デイヴィッド・ホックニー展を見に行ってきました(2023年9月10日)。東京都現代美術館で7月15日から11月5日まで開催中です。東京都現代美術館には初めて行ったのですが、この建物もよくできていて、いい雰囲気だったので次回紹介します。
今回紹介するデイヴィッド・ホックニーは、イギリス出身の現代アート作家で、現在86歳で健在なおじいちゃんです。作品が非常な高額で取引されることでも有名で、「芸術家の肖像画―プールと2人の人物―」という印象的なプールの絵が102億円という、現存する作家として最高額で落札されたことがニュースになっていました。今回の展覧会にその作品はありませんでしたが、初期から現在に至る作風の変遷を追うことができました。初期にはピカソに影響を受けたような作風、人にこだわった肖像画、写実的でポップな家やプールの風景画へと変わってきて、最近は印象派やポップアートを咀嚼したうえでの田園の風景画へと移っています。対象をどう見るか、どう描くかにこだわってきたそうです。最近の風景画については、写真撮影が許されていたので、紹介します。ゴッホのような燃える色彩という表現をしている人もいるくらいで、色彩が非常に鮮やかです。私はゴッホも好きなので、この鮮やかさは好きです。
当日券売り場に10分ほど並んでチケットを購入しました。そこそこ混雑しています。
展示会場入口横にある、彼の作品「2022年6月25日、(額に入った)花を見る」をモチーフにした大きな看板。
会場内では、時代順に作品が並んでいて、前半は撮影禁止ですが、後半、ここ15年くらいの最近の作品は撮影できました。これはポスターにもなっている作品「春の到来 イースト・ヨークシャー、ウォルドゲート 2011年」。イギリスの森の風景ですね。
森や道の風景画が続きます。
ここからの「ノルマンディーの12か月」は圧巻です。コロナ禍中に、ノルマンディーの田園においてiPadで絵が描かれて、つなげて全長90mの長さの作品になっています。
「ノルマンディーの12か月」はこの雪景色で終わります。
これもおそらくノルマンディーでiPadで描かれた池の風景画ですが、描いている過程が動画になっていておもしろかったです。このような高名な画家がiPad(なんか)で絵を描いているというのも興味深かったですし、iPadでここまでの作品が作れるのだというのも新たな発見でした。
私には、風景の色彩の鮮やかさが気持ちよかったです。ソール・ライターの、モノクロから浮かび上がる色彩とも違っています。人によって好みが分かれるようで、妻にパンフレットを見せたら、この色使いは好きじゃないと言っていました。
鮮やかですね~。
ヒロ・ヤマガタなんて人がいましたが、
https://aucview.aucfan.com/yahoo/h1058629499/
ちょっと違うかな・・・。
今も高値で取引されることがあるらしい
です。