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「三年坂」という小説を昨日は読んでいた。講談社文庫である。短編集だから肩がこらない。作者は、伊集院静である。同世代だからなんとなく読んできた。それに、彼は立教の野球部中退でもある。体をこわしてしまったからだが、文学部の出身でもある。それに、一番気に入っているのが、60歳から仕事を倍増どころが、3倍にしたのだ。これがボキにもパワーを与えてくれている。なにも定年退職したからと言って引っ込んでいる必要はないのだ。バリバリ稼いで、バリバリ遊ぶのも良しと教わったからである。しかし、唯一許せないことがある。
なにしろ彼は女優の夏目雅子を妻にしていたのだ。こいつが許せない(^0^)。
あんな美人の奥様を持って、これ以上のシアワセはなかっただろう。しかも、佳人薄命の奥様であった。白血病で20代で亡くなってしまった。あのエガオがボキのまぶたの裏にくっついているのだ。西遊記の三蔵法師役もまぶしいほど良かった。
再婚して今は仙台にいる。仕事は東京。東京のホテルで過ごしている。たまに、仙台に帰っている。再婚相手も、女優の篠ひろ子さん。彼女も美人である。これまたやっかみたくなるような話だ。東日本大震災のときの話も他の作品では出てくる。なにしろ仙台である。被害の大きかった地域でもある。このあたりも、なんとなく伊集院静に惹かれてきた理由なのかもしれない。
しかも、奥様はカトリックの信者でもある。だからというわけではないだろうが、ローマやスペインの教会の話に惹かれてしまう。ダンナの伊集院静さんの方だ。海外に取材に行ったときは、ロザリオなんかを土産に買ってくるのだそうだ。そうか、そういう土産の買い方もあるんだと初めて知った。
さて、「三年坂」である。おとなの小説である。読み応えがあった。これは、年齢がこないとなかなか理解できない心境かもしれない。
母を亡くした主人公が、故郷の山口に帰る。母の法事のためである。長く銀座の寿司店で修行して、今は鎌倉で寿司店をやっている。妻とはうまくいっておらず、そんな心境もちらほら出てくる。横浜への帰途、主人公は幼い頃に母と二人で山奥の温泉に行ったことを思い出す。母は飾り立て、きれいにしてバスに乗っていた。足袋も新しいものであった。バスに酔ったりした母と山奥の温泉にたどりついた主人公は、母と二人で寝たはずの旅館の部屋から母が黙って出て行ったことを知る。そして翌日、主人公はひげ面のある男と旅館で会うことになる。その男には右手がなかった。戦争で失った腕だった。
このあたりの描写が実にうまい。似たような経験をボキもしているからだ。ボキの場合は舞台が横浜。相手は、女性だった。美容院から出てきた。きれいな女性であった。後年、それがボキのほんとうの祖母だったことを知った。だから身につまされたのである。7歳のボキを連れた亡母が泣いていたのを今でも忘れることができない。なにがあったのか、亡母はまったくボキに教えてくれなかった。想像しかなかった。そういう体験であった。
そして伊集院静の小説の舞台は京都の三年坂に移っていく。修業時代の友人と会うためである。清水坂を上りながら、ある竹細工屋に立ち寄る。生前の母が、ここの竹細工屋に注文して受け取れずにいた品があったためである。店の老人から告げられたのは、母の意外な話だった。
というような話であった。結論は書かない。ぜひとも読んで欲しい。文庫で売っているし。
おとなの小説とはかくありたいものである。
しっとりしているからである。
異常な性愛とか、恋愛とか、犯罪行為とか、そんなもんを読まされるのはもう飽きた。
もうすっかりおとなしく生きているからである。枯れてしまった。すべてが。
わははっはははっははっはははっははははっはははっはははっは。
さ、今朝も歩いてきた。ちょっと起きるのが遅くて、5時くらいからであった。枯れてきても、歩きだけは長続きしている。そうなのだ。長生きしたいからである。
😎
BYE-BYE!