今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

AirPods Pro2の聴覚補助効果を確認

2024年12月03日 | 生活

買おうかと思っていたAirPods Pro2(Apple)がアマゾンでセール(5000円程値引き)だったので迷わず購入ボタンを押した。

なぜ買うつもりになっていたかというと、ノイズキャンセル効果に聴覚補助効果が加わったから。
 Apple製品は、Apple Watchの心拍測定機能など、今や医療補助機能に定評(信頼性)がある。


中度難聴(耳鳴も併発)の私は、日常生活で他者との会話に困難を感じる場面がある(対面はいいのだが、会議が困る)。

そういう場合、1万円前後の集音器を装着して、会議に臨むが、完璧ではない。
ちなみに「補聴器」はバカ高い(約10倍)割に、性能が集音器に毛の生えた程度なので、実用性とコスパの観点から、補聴器から集音器に鞍替えする人が多い。
ただ集音器の欠点は、周波数帯の個別調整ができないこと。
その結果、不必要な環境音も拾ってしまう(会議中にくしゃみされると耳が痛い)。

そんな中、AirPods Pro2は個別調整が可能という。
iPhoneは持っていないが、MacとiPadは持っているので、それを使えば機能の設定ができるという。
それでいてノイズキャンセル機能も増したので、音楽視聴にも使える。

ただし値段は4万円弱。
今持っているBoseのノイキャンイヤホン(当時は最高機能)よりも高い。
ただ、Boseのノイキャン機能に不満だし、それに集音器としても使えるうならば、むしろ安いとも言える。
そう思っていた矢先のアマゾンでの割引販売だったのだ。


数日後の昨日、実家に帰宅したら届いていた。
付随の紙には説明がほとんどなく、マシンとの無線接続の仕方のみ。
MacともiPadとも接続もすぐにでき、それらのOSにAirPods Pro2の設定項目があるので、専用アプリなどは不要。
ただ聴覚補助をするための操作手順などは、ネットで探るしかなかった。
「聴覚補助」を作動すると、私の聴覚チェックを左右の耳ごとにやってくれる。
その結果、「中程度の難聴」と診断され、それに応じた補助機能が設定された(いつでも再診できる)。
これぞ医療機器としての補聴器レベル。
あとBoseにはなかったのが、イヤーパッドのサイズの適性もチェックしれくれる点(密封性の確認)。


まずはノイズキャンセル機能を国会図書館で確認。
ノイズコントロールでノイズキャンセルのみオンにする(音楽を再生せず)と、閲覧席の周囲の雑音(椅子の音、ページをめくる音など)が消えた。
館内放送のチャイムは聞こえるが、喋っている内容は聞こえない(耳元のスイッチを押して「外部音取り込み」に切り替えた)。
これで集中できる音環境が実現された。

ノイズコントロールを「適応型」にした状態で自宅で音楽を聴きながら、家族と会話した。
すると音楽が消え、会話の音声だけとなった。
そして会話が終わると、音楽が鳴り出した。

入力音量の調整などの基本操作は、アプリのメニュー以外に、イヤホンの縦の部分を指で上下する、あるいはSiriを呼び出して「音量を小さく/大きくして」と言えばよい(イヤホンにマイクが付いている)。


肝心の聴覚補助機能の効果は、以下の3段階で調整できる。

①ノイズコントロールで「外部音取り込み」モードにする。
これだけで外部音が強調され、未装着状態(裸耳)より聞こえがよくなる。

②「耳」のアイコンをクリックして聴覚補助メニューを開いて以下の調整をする。
「増幅」を100にする。
「環境雑音除去」を100にする(余分な環境音がカットされる→集音器にはこの機能がない)
「会話を強調」に✔︎(中音域が強調される)
「トーン」も右端にする(多分高周波成分の強調だろうが、あまり違いはない)
これでさらに聞こえが良くなる。

③聴覚補助メニューの最下段の「ライブリスニング」をクリック
すると、最初は外部音がさらに強調されるものの、若干タイムラグが発生するので、その分言葉は聞き取り難くもなるが、
入力ボリュームを最大にする(最初から最大になっていたら、いったん下げて最大にする)。
この状態が補助機能のマックスレベルとなる。

会議では③でかなり聞きやすくなった。
ただ完璧でないので、既存の骨伝導集音器を併用した(こちらは耳の穴を使わないので併用できる)。
そうなるとそれぞれの単体より聞こえがよくなり、”平常”状態といえるようになった。

以上、AirPods Pro2の聴覚補助機能は実用に耐えるが、以上の機能を駆使するとバッテリの消耗が早くなるので、長時間の会議にはきついこともわかった(ただし充電は急速)。


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