イタリア語で「1:0」を意味する「ウノゼロ」で連勝中の札幌は,首位を走るチームが持つ自信と余裕を感じさせる試合運びで,連勝を6に伸ばした。退場者を出して一人少ない展開になった後,だめ押しとなるジュリーニョのロングシュートが決まった瞬間,こんな状況って,ひょっとするとエメルソンを擁してJ2リーグをぶっちぎった2000年以来かもしれないと感じた。
その時との決定的な相違は,そのシーズンの得点王となったエメルソンのような絶対的な存在が,今のチームにはいないということだろう。
昨年同時期には下位に低迷していた札幌が今シーズン変わった点と言っても,CBが河合から増川に替わり,外国人としてジュリーニョとマセードが加入したことくらい。その外国人にしてもエメルソンとは異なり,(今日の試合は違ったが)試合を決める決定的な要素として毎試合機能しているとまでは言い難い。
裏返せば,どうして勝てるのか,これが札幌のストロングポイントだ,と言えるものが明確でない中で,勝利を積み重ねているという事実こそが,相手チームにとって「戦いにくい相手」となっている最大の原因なのかもしれない。
今日の試合も,得点シーンこそジュリーニョのドリブル,マセードの精度の高いパスと内村の決定力,そしてジュリーニョのアイデアとシュート力と,派手な要素が目立ったが,最大の勝因は試合開始直後にボールを支配していた山口の勢いを,高い位置でボールを奪ってダイレクトのパスでつなぎ,再三ゴール前まで迫ることによって削ぎ取った,前半20分辺りまでの力強い守備にある。
数的有利となった後半,数をかけて攻めてくる山口のアタッカー陣のシュートが,ことごとく最終ラインで札幌の身体を張ったディフェンスに引っかかって,PK以外の枠内シュートを殆ど放てなかったのは,選手全員のボールに対する集中力と落ち着きの賜物以外の何物でもない。
今のチームにユース育ちの若い選手がもう一人二人レギュラーメンバーに入っていれば(今は深井と進藤のみ),もう少し周囲も盛り上がれるのかもとは思うが,贅沢は言うまい。
チームのモチベーションを高く保ち,結果を出している四方田監督の手腕が,シーズン終盤までこのままさび付くことのないよう,声援を送り続けたい。
このまま最終盤まで行ければ,世界のクラッキ「小野伸二」の経験という決め手を持つ札幌のシーズンとなるはず。フォルツァ!
その時との決定的な相違は,そのシーズンの得点王となったエメルソンのような絶対的な存在が,今のチームにはいないということだろう。
昨年同時期には下位に低迷していた札幌が今シーズン変わった点と言っても,CBが河合から増川に替わり,外国人としてジュリーニョとマセードが加入したことくらい。その外国人にしてもエメルソンとは異なり,(今日の試合は違ったが)試合を決める決定的な要素として毎試合機能しているとまでは言い難い。
裏返せば,どうして勝てるのか,これが札幌のストロングポイントだ,と言えるものが明確でない中で,勝利を積み重ねているという事実こそが,相手チームにとって「戦いにくい相手」となっている最大の原因なのかもしれない。
今日の試合も,得点シーンこそジュリーニョのドリブル,マセードの精度の高いパスと内村の決定力,そしてジュリーニョのアイデアとシュート力と,派手な要素が目立ったが,最大の勝因は試合開始直後にボールを支配していた山口の勢いを,高い位置でボールを奪ってダイレクトのパスでつなぎ,再三ゴール前まで迫ることによって削ぎ取った,前半20分辺りまでの力強い守備にある。
数的有利となった後半,数をかけて攻めてくる山口のアタッカー陣のシュートが,ことごとく最終ラインで札幌の身体を張ったディフェンスに引っかかって,PK以外の枠内シュートを殆ど放てなかったのは,選手全員のボールに対する集中力と落ち着きの賜物以外の何物でもない。
今のチームにユース育ちの若い選手がもう一人二人レギュラーメンバーに入っていれば(今は深井と進藤のみ),もう少し周囲も盛り上がれるのかもとは思うが,贅沢は言うまい。
チームのモチベーションを高く保ち,結果を出している四方田監督の手腕が,シーズン終盤までこのままさび付くことのないよう,声援を送り続けたい。
このまま最終盤まで行ければ,世界のクラッキ「小野伸二」の経験という決め手を持つ札幌のシーズンとなるはず。フォルツァ!