折節の移り変わるこそ

季節の移ろいの中に、感じたままを一日一日。

春の日の花と輝く

2006年05月09日 22時50分00秒 | 立夏
 
薔薇に関しての想いは、これまでもいくつか載せてきました。
ここに来て、自分のあこがれの薔薇というか、実際に一番花が咲き出しました。
そうしますと、少し大げさになりますが、私のような者にでも、どこか胸に迫るものがあるものです。

 ※ 今回の薔薇は、すべてエグランタイン(マサコ)です。

     

私がなぜ薔薇を育ててみたいと思ったのか、これは実は今もよくわからないのです。

以前住んでいた家の白いフェンスに、深紅の大輪のつるばらをはわせてました。
あと、ピンクのオールドローズも玄関側のフェンスで、甘い香りをただよわせていました。
あの光景が、急に私の中でよみがえってきた・・・・? それはそうかもしれません。

昨年の秋のこと、会社の仕事で、ある野菜の苗をネットで検索しようとしてました。
目の前に飛び込んできたのが、深紅の薔薇の大輪ウィリアム・シェイクスピア2000(ER)
これまたおおげさですが、あまりに衝撃的な画面いっぱいの画像に、一瞬にして心を奪われた・・・・?
それはそうかもしれません。

栽培するなら、イングリッシュ・ローズにしようと強く思いましたから・・・・。



薔薇栽培のむずかしさは、様々な方からもお伺いしていました。
先日アップしたペチュニア系なんかは、それと比較して、ほんとに易しいですね。

私の場合、害虫はナメクジに気をつけるくらい、特に香りのする花は要注意です。
でも、あとは若干の肥料(液肥で結構)と毎日の水遣りです。
とにかく、水を切らさない限り、夏のうだるような暑さの中でも、
本当にうれしそうに咲き誇ってくれます。
あの夏の蒸し暑さにからっきし弱い私には、なんともうらやましい花たちなのです。

それと比べて、薔薇栽培は比較にならないくらい、病気・害虫にさらされます。
しかも私んちの庭は、南側の一番広い(相対的にですが・・・・)部分の日当たりが悪く、
薔薇を育てるのには環境面で、ずいぶんハンデがあると思ってました。
そういう先入観が、ずっと薔薇を遠ざけていたように思います。

ところが、去年の手帳を覗いてみたら、最初に言いましたように、10月28日にネットで出会っています。その夜、パソコンで夜遅くまで、初めて見るイングリッシュローズに、心をときめかせてました。
そうして、ああでもないこうでもないと、注文する薔薇に悩んでいました。
悩んだということは、あれほど私の気持ちからは、いたって遠いところにあった薔薇が、
当然のように自分の中に入り込んできていたのです。



そのとき、取りあえず決めたのが、「エグランタイン」(Masako)と「ジュビリー・セレブレーション」でした。

私の場合、衝動買いも結構多いですから、自省を込めて、欲しくなっても一晩我慢するのです。そして、翌日もその気持ちが続いていたら(そういうケースが多いのですが)、パーッと買います。このときもそうでした。

ところがですね、1日置いたばかりに「エグランタイン」の方は、売り切れごめんでした。なんと、なんと、それでしたら、ショップチャンネルのように「のこりわずか」とでも表示してくれてたら・・・・。結局、その次に欲しかった「ヘリテージ」を注文していました。

あとは、最初にきっかけとなった「ウィリアム・シェイクスピア2000」に加えて「シャルロット」、「スカボロフェア」を買い求めました。オールドローズ「コンテド・シャンボール」にアンティークタッチの「レオナルド・ダビンチ」も求めました。



そして、前回アップしたように、最初に目に止まった優しい薔薇色の薔薇!
     「エグランタイン」
その想い、昨年秋からの想いがどうしても断ち切れず、いつしか育まれたかけがいのない想いと相まって、私は3月、園芸店に走ったのです。

一番最初に私が思いを寄せた薔薇、その薔薇が私の一番花になったことに、いま心静かに感激している自分を見ています。

おととい朝(5月7日)の開花、私の心は完璧なまでに満たされたのでした。

     

◇◇◇

では、私が好きなアイリッシュ・フォーク・ソングから、やっぱりこれです。
この英原詩のタイトル「私を信じて」 ~ この薔薇に寄せる私の想いなのです。



(una poesia di oggi)

          Believe Me

Believe me, if all those endearing young charms,
Which I gaze on so fondly today,
Were to change by tomorrow and fleet in my arms,
Like fairy gifts fading away,
Thou wouldst still be adored as this moment thou art,
Let thy loveliness fade as it will.
And around the dear ruin each wish of my heart,
Would entwine itself verdantly still.

It is not while beauty and youth are thine own,
And thy cheeks unprofaned by a tear,
That the fervor and faith of a soul can be known,
To which time will but make thee more dear!
No, the heart that has truly loved never forgets,
But as truly loves on to the close.
As the sunflower turns to her God when he sets,
The same look which she turned when she rose.

     

     
     

     春の日の花と輝く
                        堀内敬三 訳詞 アイルランド民謡

     春の日の 花と輝く
     うるわしき姿の
     いつしかに あせて うつろう
     世の冬は 来るとも
     わが心は 変わる日なく
     御身をば 慕いて
     愛は なお 緑いろ濃く
     わが胸に 生くべし

     若き日の 頬は清らに
     わずらいの影なく
     御身 いま 艶にうるわし
     されど 面あせても
     わが心は 変わる日なく
     御身をば 慕いて
     向日葵の 日をば恋うごと
     とこしえに 思わん

     

◆◆◆ 

そして、これはオマケ・・・・。
今日の帰り道、本屋さんでふと見つけて、買い求めました。
これもアップしましたが、この3月18日、春の鎌倉、あの日を思い出していました。
当然、大好きな古都をまた訪れるであろう、次の機会のためにも・・・・。

     

   ※ すみません、ストロボがまぶしいので、指で押さえています。
コメント (10)
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