U・NA・JI

2016-04-07 00:32:15 |  神奈川県全市町村探訪
神奈川県全市町村探訪、今回は相模原市。
ネットで見つけた「城山かたくりの里」 という個人で所有している山を、カタクリが咲く春の期間だけ有料で開放しているところへ行ってきた。
カタクリの花の数は関東でも有数らしく、駅から臨時バスが出てるくらい。
橋本駅からそのバスに乗って20分ほどだろうか、現地に着いた。

<コイワカガミ>


おー、山だ畑だ。
広大に街が広がる関東平野のここが西の端のようだ。
無料駐車場が200台分あると書いてあって車で来ようか迷ったが、東京周辺の観光地に車で出かける勇気が持てなかった。
流石にこれだけ山に近くなると、並ばねば駐車できない事態にはならないようで、空きがたくさんあった。

<アカヤシオ1>


入り口とおぼしき農家の建物の横を入って行くと、中庭に周辺の畑で採れた野菜や食品加工品を売るテントが張られ、その向こうに園内への入り口があった。
園内と言うより林内の案内図は手書きで、そこはやはり手作り感いっぱいである。
一応カタクリの花目当てで来たが、見頃は前週末だったらしいので、どんな規模か見ておこうと言う思いと、カタクリ以外にも山野草が見られるとのことでそちらの期待と半々でやって来た。

<アカヤシオ2>


林内に入ってすぐ、その見所の多さに驚く。
正確に言うと、撮影対象としたい草本と木本が種類多く密度高く植わっており、いきなり足が止まってしまった。
登山道なら歩いては花を見つけ歩いては花を見つけして撮影していくが、ここは花を見つけたすぐ隣に別種の花が咲いており、歩く間もなく撮影を続けることになった。
その日一日で林内一周できるのか不安がよぎったが、ある程度行くと同種の花も現れ歩が進み始めた。

<玄海ツツジ>


この密度の高さは当然自然に生えていたものではなく、人為的に植えて育てて来たからだろう。
売ってる訳でないけど、山野草の見本市みたいだ。
カタクリの花はやはり終わりかけでだいぶ痛みが目立ち始めており、日差しもなく肌寒い気温もあって花の開きも鈍かった。
しかしその数はうわさ通りの多さで、緩やかな斜面一面で優雅に首を垂れていた。
ここのカタクリは二種類あり、キバナカタクリと言うのがこれから咲くそうだ。
キバナカタクリが終わると閉山。
本当にカタクリが咲く期間限定の遊び先である。



ちょいと海外へ

2016-03-26 20:47:18 |  神奈川県全市町村探訪
横須賀には米軍基地がある。
猿島に渡るべく横須賀中央駅から三笠公園の船乗り場へ歩いていたら、途中の道路にすごい長さの行列が出来ていた。
なんだなんだ?
どうやら三笠公園横にある米軍基地でなにやらあるらしい。
フェスティバルがどうのと貼紙がチラと見えたので、イベントがあるようだ。
船の時間が迫っていたのでそれ以上詳細は追求せず、その時は横目に通り過ぎた。

<レモネードのカップ>


猿島で遊んで三笠公園に戻ってきても、行列は無くなったものの付近は人で溢れている。
行列を並ぶ必要がないならどんなものか覗いてやろう、とイベント内容も分からずみんなの向かう先について行った。
どうも普段は入れない基地内に入れてくれるみたいだ。
施設見学とかさせてくれるのだろうか。
入場の間隔を開けるためかしばし待たされる。
アメリカ国籍、または日本国籍を持たない外国人は身分証の提示が必要との看板が。
運転免許証を見せたらいいのかなと思いつつ、再び進み出した列を追う。
軍服きた米兵や警察官がいっぱい立って警戒している。
ちょっとドキドキ。
入場するには金属探知機をくぐらねばならず、それで渋滞していたよう。
10台くらいあるのにそれでも待ちが発生するほど人が多い。
スマホ、腕時計など鞄に入れて係りの人に渡し、身ひとつで機械をくぐる。
前のお兄さんがチャイムをならしてちょっと狼狽し、ベルトが反応したのか?と抜き取ってくぐり直していた。

<フットボール場>


我々入場しようとするものとは逆に帰って行く人もたくさん。
ピザの入っていそうな紙ケースを持った人が結構いる。
これだけの人を集めるって、中ではなにをしているのだろう。
賑やかな音楽やざわめきが流れてくる。
ぞろぞろと歩いて行くと鉄条網が張られたフェンスがあり、扉が開かれていてそこから敷地内に入った。
ますます賑やかになってきた。
会場の端に到着。
会場案内図とイベントスケジュールが記載された貼紙があった。
それでようやく内容判明。
どうやら仮説の舞台で歌やパフォーマンスを披露し、各所で食べ物にジュースやアルコールを提供するから、飲んで食べて楽しんでちょうだいというお祭りのようだ。

<消防車のポンプの圧力計?>


会場内もすごい人。
渋谷の駅前みたいにみんなあちこちに向かって歩いてる。
日本人はもちろん、外国人もたくさん。
とても広い敷地なのにこんなにたくさん人がいるって、すごい規模のお祭りなんだなあ。
各種看板は当然英語。
道の表示も 「McCormick St.」 とか 「Clement Blvd.」 なんて書かれてる。
入れるのは軍事施設のある部分ではなく、居住区?だけのよう。
会場の境界辺りには軍服着た人が立ってて会場外に行かないようチェックしている。
ブラウン運動してる粒子の気分になって、あっちにフラフラこっちにフラフラ歩いて回った。

<ボーリング場>


子供向けにバルーンハウスがあったり、手作りの的当てゲームなんかのテントがあったり、でっかいアメリカ製?の消防車が置いてあったり。
そこここにあるテントではTシャツやらタオルやら、向こうでの縁起物らしいコインというものやらを基地関係者のみなさんが売っていた。
フードコートではアメリカンな食べ物がアメリカンな大きさで売られ、どこもかしこも行列だ。
ビスケットのオレオのフライなんてモノが売ってたり(なんだそりゃ )、飲み物はレモネードだったり。
先ほど見たピザが人気のようで、平たい箱を持った人をよく見かけた。
向こうではビールに泡は乗せないのか、でかいプラスチックカップにウーロン茶が入っているように見えるビールを持ってる人も多数。

<向こうの消火栓>


居住区には常設のマクドナルドの店舗やフードコートの入った建物があったり、ボーリング場があったり、映画館があったり、ポストオフィスがあったり、バス停(どこに行くんだ?)があったりする。
もはや一つの町があるみたいだ。
それだけの人が働いてるということだね。
どんどん奥へ歩いて行くとようやくお祭りエリアが終わり、密集状態も解消。
球技場があった。
ソフトボール球場にフットボール場、ビーチバレーコートなんてのも。
歩いた範囲にテニスコートは無かったなあ。
その向こうがようやく海で、岸壁があって行き止まり。
海の向こうにここに来る前遊んだ猿島が見えた。


賑やかな無人島

2016-03-25 01:17:04 |  神奈川県全市町村探訪
神奈川県全市町村探訪シリーズ、次は以前に訪れた先と少し重なるが横須賀市。
市内だがとても辺鄙な場所に行ってきた。
海上に浮かぶ無人島、猿島だ。
江戸時代の昔から第二次大戦まで砲台が置かれた島で、それ故一般人は立ち入れず、自然が手付かずで残された東京湾最大の自然島だそう。
砲台跡や弾薬庫などが残っていて、猿島公園として管理されている。



あれ?どこかで聞いた事があるような…。
そう、和歌山市にある友ヶ島と同じような生い立ちの所だ。
友ヶ島訪問時は時間が限られてしまい不完全燃焼に終わったから、場所を変えてまたレンガに萌えよう。
猿島へは1時間に1本船が出ている。
何十人もの乗客ときれいな双胴船に乗って10分ほどで到着。



さあ、島内を探検だ。
と出発したが有料の公園でもあり、通路はとてもよく整備され、探検て感じはない。
廃墟感は乏しく、史跡見学している感覚。
レンガ造りの弾薬庫や兵舎跡の入口は鍵付きの鉄格子がはめられていたり、板で塞がれていたりして内部に入る事はできない。
残念ではあるが、子供やお年寄りの方でも安心して見学できる所である。



それでもレンガや石積みの壁は重厚で、その苔むした佇まいは時の流れを感じさせる。
常緑の木で覆われた植生が意外だった。
落葉広葉樹がもっとあっても良さそうな緯度にあるのに。
海に近いと常緑樹優勢になるのだろうか。
あるいは防衛上の観点から葉が落ちて見通しがよくならないよう常緑の樹々で覆うような対策が取られた結果なのだろうか。



弾薬庫や司令室につながるトンネルなどは見応えたっぷりなのだが、五つある砲台跡はあっさりしていてさみしい。
一つを除き、丸く敷かれたコンクリートの土台が残るだけなのだ。
平べったい。
もう少し立体的な何かを遺してくれても良かったのに。
コンクリートに埋め込まれた鉄筋が地面すれすれに切断されて円を描いて並んでいるのがわずかばかりのアクセント。



島の一番の高みには展望台があり、半地下の弾薬庫とかとは違うコンクリート製の建物がある。
建物の出自は不明。
やはり中には入れない。
まあここは多人数で入ると床とか崩れるかもしれない。
一番廃墟然としている。
壁のひびやしみが素敵である。



島を一巡りし桟橋のある浜に戻った。
冷えた身体を海の家で買ったホットコーヒーであっためた。
海の家はガッチリとした建物で、広いデッキにベンチが並び、とても立派である。
観光シーズンだけ食事や飲み物が供されるようだ。
バーベキューの器材も貸してくれるので、食材だけ持っていけばよい手軽さ。
まだ寒さが残る日だったけど、海の家前の小さな砂浜では何組もバーベキューを楽しんでいた。
島内には3時間滞在。
コーヒーを飲んでたら、我々が来た時より多く乗客を乗せた船がやってきた。
上陸客と入れ替わり乗船。
猿島よ、ではではさらばじゃ。




イースト・チャイナタウン

2016-02-17 00:36:12 |  神奈川県全市町村探訪
「神奈川県全市町村探訪」というカテゴリを立ち上げた。
ただその地を訪れ観光するだけだから、「探訪」という言葉は正しくないかも。
けどまあ響きがいいし、いいでしょ。
二つ目は手近なところで横浜市。
横浜市は広いんだけどとりあえず一箇所、中華街が面白かったので。
どこを見ても賑やかでフォトジェニックな町だった。
なにしろ交番がこれだから。



中華街を訪れるのは2回目。
横浜美術館の展覧会を観賞に行くついでに、昼食を中華にしようと足を伸ばした。
ただいま春節期間中だからすごい人出だろうと覚悟していったが、天候が荒れるとの予報があったからか、お祭り開始から一週間経ったからか?、日曜なのに前に来たときより人は少なかった。
町の縁辺部にある水餃子が評判のお店で食べた。
盛り付けに飾り気はないが、ジューシーで美味しゅうございました。

さて、「中華街」となればやはり神戸のそれと比較してしまう。
違いはその規模くらいだろう。
神戸の中華街は直線的。
メインストリートが一本あってその両脇の路地にお店が繋がる。
比べて横浜の中華街は平面的で、横の広がりが段違いだ。
街やお店の雰囲気は両者そっくり。
不思議に思うのが地名も似通っている事。
横浜でも過去南京町と呼ばれていたし、両者とも最寄駅は元町(・中華街)駅だ。
なんか示し合わせているのだろうか。

至る所の店先で点心を売っている。
小さな中華ちまきを買った。
透明な餅米に鶏肉が滋味深く美味しかった。
竹の皮に張り付いたのを前歯でこそげ落とし食べた。
手がベトベトになった。












氷室椿庭園

2016-02-03 01:07:11 |  神奈川県全市町村探訪
茅ヶ崎駅から海岸へと向かう途中に、椿が咲く庭があると書かれていたので寄ってみた。
氷室椿庭園という。
某不動産会社の副社長夫妻の庭園だったのを、遺族が茅ヶ崎市に寄贈したものだそう。
庭園といっても少し裕福な家の庭を少し広くしたくらい。
丹精された椿をメインに、松や梅が混じり立つ庭を撮影しつつ歩いた。



椿の木がただ多いだけでなく、種類が非常に多品種に及ぶ。
なかには品種名が不明のものもあり、調査中のようだ。
名前が書かれた札が付くものと、記号番号の書かれた札が付くものがあった。
後世に遺せるなにかを個人の趣味で形にするのは、並大抵のエネルギーでは成せないだろうな。
継続して臨む強い意思がなければ。



椿は3月の彼岸の頃が見頃らしく、今はちらほら咲くくらいだが、十分楽しめた。
自分にとっては今の咲き具合がちょうど良い。
椿は蕾や咲き始めも美しいと思う。
花弁が折り重なって層を成し、開き始めた花弁の隙間からしべの覗く様が愛らしい。



なんでか椿の花弁はすぐ傷む。
開き始めたばかりなのに黒く変色してしまうものがほとんどだ。
開ききっているのに完璧な美しさをもった花に巡り合うのはなかなか稀なことだ。
蕾を好むのもそのせいかも。
しかし蕾の数がとても多かった。
見頃と言われる頃には、ボンボンと盛大に咲いていそうだ。




ビーチクルーザーの似合う町

2016-02-01 23:26:05 |  神奈川県全市町村探訪



お店の場所にすごい偏りのある美味しいコーヒーショップの紹介HPを見ていたら、神奈川県の対象は茅ヶ崎の2店舗だけだった。
茅ヶ崎ってどこにあるんだろうと地図を見てみて思った。
神奈川県って広いなあ。
聞いたことのある市町村がいっぱい。
鎌倉市って神奈川県にあったんだ、と何を今更な気付きとともに、ブログを書き始めてから観光して記事にしたことがあるのは、箱根町と鎌倉市、横須賀市、川崎市くらいだなと認識を新たにした。
むむ。
そうだ、折角神奈川県民になったんだから、全市町村を訪れてみよう。
そして記事ネタにしよう。
そんな野望を抱いてしまった。
てことで映えある一つ目(五つ目?)は茅ヶ崎市。



茅ヶ崎市の観光名所を調べてみた。
もっとも有名なのはサザンビーチのようだ。
海か。
仕事のストレスを抱かえて週末に突入したので、気分をリセットしてあげる必要があった。
お気に入りになったとは言え、部屋でくすぶってると翌週の仕事に影響が出そうな具合だ。
海を眺めることにしよう。
茅ヶ崎の訪問先は海に決まった。
寒いに決まってるから冬山装備で服を着込み、電車で茅ヶ崎駅へ向かった。



砂浜に立ったのはいつ以来かな。
風は穏やかで、打ち寄せる波も静かだ。
砂は締まり黒色が勝ち、濡れるとさらに黒くなった。
天気予報は晴れだったのに、曇りがちで空気は冷たい。
寒い…、が居ても立っても居られない寒さではない。
駅から横縞でパステルカラーな南国風の町並みを歩くと海に突き当たった。
海岸には釣りをする人、散歩する人、犬と遊ぶ人、波に乗る人、凧を上げる人、トレーニングする人。
それぞれの海があった。
沖を走る船や、波が洗う平らな砂をぼんやりと眺めた。