校が、わが県立銚子であります。粛々と101年目を目指した教育的営為を積み重ねていくこと。これが本校らしい姿であります。
つまりどんなことに価値を置くかといういうことです。現象面だけの、薄っぺらな価値を最大なものとするのかということであってはならないと思います。すべては変化するのです。いつまでも変わらない物質や現象などは無いのです。そんなことに執着していると、迷いの世界から抜け出せなくなります。
世間のしがらみから一歩脱却して、勉学に励みたまえ。世の移ろいに関わって、俺が俺がの執着的自我にとらわれることなかれ。もっともっと、他者のためになることができる、社会のためになることで活躍をしていただきたいと思います。
さて、三年生の進路ではよく頑張っていただいていると思っております。本人の努力は言うまでもなく、ご指導なされた先生方のすばらしい教育的実践にこころから感謝申し上げます。
喫緊の課題としては、年明けのセンター試験です。こころから成功を祈ります。
部活動や、種々の特別活動で活躍された生徒諸君、ご指導下さった先生方にも感謝申し上げます。水泳部の関東大会出場も横浜まで応援に行ったこともあって、思い出多きものとなりました。
一昨日、諸君達が受賞されたたくさんの賞状を紹介しました。時間がかかりました。数が多かったからであります。指導部長からもご指摘がありましたが、以前とは全く違う展開になりました。これだけたくさんの賞状をいただいてくるということは、実にすばらしいことであります。運動系、文化系に関わらず活動が活発であるということです。勉強もさらにしっかりとやっている。
これこそ世間に出たら、大きな力となるのです。生きるための原動力であります。
思うに、たくさんの賞状はほんの一端であって、諸君達の日々の訓練・鍛錬・稽古の土台が水面の下にしっかりとあって、その成果が花開いたものであろうと感じています。見えない努力を誰しもやっているから、その成果が水面にぽこっと浮かび上がってくるのであります。
花の美しさを愛でる方は古今東西数知れずであります。山家集をはじめとした和歌集にもたくさんあります。そうした花は、突然変異で美しく咲いているのではありません。花たちの先祖から受け継いだ遺伝子のもと、野に咲く花は手がかかっていないぶんだけ強く、たくましい。また、人の手がかかっている場合でも、花を支えている土壌の面倒を見、水分を補給してやれば見事な花になります。もうじき訪れる厳寒を耐え、春になったら満開の花を咲かそうとしっかり栄養補給を怠らない花たちもあります。
こうしたことはすべて学問への精励、健康体力の向上、人物としての器量を大きくするということにつながります。
最後に、毎回のように言っています。吉田松陰先生のことです。先生は、松下村塾で「勉強なさりませ」と生徒達を励ましたそうですが、わたくしも申し上げたい。
「努めなさりませ」「励みなさりませ」と。
(平成二十二年 二学期終業式 外山日出男)
この4月からいろいろなことがあって、時間的には上流から下流へと順調に流れていったような気がします。
百周年記念事業もありました。加藤登紀子様をお迎えして、規模はささやかなものであったかもしれませんが、清流のごとき清浄な感動体験をさせていただいたと思っております。つまらない世間体ということにかかわるような自慢話とは一切無縁の学校が、わが県立銚子であります。粛々と101年目を目指した教育的営為を積み重ねていくこと。これが本校らしい姿であります。
つまりどんなことに価値を置くかといういうことです。現象面だけの、薄っぺらな価値を最大なものとするのかということであってはならないと思います。すべては変化するのです。いつまでも変わらない物質や現象などは無いのです。そんなことに執着していると、迷いの世界から抜け出せなくなります。
世間のしがらみから一歩脱却して、勉学に励みたまえ。世の移ろいに関わって、俺が俺がの執着的自我にとらわれることなかれ。もっともっと、他者のためになることができる、社会のためになることで活躍をしていただきたいと思います。
さて、三年生の進路ではよく頑張っていただいていると思っております。本人の努力は言うまでもなく、ご指導なされた先生方のすばらしい教育的実践にこころから感謝申し上げます。
喫緊の課題としては、年明けのセンター試験です。こころから成功を祈ります。
部活動や、種々の特別活動で活躍された生徒諸君、ご指導下さった先生方にも感謝申し上げます。水泳部の関東大会出場も横浜まで応援に行ったこともあって、思い出多きものとなりました。
一昨日、諸君達が受賞されたたくさんの賞状を紹介しました。時間がかかりました。数が多かったからであります。指導部長からもご指摘がありましたが、以前とは全く違う展開になりました。これだけたくさんの賞状をいただいてくるということは、実にすばらしいことであります。運動系、文化系に関わらず活動が活発であるということです。勉強もさらにしっかりとやっている。
これこそ世間に出たら、大きな力となるのです。生きるための原動力であります。
思うに、たくさんの賞状はほんの一端であって、諸君達の日々の訓練・鍛錬・稽古の土台が水面の下にしっかりとあって、その成果が花開いたものであろうと感じています。見えない努力を誰しもやっているから、その成果が水面にぽこっと浮かび上がってくるのであります。
花の美しさを愛でる方は古今東西数知れずであります。山家集をはじめとした和歌集にもたくさんあります。そうした花は、突然変異で美しく咲いているのではありません。花たちの先祖から受け継いだ遺伝子のもと、野に咲く花は手がかかっていないぶんだけ強く、たくましい。また、人の手がかかっている場合でも、花を支えている土壌の面倒を見、水分を補給してやれば見事な花になります。もうじき訪れる厳寒を耐え、春になったら満開の花を咲かそうとしっかり栄養補給を怠らない花たちもあります。
こうしたことはすべて学問への精励、健康体力の向上、人物としての器量を大きくするということにつながります。
最後に、毎回のように言っています。吉田松陰先生のことです。先生は、松下村塾で「勉強なさりませ」と生徒達を励ましたそうですが、わたくしも申し上げたい。
「努めなさりませ」「励みなさりませ」と。
(平成二十二年 二学期終業式 外山日出男)