スポーツ界というより、社会問題になっている巨人・原辰徳監督の女性問題に絡んだ過去の不祥事。事が公になってから1週間を過ぎたというのに、未だに、本人よりはもとより球団からもプロ野球機構からも、なんの動きもないのはどういうことか。50数年来のジャイアンツファンの一人として、納得できないというより怒りさえ感じている。
野球協約・第180条 には次のような条項があり、
「暴力団、あるいは暴力団と関係が認められる団体の構成員又は関係者、その他の反社会的勢力(以下「暴力団員等」という。)と交際し、又は行動を共にし、これらの者との間で、金品の授受、饗応、その他いっさいの利益を収受又は供与し、要求又は申込み、約束」
した場合、球団や個人への処分を規定している。
原監督は、「ゆすられていると思い、不安を感じた。浅はかなことをした」と述べるとともに、1億円支払った相手が「暴力団関係者とは知らなかった」としているが、女性との(不正常な)関係を公表しないという見返りに1億円を要求するというのは、誰が考えても「暴力団的」と考えるのが普通ではないだろうか。そんな言い訳は世間では通用しないだろう。
球団は09年にはその事実を知っていたというが公表しなかった。そして、今回の件に関しても渡辺恒雄・球団会長は「原くんは絶対にやめさせない。やめさせる理由がない。来季もやってもらう」などといって擁護しているが言語道断だ。その〝ナベツネ(渡辺恒雄氏)にモノが言えない〟?野球機構のコミッショナーが黙していることもまったく情けない。
原監督には、野球というスポーツ界に身を置くのであれば、この問題にもスポーツマンらしく〝フェアーな態度〟を求めたい。
私だけでなく多くのGファンは、社会的責任をあいまいに監督をつづける〝爽やかでない辰徳〟をこれ以上見たくないのです。