ビバさんのさんぽ道

みやこの建物、お庭、お花、あれもこれも見てみたいと欲張りビバさんがでかけます

「明治の風雅」並河靖之七宝記念館

2007-12-10 12:45:42 | お庭
京都市美術館でチラシを見たらその日が秋の公開最終日だとわかったので、近くだし「並河靖之七宝記念館」に寄ってみました。
9月15日~12月9日秋季特別展「明治の風雅」では、地理学者でもあるジャーナリスト、エリザ・ルーアマー・シドモア(1856‐1928・米国)の見た靖之の作品と親交の様子が展示されていました。


記念館の建物は明治・大正時代の七宝家並河靖之の旧邸、竣工は1894(明治27)年です。表屋、主屋、旧工房、旧窯場が国の登録有形文化財になっています。

銅の器にガラスの釉薬をさし、焼成・研磨を繰り返した七宝の繊細な作品の展示品、それを作っていた工房、窯場の跡、外国人もたくさん訪れた母屋の座敷の展示も興味深いものでした。


庭園は七代目小川治兵衛(植治)の作庭、植治の作風が創出された初期の庭です。庭園は京都市指定名勝。

池の水が建物の縁側の下まで入り込んでいて、まるで水に浮かぶ船のようでした。

一文字の手水鉢もあり。



琵琶湖疏水からの豊富な水が庭内に大きな池を作っています。
この水は、七宝の研磨のために引かれたということですが、植治が民家に疏水の水を引いて作庭した初めての例です。



苔に散紅葉が美しい。



瓦やタイルをはめ込んだ通路や踏分石の使い方がおもしろいです。

繊細で素敵な七宝欲しーいと思ったら、自分で作れる七宝教室もあるようです。
コメント
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