折節の移り変わるこそ

季節の移ろいの中に、感じたままを一日一日。

神戸にて (① 谷崎潤一郎記念館・芦屋)

2007年12月12日 23時48分05秒 | 大雪
                    □ 谷崎潤一郎記念館入口の門

                              
                            □ JR以外のほとんどの関西圏の
                              私鉄・地下鉄・バスが
                              3日間乗り放題(5,000)
                              これで乗りまわりました。

◇ この3日間(12月9~11日)、出張兼深呼吸をして参りました。
  「参りました」って、夫婦喧嘩にならないうちからの私の台詞じゃありません。
  仕事は半日、後の時間は、大きく息を吐いて、また大きく吸って来ました。
  撮ってきた写真のいくつかを、いつものように貼り付けただけで、
  画像の下に若干のご説明をしています。



               

          
               □ 反高林の家にて、松子と

          

◇ 谷崎潤一郎(1886-1965)は「耽美派」と呼ばれた文豪で、
  その代表作「細雪」(1948)を読んだときは、美しい文章の魔力にとりつかれ、
  この小説の世界にあっという間に吸い込まれてしまった記憶があります。
  学生時代を神戸で過ごした私には、その舞台となっているところからも、
  彼のこの代表作は大変身近な存在でした。

     
     □ 細雪(上・中・下巻) 装丁がえも言えず、素敵でしょう?

     
                    □ 春琴抄

     
                  □ 夢の浮橋

  まともに読んだのは「細雪」くらいですが、この記念館を知ってから、
  いつかは訪れてみたいと思っていました。

      
     □ これはおみやげの説明書         □ 一筆箋

    
                □ 記念の絵葉書

  この日は「源氏物語の場」という特別展も開かれて、「昭和の源氏物語」とも評される
  「細雪」と「源氏物語」とのつながりを、趣深く味わったのでした。

         
         □ 潤一郎の執筆部屋を再現した部屋

               
                   □ 掛け軸と同じ、複製の色紙

       

          
        □ なにしおはば 花よ都は忘るとも 世を侘人の 忘れな忘れそ


◇ 「谷崎源氏」とも呼ばれている、源氏物語の現代語訳を三度でしたか、
  潤一郎は出版しています。
  そのどれも、私はまだ読んだことがありません。
  そのうちに、いつか、きっと「新々訳」だけでも…いつもこんな調子で、
  結局は忘れてしまいます。

        

          

          

          

          

          

               


◇ その愛蔵版の「細雪」(1988年版)を欲しくて、大阪・梅田の古本屋さんを
  いくつか探したんですが、どこにもありませんでした。
  この記念館のあの展示本とは言わなくても、あの本を欲しかったのに…代わりに、
  夏目漱石の「心」の復刻版を買う始末。
  まあ、私らしいというか、これで好きな漢字、「夢」と「心」の二つが揃った、
  これに満足って感じです。

     
         □ 数年前、奈良斑鳩の法隆寺で求めた扇子。

               
                         □ 夏目漱石著 「心」

                   
                            □ さざんかとオキザリス?

     
               □ 中庭の日本庭園

          
                  □ 玄関から外をながめたところ

     
    □ 阪神芦屋駅からバスに乗り換えて、緑町下車徒歩3分

          
     □ その阪神芦屋駅前のバス停で、何の木でしょう?赤い実がたくさん。
コメント (6)
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