折節の移り変わるこそ

季節の移ろいの中に、感じたままを一日一日。

宇治にて (① 宇治川と平等院)

2007年12月22日 23時56分22秒 | 冬至
                 □ 霞たなびき、霧たちのぼる

◇ これも今は昔、12月11日(火)、これまでなぜか足を踏み入れたことのない所、
  宇治を散策してまいりました。
  この日は朝から冷たい雨がしとしとと降る一日でした。
  阪急十三(じゅうそう)で買った傘をさしながらの、マイペースの街歩き。
  昔と変わらないのか、変貌してしまったのかよく知りませんが、
  宇治川を渡っているというだけで、源氏物語、そして平家物語の世界を
  歩いているのでした。

     
 □ 淀屋橋発の京阪電車が地上に出ると、右側にすぐに大阪城が見えます。

          
          □ 中書島(ちゅうしょじま)で京阪宇治線に乗り換えます。

     
          □ 宇治橋と宇治川です。
            この橋を渡って、平等院に向かいます。

          

    
  (una poesia di oggi)
  □ 朝ぼらけ宇治の川霧たえだえに あらわれわたる瀬々の網代木  藤原定頼

     
        □ 紫式部像(宇治橋を渡った、平等院参道入り口)

          
           □ 紫式部像は「夢の浮橋ひろば」に置かれています。

               

                   
                         □ 橋姫神社(平等院参道の途中)

◇ 源氏物語の宇治十帖の舞台とされているだけに、その所縁の地があちこちに…。
  あっちうろうろ、こっちうろうろしながら、平等院の参道を歩いてました。
  まだ朝10時頃でしたので、お天気も悪いし、人出は極端に少なかったです。
  十円硬貨とは少し違ったアングルで、おば様に一枚とっていただきました。
  ご本尊の阿弥陀如来仏、そして鳳凰堂の甍の両端の鳳凰が印象的でした。

    

          

               

                   
                         □ 十円硬貨と同様に尊い平等院
                          (十円を笑うものは十円に泣く?)

               
                    □ 薬師如来様が見えるのですが…。

          

     

          
             □ おみやげは、クリップと鳳凰の絵葉書だけ

               

◇ 少し遠回りになりますが、源氏物語「宿木」ゆかりの所にも行きたくなりました。
  何の変哲もないところ、でも私には個人的に記念碑的存在なのです。
  小学校6年生の時から切手収集を始め、その一枚目が「宿木」(1964)だったのです。

          

               

◇ 宇治川はまた源平の古戦場「宇治川の戦い」の場、源義経のゆかりの地。
  源頼朝の家臣(密告役)梶原影季と佐々木信綱(四郎の勝ち)の先陣争いで有名。
  その石碑に平氏と源義経の行く末に想いをはせておりました。

     

         
         □ 宇多天皇より九代の後胤、佐々木三郎秀義が四男、
           佐々木四郎高綱、宇治川の先陣ぞや。
           われと思はん人々は高綱に組めや。(平家物語・宇治川の先陣)

 
コメント (2)
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