毎年、冬になると、昼間は頻尿になる。
まず、冬は汗が出ない分、水分は膀胱に溜まりやすくなるので、冬に限定される理由はそれだろう(これは全員が該当)。
頻尿の定義は8回以上/覚醒時ということなので、日に16時間起きているとすれば、頻度は2時間に1回となる。
私はぴったり該当する。
90分授業の開始前にトイレに行っても、その授業が終るとまたトイレに行きたくなる。
新幹線で東京−名古屋間を移動する場合も、乗る前と乗った後それぞれトイレに駆け込む。
ただ自宅にいても同じ頻度なので、仕事や移動にかかわる精神的緊張とかが理由ではないようだ。
別に心理的に尿意を常に気にしているわけではない。
ところが、夜間、すなわち寝る前にトイレに行ったあとは、朝までもつ(以前は夜間1回は起きてトイレに行ったが、最近はまったくない)。
しかも毎晩寝る前に、水でたっぷり薄めた飲酒(グラスで3杯)をするにもかかわらずだ。
なので、頻尿というと多くの人が悩む「夜間頻尿」ではなく、私の場合は”昼間頻尿”に限定される。
精神的緊張とは関係ないと記したが、先日、3時間ぶっとおしの試験監督を担当した。
試験監督だから中座するわけにいかない。
我慢限度を超えるので、内心心配した(排尿パッドを考えたほど)。
2日(2回)担当したのだが、昼間にもかかわらず、いずれも3時間余裕でもった(脂汗も出ず)。
ということは逆に、精神的緊張(張り)があると症状が収まるということだ。
このような場面限定性があるので、季節要因以外では心因性の疑いがある。
膀胱活動を制御している自律神経を考えると、就寝中は症状がないということは、副交感神経優位の時は症状が出ないことになるが、一方で、昼間でも試験監督の時のような緊張すなわち交感神経がかなり優位の時も症状が出ない。
その中間の格別な緊張感のない昼間という、やや交感神経優位状態の時に症状が出る。
ちなみに私ほどの年齢の♂は、前立腺肥大を疑う必要があるが、残尿感等の前立腺因の症状はない。
最も一般的な「過活動膀胱」が該当しよう。
トイレが身近にある生活なので実害はないが、頻度が多いのはそれなりに面倒。
以前夜間頻尿があった時、「八味地黄丸」という漢方薬を一定期間服用したら、(生活習慣はそのままで)症状から解放された。
これをまた飲もうか。