野菜ソムリエPro. AndyのBlog

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大きい家でノンビリ…は野菜も同じです。

2012年06月06日 21時03分13秒 | 野菜&果物
最近、有機栽培をはじめ栽培でこだわっている農家さんの
チラシやフライヤーなどのWebサイトで「粗植(そしょく)」という言葉を
耳にすることがあります。

いろいろ定義はありますが、簡単に言うと
「通常の栽培よりも株と株の間隔を広くとって栽培すること」
です。

これでも分かりにくいですね。

ちょっと違う話をします。

皆さん、「どんな家に住みたいですか?」と質問されたら、
どう答えますか?

いろいろありますが、大体
「大きい家に住みたい」と答えることでしょう。

「狭い家に住みたい」「ウサギ小屋に住みたい」と答える人は
あまりいないはずです。

つまり、大きい家に住みたいという欲望は我々人間共通の欲望だと思います。

で、野菜&果物も話は同じ。
株と株の間隔を広く取ったほうがストレスが少なくなり、ノンビリと育つのです。

間が狭いと、隣の株と肥料を取り合いになり、ケンカします。

ボクのスイカの栽培の事例についてお話します。

スイカ栽培の場合、大体畝の幅は、幅3m、株と株の間隔1mのところが多いです。
でも、ボクは幅は大体同じですが、株と株の間隔は3mあけて栽培します。
(本当は4mくらい空けたいのですが…)

最初は近所からバカにされました。
車を走らせるのか?と揶揄した人もいるほど。

でも、結果としてその方が成績は良かったです。
また、1株につき付いた実の数も多く、大きかったです。
しかも接木栽培ではなく、自根栽培で。
(スイカの根は非常にデリケートで病気に弱いことから、産地では接木栽培が定番です。)

いろいろありますが、ボクの独断と偏見で
「スイカのつるが込み合わず、風通しが良かったため病気にかかりにくい。」
ことが一番の要因でしょう。

皆さん、デパートや百貨店は混んでたらいい気分になりませんね?
空気も汚れていますし。
通勤電車なんかいうまでもありません。

また、人混みでは風邪などをもらいやすいのも事実。
病気のリスクが高いのは人も野菜も同じです。

そして、病気のリスクが下がるということは、
手間がかかりにくくなるということです。
うまく言えば手を抜けることも可能です。
病気のリスクが高いと、慣行農業では農薬をふる回数がふえることになります。

また、スイカの場合、株と株の間が狭いとすぐにツルが絡み合います。
そうなると手作業でツルが絡まないようにする必要があります。

しかも、スイカはデリケートな植物。
ツルを傷めるとに調子が悪くなりがちです。

でも、間が広いとその作業をする時間も軽減されるようになります。
人にも、スイカにも好都合なわけです。

ただ、人参などのように、
共働きといいますか、隣とぶつかりながら成長する野菜もあります。
こういった野菜は粗植では旨く育たない場合があります。

必ずしも、粗植はすべての野菜に共通ではありませんので、最後に付記しておきます。



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