最近巷でやたら耳目に触れる「トートバッグ」。
あれは買物用で、ビジネス用ではないと決めつけていた。
そもそも私は、かつてはノートパソコンとハードカバーの書籍を鞄に詰め込んで大学に出勤していたので、鞄といえば、革製の堅い手提げのビジネスバッグしかないと思い、HerzのB4も入る大振りな鞄を愛用していた。
ところが、今やノーパソはタブレットしかもiPadminiにかわり、書物も電子化したので、図書館で本を借りた時以外は、ほとんど毎日、鞄の中はスカスカとなっていた。
また、週に一度は片道4kmを歩いて通勤しているのだが、手提げ鞄はそれ自体で無駄に重く、またポッドキャストを聴きながら歩いていると、鞄の中のiPadminiを操作するのが面倒で仕方ない。
それに、仕事帰りにスーパーで買物をすると、レジ袋代わりの袋が必要になる。
そんな折り、勤務先の同僚教員(♂)が、トートバッグを肩に下げて通勤してきたのを見て、それも有りか!と目からウロコが落ちた。
元来、慣習にはこだわらないつもりの私だが、自分なりの決めつけにはいつの間にか縛られていた。
さっそく、ビジネスシーンにも合うトートバッグを探した。
革製の茶色いやつならいいだろうと、ネットで探すと、まずは土屋鞄のが理想として挙がった。
だが少々予算オーバー(ちなみのここのショルダーバッグとキーケースを愛用している)。
次に今の鞄と同じHerzは、土屋鞄よりはいくぶん安め。
そして偶然目に止ったのが、衣服で愛用しているL.L.Bean。
ここのがぐっと安かったので、 迷わずここのサイトで注文した。
さて、実際使ってみると、脇で挟む分、手に提げる鞄より重心がよくなり、重さを感じない。
それに鞄内の荷物との距離が近くなるので(手も空くし)、歩行中でも出し入れがしやすく、iPadの操作や携帯電話にも出やすい。
外革はソフトなので、荷物がない時は細くなり、詰めればそれなりに入るのでスーパーで買物もしやすくなる。
バッグの口はチャックで締まるので、 荷物を外から見えなくすることもできる(買物用のバッグとの違い)。
内側に小物を入れるポケットが複数あるので、サイフや携帯はそれらに収納。
しかもすぐ取り出せる。
なるほど、トートバッグは、ショルダーより重心が安定ししかも荷物が入る。
手提げやリュックより歩行中に荷物が出し入れしやすい。
唯一の欠点は、体の前後が出っ張るため、混雑した電車内では迷惑を与えそう。
そういう通勤とは無縁なら、これが一番だ。