野菜ソムリエPro. AndyのBlog

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ソーラー育苗のスイカを追う。

2012年07月28日 15時02分47秒 | マイファーム
私事で恐縮ですが、農業雑誌「現代農業 2012年4月号」で
取り組みをご紹介させて頂きました、「ソーラー育苗」。

その中で、西瓜の育ち観察してみました。

栽培した場所は砂地の転作田。

苗は4月末に定植。
ソーラー育苗は本葉2枚、市販の苗は本葉4枚の状態でした。
スタートは条件が異なります。

ちなみに市販の苗は黄小玉、
ソーラー育苗の苗は赤大玉「縞王」から自家採種したもの。
です。
どちらも自根苗。接木ではありません。
自根栽培は本当に難しいです。

今年は春先が例年より低温、梅雨も例年よりも気温が2~3度低かったですが、
そんな中でもツルの伸びは力強かったです。





この2枚の写真。
上が市販の苗、下がソーラー育苗の苗。
株の大きさは互角で、ソーラー育苗の苗の方が大きいものもありました。

写真では分かりにくいのですが、
ソーラー育苗の苗の方が、
・葉っぱが厚め
・ツルは産毛で覆われている。

ちょっと、市販の苗の方が葉っぱがツヤツヤしていて薄っぺらに感じなくもないですね。

ちなみにネギも一緒に植えています。
ウリ科の野菜はネギと一緒に植えるとお互いよく育ち、
ウリ科に寄生する病原菌や細菌を予防する効果があります。

1番果(一番最初につく実)が、6月10日頃。
ソーラー育苗の方が苗が小さいのに、これはどちらも同じ時期でした。

で、タマゴくらいの西瓜を発見し、追肥。

しかし、今年の梅雨。
スコールのような雨続き。
台風も来ましたし。
近所では疫病などが多発して不作だったそうです。

そんな中、ソーラー育苗の西瓜は力強く生育。
1株あたり2~3個は最低ついている計算になります。
しかも10kgを超える特大の西瓜も。


写真の西瓜、高さ30cmを超えます。



こちらは大山スイカを10年以上自家採種したもの。
大山スイカとは、鳥取のご当地のスイカです。
こちらも、マクラより一回りも大きいものがいくつかありました。


こちらは市販の苗の黄小玉。
不作では…と思っていたのですが、思ったよりも粘り強く育ってくれました。

で、肝心の味ですが、
ソーラー育苗のスイカは甘みが強くシャリシャリ感があって、おいしかったです。

市販の苗である黄小玉も黄スイカ独特の甘みと
シャリシャリ感はそれなりに出ていました。
これが同じ赤大玉スイカと仮定しても、大して味に差はないと思います。

ただ、違いは重量感。
ソーラー育苗の方がズッシリしている気がしました。

一方、タナウチ(空洞果:中身が空洞になっている果実)は例年よりも多い気がします。
スコールのような雨のせいでしょうか?

8月初めで西瓜は撤収になりますが、
現時点で農薬ゼロ、化学肥料ゼロでいけました。


ここでふと気づいたのが、
近くにバジルを植えている(…というよりも生えている)ところの方が、
生育が良い気がしました。

バジルとは、パスタやピザソースに使われる香草。
ナス科と一緒に植えるとお互いよく育ちます。
バジルを植えている近くでは結構な香りがしますよ。

来年はネギだけでなく、バジルと一緒に植えてみようと考えています。



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