折節の移り変わるこそ

季節の移ろいの中に、感じたままを一日一日。

色とりどりの白い薔薇

2008年05月15日 23時55分43秒 | 立夏
                       □ アルバ・セミプレナ
                        (Alba Semi-plena/A 1597年以前 欧州)
                  
◇ 白系統の薔薇の花にスポットを当ててみた、それ程咲いてはないけれど。
  緑と白、それは植物の根源的な色だと思うから。
  最も気に入って、最初に目が行くのは、白い花に緑の映える光景。
  緑の中に白い花の映える光景とも言えるが、どちらでも良い。

     
   □ アイスバーグ(Iceberg/F 1958 Deutschland)の一番花。

     
          □ フラウ・カール・ドルシュキ、間もなく開花。
           (Frau Karl Druschki/HP 1901 Deutschland)

     
        □ コーネリア(Cornelia/Hmsk 1925 England)
          蕾はサツキのような深い色
          花は白からピンクまで様々。

     
      □ ホワイト・クリスマス(White Christmas/HT 1953 USA)
        あくまで、ゆっくりと、この調子じゃ、開花はクリスマス!?

     
           □ スヴニール・ドゥ・ラ・マルメゾン
            (Souvenir de la Malmaison/B 1843 France)



◇ 目を瞑ると思い出す若かりし頃、初夏の坂道、ニセアカシアの零れるような白い花。
  そして「卯の花の 匂う垣根に 時鳥 早も来鳴きて 忍び音もらす 夏は来ぬ」
  この卯の花(ヒメウツギ)が、真っ白な花と知ったのは、ずいぶんと後。
  それでも、どの花よりも憧れたのは、真っ白い、ある薔薇の花。

     
     □ 花壇の中、ひょろんと伸びたラナンキュラスの向こうには
       グラミス・キャッスル、ほんのりと。

     

     

     
            □ グラミス・キャッスル
             (Glamis Castle/ER 1992 D.Austin England)

     
        □ こちらは、ウィンチェスター・キャシードラル
          花壇ではなく、バラのゾーンに咲きます。

     

     
             □ ウィンチェスター・キャシードラル
              (Winchester Cathedral/ER 1988 D.Austin England)
               ピンクのメアリー・ローズ(ER)の枝変わりです。



◇ ボッチチェリの「ヴィーナスの誕生」や「春」に興味を抱いたのは、いつの日か。
  イタリア、フィレンツェ、ウフィツィ美術館・・・遠い憧れ、心の旅。
  この絵に描かれたという薔薇「アルバ・セミプレナ」

     
    □ 「ヴィーナスの誕生」は、辻邦生氏の小説「春の戴冠」に…。

     
          □ ボッチチェリ「ヴィーナスの誕生」(1483)

     
      □ なぜか、ピンクのアルバ・セミプレナが乱舞する名画。

     
        □ アルバ・セミプレナ(Alba Semi-plena/A)
  
  
◇ その薔薇が、現実に自分の家の庭に咲いている「不思議さ」…。
  いまやどこにでもある薔薇だから、別にめずらしくもないのに。
  自分の中で育んできた憧れの薔薇だから、緑と白の美しい、言い尽くせない薔薇。

     

     

     
  □ 私にとって、永遠の薔薇「アルバ・セミプレナ」(Alba Semi-plena/A)
  


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4 コメント

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白でもさまざま! (マーサ)
2008-05-16 20:20:35
白いバラといっても、微妙に違いますね。
色も花びらの形も、花の咲いた感じも!!
夕方になると、さらにきれいに見えそうですね。

しかし、名まえが難しいです・・。
アイスバーグは、やっとおぼえました。
返信する
オールドローズはフランス語が多くて大変です。 (折節)
2008-05-16 22:37:07
マーサさん、こんばんは♪

あぁ、一週間働いたぁって、歓声を上げたいのですが、
主婦に休みはないって、低い声でつぶやかれそう…。
明日は元気にお休みしようっと…できたら。

白いバラと言っても様々で、咲いてる数だけ、
全部様子が異なります。
それが、植物、花の不思議なところですね。
その神秘的な花だからこそ、惹かれるのだと思います。

確かに、白い薔薇は夕暮れの中で一層映えますし、
ほんのりと光り輝きます。
グラミス・キャッスルなんて、暮れなずむ寸前の、
妖艶な色彩の変化を感じることができます。
まるで夕暮れとシンクロナイズされて、
刻々と変化していくかのようです。

薔薇の名前、これはもう大変です。
オールドローズは特に、歴史的にそうなんですから、
仕方がないですね。

「マダム…」「ミセス…」「ピンク…」「ホワイト…」…眠くなります。
返信する
白いバラ (Haru)
2008-05-17 21:56:03
どれも素敵なバラばかりでため息が出ます~~
アルバ・セミプレナ、これは素敵ですね~~
あのボッチチェリのヴィーナスの誕生に描かれてるのは
このバラだったんですね~~
そうと知ってれば、もっとじっくりとバラの花を
見てくるんでした・・・
このバラに思いを入れる折節さんの気持ちが
わかるような花ですね~!

グラミス・キャッスル、相変わらず素敵ですね~~
ウチでも次々に咲くマダム・アルフレッド・キャリエールが
今はこんな雰囲気で咲いてるのもありますよ~
ピンクの出るものや初めから白の趣のあるのや
いろいろとあって
窓から見えるバラにぼんやりとする時間も多いんですよ~
返信する
窓辺を飾れたら…。 (折節)
2008-05-17 22:46:47
Haruさん、こんばんは♪

この秋の大苗候補に「デインティ・ベス」(HT)と
「ジャクリーヌ・デュ・プレ」(S)や
「ロサ・ケンティフォーリア」(OR/C)に
「マダム・アルフレッドゥ・キャリエール」(OR/N)を加えようと…。
「アルバ・セミプレナ」といっしょに
北側の「守り」を固めようなんて。

こんな風に、いつも置き場がないと言いながら、
「計画的購入」+「どうしよう購入」+「衝動購入」
秋が思いやられます。。。

さてと、「アルバ・セミプレナ」ですが、
長年の思いが叶って、この時季は次々に咲いています。
このバラが咲き乱れる姿を、ずっと夢見てきましたからね。

素朴な美しさに、心静かに見とれている時間が一番です。
イタリア・ルネッサンスの昔から、
いやそれよりずっとず~っと前から、
延々と引き継がれているバラと思うと、
これはもうロマンの世界です。

そして、これを「幸せ」と言わずに何を言うかって、
それほどバラには惹きつけられています。

次はピンクのバラに、気持ちを切り替えて(!?)、
アップの方も移ります。


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