今回、茶臼山高原(愛知県豊根村、長野県根羽村)に行った理由は、
昨年10月、茶臼山一帯がパワースポットであることを知り、
それをぜひ客観的に計測してみたかったからでもある(その記事「茶臼山のパワースポット」)。
最強のパワーがある岩に触れた時、自分で「気」を出した時のようなビリビリする感触を得た。
私が知りたいのは、その「パワー」とやらの正体。
それが実在するなら、物理的に測定できておかしくない。
というわけで、電磁波計(3軸の100XE)、地磁気計(iPadソフト「Tesla meter」と「Metal/EMF」)、
それにいつものガイガーカウンター(Inspector+)を手に持ってパワースポットを訪れた。
ちなみに茶臼山一体の「パワースポット」の情報は、茶臼山高原上にある「かえる館」
(ワンと鳴くネバタゴガエルで有名)が発信している。
まずは矢作川源頭の泉。
地磁気に変動はなく、電磁波も0mG(ミリガウス)、
ただしガイガーは空気中で0.2μSv/h(以下同単位)を示し、ここに来るまでの道沿いより高い。
泉を構成する岩を測るとβ線込みで0.3を超えた。
次に最強のパワースポットなる(腰かけたくなる)岩(写真:左から線量計、電磁波計、iPadでの地磁場計測ソフト画面)。
雨の直後で岩肌が湿っているせいか、以前に手のひらに感じた”気”は感じない。
ここでも電磁波計は反応せず、地磁場も変動を示さない。
そして線量計は0.2を超えた。
ただし、地面の他の同質の岩も同じ値を示す。
すなわち茶臼山を構成する岩から、空気中(0.14ほど)より高い線量が観測された。
翌日、カエル館を訪れ、館内に展示されている各地の「パワーストーン」を計測させてもらった
(それらはパワーを感じることのできる人が持ち込んでくれたのだという)。
館長(茶臼山高原両生類研究所所長)の熊谷聖秀氏によると、
「パワー」を実際に計測しにきた人間は私が初めてらしい。
だが、これらの石は、いずれも特別な値の変動を示さなかった。
ところが、室内の北東隅は、なにもないのに磁石が反転する場所だといい、
実際に方位磁石が反転するのを確認して、計測してみた。
周囲は40μT(マイクロテスラ)以上(この値は、東海地方の地磁場として正常範囲内)あるのだが、
その隅にiPadをもっていくと一気に20μTほどに下がる(写真:値は18.4。手前は他地のパワーストーンだが、それらの上では値は40以上)。
しかも、その近くには、サンプル用の磁石が柱に掛けてあって(写真には写っていない程度の距離が離れている)、
その磁石に近づけると、もちろん磁場計の針が振り切れる。
その場では理由がわからなかったが、まずはサンプル用の磁石を外してその隅を再計測すべきだった…。
ちなみにこの隅付近は館の外側からも磁石が反転するという。
外側では逆に磁場計は60μTの高い値を示した。
磁場の分布が偏っているのは確かだが、あまりに狭い範囲なので、建造物内の何かが影響因だろうか。
熊谷氏に「パワー」の正体は何だと思うか尋ねたら、
手に受ける感触が磁気と類似しており、また地磁場が高いので、磁気なのではないかという。
ただ思い込みもあるのではないかと冷静だ
(氏自身もパワーストーンに手をかざすとビリビリ感を得るという点では私と同じ)。
確かに、今回若干の反応がみられた放射線は、鉱物の組成には関係するが、
放射線を人が「気」として感じることはできない。
電場も確認されなかった。
ついでに「お化け探知器(バケタン)」や「Ghost O Meter」も作動させたが、
「何もいない」との結果(パワースポットではあっても、心霊スポットではないようだ)。
iPadのソフトはそれなりに値に信頼性があるが、ちゃんとした磁場計を購入したくなった。
また泉など水の「パワー」は酸化還元電位に関係していそうだ。
なので一番簡単には、リトマス試験紙で酸度を、より詳しくは酸化還元電位計で測定してみたい。
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三嶋大社(静岡県三島市)に参拝した折、女性の二人連れが熱心にお参りしている姿を見ました。1人は境内のあちこち(本殿ではなく、謂われのある方角)で頭をじっと垂れ、一心に祈っておられる様子。もう1人はiPadをあちこちに向けて喜声をあげておられました。私は最新の機器には疎いので、その時は単純に「写真を撮っておられるのかな・・・?」と思っていたのですが、こちらのサイトを見て「あれは神社のパワーを測っていたのかも?!」と思い至りました。
実は三嶋大社には三ヶ所パワ―スポットがあると言われています。お時間のある時に検証して、こちらのサイトで結果を発表していただけるとうれしく存じます。よろしくお願いいたします。
行かれた
三島には、富士山からの湧水もあるので、水の還元力も測りに行きたいと思います。いつになるかわかりませんが。
三嶋大社にはもう参拝されていたんですね。三島市内は源兵衛川を始めとして湧水が豊富です。グラウンドワーク三島が中心となって、かつての水辺の風景を再現する活動に取り組んでいます。また、お隣の清水町には柿田川もあります。ぜひ、またの機会にお出かけください。
ところで、“ばけたん”なるもの、初めて知りました。来宮神社には何度か参拝していますが、大楠には強い印象を受けたものの、何となく「パワーがあるのかな?」程度の認識でした。山根さんのように科学的な視点で見ることは大切ですね。これからも時々のぞかせていただきますので、よろしくお願いいたします。
神戸は須磨で地域活性化の真似事のような活動をさせて頂いております須磨勝手に観光協会 尾崎と申します。
ブログの記事を非常に興味深く読ませて頂きました。
実は私ども須磨には色々な歴史関係の名所旧跡、神社仏閣などが多く、パワースポットになり得る場所がいくつもあります。
そこで、パワースポット巡りも含めたまちあるきの開催、ガイドマップづくりなどを考えているのですが、ブログを読ませて頂き、色々な機械で測定されている記事を見てなるほど~と納得してしまいました。
そこで、ひとつ教えていただきたいのですが、パワースポットを測定する場合にこれだけは持っていったほうが良い。というオススメの御測定器をいくつか教えて頂けませんでしょうか。
私どもは地元の有志が集まって活動しておりますので、研究用の数十万もするような高価な機材の購入は難しく、安価なものであればありがたいです。
こちらの記事を読ませていただいて、すでにiPadのテスラメーターアプリやばけたん(笑)は注文いたしました。
1万円、2万円程度の機材なら購入可能ですので、何卒アドバイスの程宜しくお願い申しあげます。
突然の書き込みをお許しくださいませ。
私は、地磁気、電磁波、静電位、放射線、酸化還元電位、そして”霊気”の測定をしています。
今までの経験では、これらの中では「ばけたん」が一番感度がいいです(w)。なにしろ、ご神木・祠・無縁仏にきちんと反応しますから。でもこれでは説得力がないですよね。
次に地磁場が変化します。東京の古い神社や”将門の首塚”でおおいに差が出ました(ブログに掲載済…カテゴリー「計測」で探してください)。
iPadのTesla Meterはちゃんとした地磁場計の値に近いので、意外に使えます。ただ地磁場は方向で敏感に差が出るので、方位磁石と併用すべきです。基本的に磁北極に向けた状態で測定するといいでしょう。方位磁石そのものも磁場が強いという指標に使えます(ただし単なる鉄材に反応する場合が多い)。Tesla Meterは見やすいですが、方向の指標がないので、同じ無料のアプリで方向別のより精度の高いMetal/EMFであれあ方位別の値がわかります。
楢崎皐月氏のイヤシロチ理論では、負電位の強い場所がパワースポットになっているようです。なのでできるなら電位計で測定べきでしょう。
私はサンハヤトの静電気探知器(イージーロケーター)を2万円ほどで購入しましたが、パワースポットに対する感度は上の2つより鈍感で変化を確認できませんでした(家電売り場内の方が反応します)。
理論的、また予算的には静電気探知器がお勧めですが、結果に期待がもてそうもないという点で強く勧めることはできません。
色々詳しいアドバイスを有難うございます。
まずは、ばけたん、静電気探知機、iPadのテスラメーターなどを使って実験的に色々計測してみたいと思います。
山根さんのブログも現在すこしずつ読ませて頂いております。 非常に興味深いです。
私の知人で、パワースポットのパワーの状態が見えるという人物がおりまして、まずはこの方と一緒に巡るつもりです。
測定結果やその様子は、またホームページやブログで紹介させていただきたいと思いますので何卒よろしくお願い申し上げます。
非常に参考になるアドバイスを有難うございます!
まずはお礼まで。
第一回目の測定が終わりましたら、またお知らせしたいと思います!