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2018年J1リーグ第20節 札幌 VS 柏【1:2】

札幌のここまでの好成績は僅差のゲームをものにしてきた勝負強さ,特に攻撃面でのしぶとさが増したから,という印象が強い。守備力に着目すると,ポゼッションで負けているゲームも多い割に,最終的にシュート数で勝つ試合が多いのは,ボールを持たれても陣形自体をコンパクトに保ち,引いていてもボールへのプレスを怠らず,相手に自由にさせない,という意識が90分を通して徹底されてきたからだと感じる。
ところが,このところ勝ち点3に見放されていた柏との今日の一戦は,中盤でプレスがまったくかからず,全体的に間延びしてしまい,最後まで適切な選手間の距離感を掴めないまま終わってしまった。
よりによって今季最高の動員数となった日に,昨季までの試合を思い出させるような試合をしてしまうとは。

選手同士の距離がいつもよりも空いてしまったために,長めのパスがどれも不正確となり,数え切れない数のインターセプトを生み出してしまった。4ヶ月ドームを留守にしている間に,ホバリングステージの芝が入れ替えられ,札幌が目指すパスサッカーにより適した環境になるのでは,という予想は見事に裏切られてしまった。
特に左サイドは,決勝点となった場面に代表されるように,福森が伊東純也に翻弄されてしまい,ほとんど攻撃を仕掛けることが出来なかった。もう少し菅とのコンビで囲い込む工夫は出来なかったものか。
終了間際に辛うじてジェイの素晴らしい突破から,チャナティップへの折り返しが決まったが,狭いコースを狙ったシュートは枠を捉えることが出来なかった。
試合全体を見れば,柏の方に信じられないゴール前のミスが連発したため,大差になることは避けられたが,札幌のプレスが外されたときの守備の綻びは今後の大きな不安材料として残ったと言える。

しかし今の札幌にミンテ,福森,進藤というメンツ以上のメンバーがいない以上,基本的には今季の戦い方をレヴェルアップする,すなわち前線も含め全体的なプレス意識をより研ぎ澄ませて,立ち向かっていく以外に方法はない。
スピードと技術の不足は,スプリントと距離,双方の走力で補っていく。こういう時こそ,兵藤の出番なのではないかと思うが,ミーシャはどう考えるだろう。
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