今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

地面の放射線物質に注意

2011年03月17日 | 東日本大震災関連
那須塩原駅で、たまたまガイガーカウンターを地面に置いたら、
途端に猛烈にガリガリいいだして、値が一挙に4倍になった。

計測最高値の黒磯では、地面を測るの忘れたが、
帰途の駅で、空気中と地面(プラットホーム)の両方を測ったら、
やはり地面は4倍高かった。
これは、今までの放射線物質が地面にたまっているため。
(厳密に言うと、地面=プラットホームの材質自体に放射線物質が含まれている場合、その値もひろっている可能性もある。
花崗岩が含まれていればそれは明らか)

なので、放射線量の多い地域(福島と茨城・栃木両県の北部)は、
帰宅時に玄関に入る前に靴底を水で洗浄した方がいい。

また荷物など不用意に地面に置かないように。

雨や雪のある地域はそれに触れないように。
逆に、カラカラで乾燥した地域は、地面に水をまいて(ただし丁寧に)、砂ぼこりが上がらないようにしよう。
近ごろは風が強く、砂ぼこりと一緒に放射線物質が、鼻や口から入ってしまうと、内部被曝をひきおこすから。

私は今日の計測の旅を終えて、帰宅する時、
玄関の外で靴を脱ぎ、履いていた靴を裏返しにして、靴底を水で洗浄した。
そして、本日大活躍のガイガーカウンターを、最後は私自身に向けて、
ズボン、上着、腕、頭にかざして、値が増えていないことを確認して、家に入った。

もちろん、値が高い所行き、その地を踏んだからこうしたまで。

宇都宮線沿い(黒磯-赤羽)の放射線量計測の旅:3月17日

2011年03月17日 | 東日本大震災関連
上野から東北新幹線で那須塩原に直行し、そこから在来線で”最前線”の黒磯に到達。
帰りは在来線で宇都宮を通って赤羽まで、計測しながら戻った。

往きの新幹線車内でもガイガーのスイッチを入れていた。
上野から宇都宮までは、ほとんど変化なかったが、列車が那須野ケ原を北上して、那須塩原駅に近づくにつれ、
値がどんどん上昇した。その後の詳細は次の通り。

●那須塩原駅在来線ホーム12:00 1500-2000nSv/hr(1.5-2μSv/hr)、あるいはそれ以上。
新幹線東京方面の切符を求めて切符売り場に長い列。
福島(郡山周辺)から東京方面に避難する人たちらしく、尋常でない雰囲気になっている。
黒磯に行くなら、切符売り場に一緒に並ぶ必要はなく、改札で乗越しの紙をもらえばよい。
一方で東京に避難しようと思ったが、東京の混乱状況を知ってやめる人もいる。
計器をホーム地面に置いたら、値が一気に高まり5000を超えた。地面に放射性物質が落ちているため。
白河に戻る人との会話を優先したので計測はここまで。他に別の計器を持った人と情報交換する。

●黒磯駅外. 12:40. 9000-10000nSv/hr(9-10μSv/hr) 上空の風向 北西、地上風速2m/s。幾度も測り直してこの値。
予想外の値に唾を呑んだ。
駅前のタクシーは業務命令で白河へ行くことができない。
福島県から来たタクシーに乗れば行けるとのこと。ただし黒磯より那須塩原駅の方が多く来るという(白河在の鈴木さんのコメントも参照)。
宇都宮線は本日、計画停電があるというので、長居は無用と判断。
在来線の構内はガラガラでのんびりしたもんで、那須塩原駅のような異様な雰囲気とは対照的。
福島から東京方面にいくなら、黒磯から在来線利用の方が精神的にもおすすめ。栃木の人は全く平静。

黒磯駅待合室内 12:50 350-500nSv/hr(0.35-0.5μSv/hr)
ドアは出入り以外締切、窓も開かない。このような密閉空間だとだいぶ値が下がる。
黒磯駅車内13:05 1000-1100nSv/hr(1.0-1.1μSv/hr) 窓もドアも締め切っているが待合室の倍。やはり外気が高いためか。

以下数値はnSv/hrで統一
野崎駅車内13:28 800-1000
矢板駅ホーム13:35 700 車内400-500
この間の駅の車内値は同上
氏家駅車内13:53 280-350
宝積寺駅車内13:59 190-230

●宇都宮駅ホーム14:10 200-250 北寄りの風、風速2m/s. ホーム地面1200-1300
黒磯ほどではないが、まだ車内よりも外の方が幾分高くなる。特に地面が高いことに注意。

●小金井 15:20 ホーム250-300、北北東、3m/s,ホーム地面1000-1100
乗換えのために下車した。小山の代わりに計測。

古河も降りて測りたかったが、計画停電に遭遇したくないので先を急いだ。

●大宮 16:30. ホーム140-180. ホーム地面400-500
●浦和16:48. ホーム 130-150 (ホームに降りてまた乗る)
●赤羽 17:05 ホーム 110-150. ホーム地面 500-550

これにて計測は終了。帰宅後、まとめをします。


福島原発周辺住民の避難先への物資輸送を遠慮したい運送業の方へ

2011年03月17日 | お仕事
以下のメッセージをできるだけ表題の当事者に届くよう、読者の皆さん心当たりがあれば転送してください。お願いします。もし反応がいただけたら、下記宛にメールをお願いします。
yamanei@mac.com

放射線測定器を持った私を助手席に乗せてください。
ご自身の被害を恐れる気持ちは当然です。
なら危険かどうかきちんと測定しましょう。
危険値に達しそうなら、私がストップをかけるので、そこから引き返しましょう。
そうでなかったら、物資を届けてあげてください。
私は17日、JRで那須塩原と黒磯に行きます。
上のタイミングが無理なら、都合はなんとかつけます。
よろしくお願いします。
山根一郎


放射線被曝の防止法:専門家からの助言

2011年03月16日 | 東日本大震災関連
こういう話題に入らなくてはならないのはつらい。
テレビでもマイクロ・シーベルトから、ミリ・シーベルトレベルの説明に移っているし、
被曝を防ぐアドバイスも始まっている。

被曝を極力避ける正しい対策は、私ではなく専門家たる放射線医師の助言を伝えたい。
実は彼は私の高校の同期で、直接連絡がつかなかったので、
同じ同期の知人を介して、メールでアドバイスを受けた。
かいつまんで紹介する。

ポイントは、放射線物質を身体に付着させないこと。
●屋外では、帽子、メガネ、マスク(粉塵防止)、ゴム手袋、ゴム長靴、ビニールのコートを着用。
●雨に濡れないようにし、雪にも触らない。
●窓は締め、外気を入れないようにする(これはテレビでも再三言われている)。
 風上が汚染源の場合、特に厳重に。
●帰宅したら、玄関で服を脱ぎ、シャワーを5分以上浴びる。髪の毛にもつきやすいので丁寧に落とす。
以上の方法は、NHKのニュース解説で言われていたが、花粉症対策と共通しているといえる。

秋葉の在庫状況は平常

2011年03月16日 | 時事
乾電池は計画停電のある東京だけでなく、なぜか名古屋でも売り切れていた
(関東の親族のために買い集めるているのか)。

帰京して秋葉原に行ったら、
確かに売り切れも店もあったが、
なにしろ秋葉なので、店は迷うほどある。
ある店では、乾電池が入荷したばかりらしく、
店員たちが箱単位でどっと山積みしていた。
このような店があちこちにある。
懐中電灯も、携帯充電器も普通においてある。
さすが世界一の電気街。
こんな時でも、ここに無いものは無い。

品不足をもたらすのは、消費者の異常行動が原因。
買い占めはやめて、不足気味になったら補充するようにしよう。

それにガソリンは、東北地方に優先的にまわしてもらいたい。

東京での情報発信再開

2011年03月16日 | 東日本大震災関連
東京に戻ってきた。
昨晩の静岡の地震で東海道新幹線が使えるか心配だったが、ダイヤは正常で、
西から東京に向かう客は少なく、ゆったり帰えれた。

神奈川に入ると、砂ぼこりがひどく、視界が濁っていた。
関東一帯は北西風なので、福島原発の空気は入ってこない(鹿島灘に出て行く)。
東京駅では西に向かう(避難する?)客が切符売り場で長い列をなしていた。

帰宅してさっそく、ガイガーカウンタのスイッチを入れた。
最初は威勢のいいガリガリ音(昔のゴジラ映画でおなじみ)が続いたが、その後は落ち着き、
結局は、 15:40現在で、70-140nSv/hr(0.07-0.14μSv/hr) で一昨日と同じ程度。
すなわち、事故前よりはやや高いが、花崗岩帯の多い東海地方以西では普通の値。
(ということは、東京から西に逃げても、あびる放射線量は変わらないのにね。今のところは…)

22:00 2階ベランダの外気 60-160nSv/hr。(コピペで「μSv/hr」としてしまったが訂正)
木造室内と大差ないが、できるだけ外気を計測すべきだろう。ただ室内より風の影響で変動幅が大きいので、代表値をつかみにくい。おおざっぱに100nSv/hr(0.1μSv/hr)とすると、変化なしといえる。

今回名古屋宅から、空気中のラドン濃度測定器を持ってきた。
これはラドン(という放射性ガス)の量を常時観測(60分更新)するもので、
放射線量全体に正しく反応するものではないが、
大きな地震(地層の断裂運動)の数日前に異常に値が高まるというデータがある(兵庫県南部地震、イタリア中部地震)。
すなわち、大きな地震の予測に使えないこともないかもしれないらしい代物(つまり非確定的)。
ただ、基準値となる移動平均値を出すための予備期間が2日必要なので、
今、すぐには値がでない。
こちらの値も示す価値があれば(最低限とっぴな値が出れば)2日後から示すことにする。

今日は、明日の北上の旅にそなえて、
持参する機器を充電しまくっておく。

関東以西の地震は;大阪が危ない

2011年03月16日 | 防災・安全

 M9の余震が収まらず、それどころか、中越・北信、富士山周辺、飛騨にまで一定以上の強い地震が発生している。
これらは、余震ではなく、別のメカニズムの地震のはずだが、
何しろ M9という絶大なエネルギー(M7の約1000倍)の間接的な影響は否定できない。
つまり内陸の微妙な安定が強力な外力によってドミノ式に崩れていく可能性がある。

何を言いたいかというと、関東・伊豆以西の地域にとっても、
地震災害の危険性についてちゃんとした認識が必要ということ。
名古屋・日進の大学に勤務しているが、いまだに予想される地震を「東海地震」だけと思っている人(教員までも)が多いのに暗然とする。
すでに名古屋市はじめ周辺自治体では、東南海地震、東海・東南海連動地震への対応にシフトしている
(愛知県西部では、東海地震よりも、震源が近い東南海地震の想定被害が大きいから)。
さらにこれに南海地震も加わった、南海トラフの恐怖の「三連動地震」(実際に宝永年間にM8.4で発生した)も想定内に入っている。
と、このヘンまでならネットユーザーならクリアしているはず。

でもこれ以上に達してほしい。
国の『防災白書』が一番公式見解といえるので、これをもとにすると、
北海道から東駿河、そしてそこから南海トラフの太平洋側は、「プレート境界型」の地震の巣である。
マスコミレベルで騒がれるのはここだけ。

ところが中越や飛騨のような内陸地震はそれらと違う種類。
「プレート内型」の地震だ。
正式名称でないが”活断層型”と言った方がわかりやすいだろう。

では活断層はどこにあるか。
「活断層分布」(防災白書h22)をみてほしい(クリック)。
活断層は、中部地方から近畿の中心部にかけて集中しているのがわかる。
中越地震のほかに、濃尾地震(M8)や福井地震(震度7)、三河地震(愛知県民ですらその存在は知られていない)、それに兵庫県南部地震などが該当する。

そして、この防災白書で、予想される被害が”最大”なのはどの地震だと思う?
今回の宮城県沖地震でも、東海地震でも、首都圏直下型地震でもない。

大阪直下型の「上町断層帯地震」だ。

専門家の間では、神戸の次は大阪だといわれている。
大阪は地震とは無縁と思っているのは無知な証拠。
むしろ、最も危険なのだ。
ネットでもこの地震についての言及が見当たらない。

「上町(うえまち)断層」
今回はこの単語を覚えてほしい(特に大阪の人)。


放射線量を測りに福島方面に向かう予定

2011年03月15日 | 東日本大震災関連
携帯できるガイガーカウンターを持っている私がすべきことは、
定点観測よりも、現場に接近し、あちこちで放射線量を測定しまくり、公表することだ。

明日帰京したら、その翌日にでも復旧した東北新幹線で、現在の終点の那須塩原まで行くつもり
(本当は常磐線ルートがいいのだが、千葉の松戸までしか開通していない)。
その間の大宮、小山、宇都宮などでも計測する。

できたら更に福島(棚倉方向)に入りたい。
福島県内の人こそ、もっとも数値を知りたいはず。

電車がストップしているので、那須塩原でレンタカーを借りようと思ったが
ネットで調べたら、車の貸し出しそのものをストップしているようだ。
高速バスも福島方面は全部ダメ。
入り込むすべがない。

那須塩原が限度か…。

東京で20倍、埼玉で40倍って

2011年03月15日 | 東日本大震災関連
今日埼玉では平常時の40倍という、1222nSv/hrを記録したという。
”40倍”と聞くとゾッとするが、1.2μSv/hr。
東京では20倍で、0.81μSv/hrだという。

マスコミ的にはセンセーショナルだが、
これらの数値を見て、私のブログの読者なら動揺する人はいないだろう。
千倍レベルの変動でないとね。
もちろん、「異常」を示していることにはかわりないけど。

放射線被害は風向も重要(関東中心)

2011年03月15日 | 東日本大震災関連
今日の午前中は、いよいよチェルノブイリの再来かと、顔面蒼白になったが、
午後になって急速に値が下ってほっとした(ナチュラル研究所さんのガイガーカウンターのページに感謝)。
今後しばらく、値の上下に翻弄されて一喜一憂することになるだろう。

今日はどうしても出なければならない卒業式を終えた。
明日以降の会議と卒業パーティは欠席を表明して、帰京して私も計測を再開したい。
(実家のリクエストで食パンと納豆を名古屋で買って持ち帰る)。

さて、今日痛感したのは、風向の影響。
関東では、北寄りの風となっており、福島原発の空気がそのまま南下して茨城の海沿い(常磐線沿線)に流入し、
それが土浦(霞ヶ浦の付け根)付近で南西に方向を変えて、東京と埼玉に入り、
東京からは横浜方面と多摩・秩父方面に風が分流した。

このような風の流線はアメダスの地方別の風向地図を見ればいい(アメダス風:関東)。
つまり、風向に注意すること。

明日以降は、西よりの風になるようだ。空気が太平洋上に拡散されるこの風向が一番いい。

ミリシーベルトまできた

2011年03月15日 | お仕事
15日11時の官房長官会見で
とうとう報告される放射線量の単位がマイクロ・シーベルトから、ミリ・シーベルトにレベルアップした。
それだけ事態は深刻になっている。

敷地のモニタリングポストで計測された「400mSv」といったら、緊急時被曝限度(500mSv)が目と鼻の先。
正直、震えが来た。

名古屋に来ているが、いてもたってもいられない。
予定を切り上げてできるだけ早く帰京して、
ガイガーカウンターのスイッチを入れ、ネットに配信したい。

東京の放射線量の実況として、日野にある「ナチュラル研究所」のサイトを参考にしてほしい
(値はシーベルトではないが3倍以上に上昇していることはわかる)
http://park18.wakwak.com/~weather/geiger_index.html
この上昇は、関東が北よりの風のため、福島が風上になっているためでもある。

シーベルトの意味は下の記事で。

マイクロ・ミリシーベルトってどんな意味か(改題整理版)

2011年03月15日 | 東日本大震災関連

放射線量マイクロシーベルト(μSv)っていったいどういう意味なのか。
報道された値はどの程度危険なのか、どの値以下なら安全なのか。
できるだけ分かりやすく紹介する。

(私を含む)ラドン温泉愛好者憧れの、オーストリアのラドン岩盤療養地ハイルシュトレーンの線量は176μSv/hr(Bqベクレル値からの換算,hrはhour(時間))。
そこでは、医師の指導のもと、厳密な時間制限で利用されている。

実際に人体に許容される限界線量は500,000μSv(=500mSv)で、これを「緊急時被曝限度」という。
つまりこの値を超えると放射線障害が発生する段階に突入する。
それをもとに、心配しなくてよい上限は、100,000μSv(=100mSv)とされている
(吸収線量単位Gyグレイ値から換算)。
ちなみに40過ぎの会社員が毎年受ける胃検診での放射線量は600μSv/hr。

ということはたとえば「500μSv/hr」は、明確な健康被害が起きるとは言えないが、
普通の人が生活空間で浴びていい数値ではない。
つまり、まだまだ異常に高いということ。
私の手元のガイガーカウンターがこの値を示したら、
顔面蒼白になり、その場から走り去る(ただし、真の「屋内退避」基準はこの10倍の5,000μSv/hr。これこそチェルノブイリ)。

また基準値として使われる「5μSv」は、異常に高い値だが、健康被害とは無縁(ラドン温泉で有名な鳥取県の三朝温泉より低い)。

●単位時間の扱いに注意!
※この項は記述に誤りがあったので下記のように書き換えます。またコメントの回答で正しくなかったものは誤解を避けるために削除しました。ご指摘いたいだいた方には感謝いたします。
μSv/hrは1時間当りの量で、標準ではこの単位時間が使用される。ただ、次項のように積算値を問題にしたい場合は、単位時間が一日(dya)や一年(yr)になる。たとえば世界中で人があびる平均値は年単位で1,200μSv/yrである。だから、放射能漏れで計測された放射線量が1,200μSv/hrだった場合、一年間であびる放射線量を1時間であびたことになる。

●積算値を問題にしよう
生活空間での放射線量については強さ(シーベルト値)だけでなく、積算値(累積時間)が問題。
すなわち(線量/hr)×(時間)を計算すべき。
たとえば5μSv/hrを1日であびる量は、5×24=120μSv/dayとなる。
日単位での「低線量」(悪影響は発生しないといわれる)の上限は548μSv/day、
ここから半分の値にした「安全値」の上限は274μSv/day。
なので、安全圏内ということになる。
でも毎日の生活空間では、今度は日レベルで積算しなければならない。
実は、先の「安全値」は年間の安全値(100,000μSv/yr)を日割りした値なので、この値が1年間続いても安全圏内。

逆に1時的に高い値を示しても、すぐに低下するなら、積算的にはそれほど問題ではない(X線検診のように)。
今回の事態の場合、観測される放射線量の変動幅が大きいので、過敏にならないように。

●健康に影響のない値の上限
ついでに、「低線量」上限の単位時間の値は、22.8μSv/hr。
「安全値」上限の単位時間の値は、11.4μSv/hr。
おおざっぱに、10μSv/hr、とりわけ20μSv/hrのラインが重要と思っておこう。

●シーベルトの単位レベルの違い:まとめ
放射線量の問題は、シーベルトの細かな数値ではなく、値の単位レベルで問題の質が異なってくる。
だから値が4桁(千の位)になったら、次の上の単位レベルで論じた方がいい。

生活空間での日常の観測値はn(ナノ)Sv/hrレベル(0.0xxμSv)。
日常値からの逸脱はμSv/hrレベル。
μSvからm(ミリ)Sv(=x,xxxμSv)になったら、単位時間の意味は小さくなり、とにかく要避難(そこから逃げる)レベル。
だから 500μSv=0.5mSvが、マイクロからミリレベルへの中間段階として重要な通過点となる。
そして、mSvからSvになったら、
しかも1Svから、実際に生体の障害が発生するレベル(すなわち、このレベルになってはいけない)。
だから最悪でもmSvレベル(500mSv以下)で抑えておかねばならない(←今の日本はココ!)。

ここで注意してほしいのは、異常値や要避難レベルと、健康被害レベルとでは、シーベルトの単位レベルが異なるわけで、
異常事態であるのは確かだが、実際に傷害が発生するわけではないことは理解してほしい
(すなわち放射線の評価基準は、まちがっても健康に害を及ぼさないように、ものすごく厳しい数値に抑えられているということ)。


4μSvってどうなのか

2011年03月14日 | 東日本大震災関連
東京電力によれば、福島第一原発の正門付近の放射線量が4μSv/hrであるという(12:30)。
その1時間前が20μSv/hrだったから、ずいぶん下った。
(それらの数値を信用するとして)

4μSv/hrというのは、ホルミシス効果の下限値であり、ラドン・ラジウム温泉レベルに近づいた。
つまり、しばらく滞在すれば、身体に手ごろな刺激となって、免疫力が増加するかもしれない。
言い換えれば、まだ生活空間ではなく、特殊空間の値。
もうひと頑張りして、1μSv/hr(=1000nSv/hr) を切ってほしい。

ただ、事故の状態はまだ安心できないので(特に2号機)、注視を続ける必要はある。

東京の放射線量:3月14日

2011年03月14日 | 東日本大震災関連
簡易計測として数分間の変動幅を示す。
計測される放射線は、α・β・γ・X線の総量。

08:45 木造室内。50-100 nSv/hr(0.05-0.10 μSv/hr)。昨晩と同水準で、平常値に戻ったといえる。
13:00 同上。50-110 nSv/hr(0.05-0.11 μSv/hr)。昨日は一瞬190nSvに達することがあったが、瞬間的最高値でも150nSvにとどまっている。

15:20 同上。 50-110 nSv/hr(0.05-0.11 μSv/hr)。ときおり150nSv前後の山がくる。今回はこれが最後の配信のつもり。

なお、今晩名古屋に戻るため、計測は本日で停止します。
必要であれば、18日以降に再開します。

コンビニの品不足

2011年03月14日 | 東日本大震災関連

地震以来、都内でもコンビニの軽食類(おにぎり、カップ麺など)がどんどん無くなっていった。
まずは帰宅途中の帰宅困難者がどっと押し寄せたのだろう。

だが今日になると、他の小物類も売り場の棚から姿をみせなくなった。
停電に備えての買い出しが加わったため。
なら、なぜ補給されないのか。

地震によって、配送センターの倉庫の中がぐちゃぐちゃになっために
補給できないそうだ。

それだけでなく、流通そのものが停滞しているはず。
そして消費者は買いだめに走ってしまう。

都民のみなさん、パニックにならないで。

それらは東京よりも東北の被災地の方がはるかに必要としている。

数日間、名古屋に帰るので、名古屋で物資を調達して帰ろう。