今回の旅の目的の1つは、愛知県新城(しんしろ)市内のパワースポットの計測。
このあたりのパワースポットとして一番有名なのは百間滝。
滝としてはより手前にある阿寺七滝の方が有名だが、パワスポとしては百間滝の方が知られているようだ。
といっても、私にとってのパワースポットは、何らかのパワーが計測され、しかも生体反応を及ぼすレベルでないと認定しない。
すなわち、パワーの正体と効果が明確でない、口だけの自称”パワースポット”は認めない。
それらの多くの”パワースポット”は、無根拠の僭称か、生体反応らしきものでも主観的な思い込みやプラシーボ効果にすぎない。
百間滝は、茶臼山カエル館の常連客の一人から、ここはパワーがあると言われたので、行ってみる事にした。
前の晩に浜名湖に泊まって、そこから北上したが、こちら方面からの滝までの道は工事による通行止め(5月31日まで)のため、北の貯水池からの迂回路を通った。
滝入口には車2台分の駐車スペースがあり、1台分空きがあったので、そこに止めた(結構次から次に車が訪れる)。
まずはここで地磁気を測ると49.1μTの正常値。
静電位は+0.03V で、イオンバランスを測ると+側に5V。
急な道を下っていくと、まず滝の頭への左へ分岐があり、さらに下っていくと、滝見台的な場所に出て、滝の上部から滝つぼまで見渡せる(写真)。
水量も落差もある見事な滝だ。
滝の飛沫が届く所で測ると、電位は-0.07Vとなり、イオンバランスは-側に5Vとなった。
地磁気は変化なし。
バケタン(霊気探知器)のスイッチをオンにすると、緑となり、「何もない」という反応。
パワーの有無の判定をしようと、ダウジング・ロッドを握ってみたが、滝からの風でロッドが動かされ、判定不能。
このように、陰イオンに傾いたが、パワーは計測できなかった(もちろん滝は、位置エネルギーを運動エネルギーに変換する重力パワーを発揮しているが、そういうシンプルな力学現象ならあえてパワースポットという必要はない)。
滝の近くで空気が陰イオンに傾くのはよくあることで珍しくはない(いわゆる”マイナスイオン”)。
なので、私はここをパワースポットとは認定しない。
ここから湯谷温泉に向う途中に「不っ田の七滝」というのがあったので、立ち寄った。
その奥にはその奥に中央構造線の露頭がある(日本最大の活断層の活動の跡)。
不っ田の七滝入口には、私設の駐車スペースがあり100円入れる。
七滝は遠方からだと全部見えるが、近づくと上部は視野から外れる。
滝の近くには自由に突ける鐘があり、苔むした石の不動様が祀ってあるので、不動の印を結んで真言を三唱する。
かように宗教的なパワーが期待される所だが、静電位は-0.01vで、百間滝より低かった(百間滝の方が物理パワーがあるといえる)。
湯谷温泉で泊った翌日、鳳来寺の参道沿いにある「なんじゃが池弁財天」に立ち寄る。
ここはパワースポットとしては知られていないが、私のブログの読者から、ここで強い生体反応を得たので調べてほしいと前々から依頼されていた。
鳳来寺の参道を進むと、高校の先の道路右側に幟が立っていて、池を渡った先に小さな祠(弁天堂)がある(写真)。
まず、池の手前で地磁気を計測し、49μTの正常値を確認(静電位は計測されない)。
池を渡る通路上(写真中央)で(直流)磁気の値が上がり、渡った先の弁天堂の前でも同じく高い。
通路の両側にある(幟の立っている)鉄製の欄干が磁化したものと思い、欄干に計器を近づけると値はどんどん上がり、堂側に立って右側の欄干の端(下写真右手前)でも200μT(以下同単位)、左側の欄干の端(下写真左手前)で300を超えた(地磁気の6倍の値)。
振り返って弁手堂のトタンの屋根を測ると、向って左端が90、中央が130、右端が200。
弁天堂の右端と、欄干の左端は同じ側(下写真左側)なので、弁天堂に向った位置(上写真)でいうと右側の空間の値が高い。
ちなみに、弁天堂周囲の土の地面の上は正常値。
実は屋外にある鉄の構造物が磁化することは珍しいことではない。
実際、弁天堂に沿った道路の向い側にあるガードレール(上写真を撮った場所の背後)も100を超えている。
バケタンでの探知結果は緑で、霊気的には「なにもない」という結果。
といっても人工構造物でも強く磁化している場合、生体反応をもたらすことがあるのも事実(茶臼山カエル館のように)。
実はいくら300あっても、直流磁気の場合はμTレベルでは本来なら生体反応は起きない(磁気ネックレスは千倍のmTレベル)。
磁気が自然状態よりは強く計測されるも、同時にその磁気の強さでは説明できない生体反応が起きるのは、磁気としても測定される別のパワーの存在が示唆される。
そのパワーこそが、パワースポットの正体といえる。
ここ”なんじゃが池弁財天”は、まずは生体反応が報告され、そして今日、磁気異常が確認されたので、パワースポットと認定せざるを得ない。