夏の朝の静寂

2010-08-21 00:08:12 | Weblog
今夜は久しぶりに風があります。
風鈴が響く。
窓外では風がピウピウ鳴って部屋を涼しく吹き抜けていきます。
今宵は汗をかかずに眠れるかしらん。

今回はちょっと時間を遡り、週初めの印象的な出来事?について、そのお話を。

お盆明けの月曜日、朝、駅へ向かう途上。
今日も暑くなりそうな空。
さっそく噴出す汗を拭うべく鞄からフェイスタオルを取り出す。
・・はて、なんだかとっても静か。
住宅街には人気が無く、物音ひとつしない。
まだお盆休みの方たちが多いのだろうか、私しか歩いていない。
それにしてもこの静けさはなんだ?
耳が痛くなるくらい無音。
見慣れた景色が異世界のように目に映る。
・・と、遠くで小さく蝉が鳴き出す。

ああ、そうか、蝉が鳴いてないんだ。
こんなに暑いのに。
そういえば去年も同じような経験をした。
それまでの喧騒が嘘のように、お盆を過ぎると街は静かになる。
異常にやかましかっただけにその落差がすごい。

今朝も蝉は鳴いていませんでした。
でも、前をスーツのビジネスマンが歩き、近所の人が立ち話しし、車のエンジン音がかすかに聞こえる。
そうするともう何の変哲もないただの朝。
あの静寂の時は、お盆明けの人気の無さと蝉のライフサイクルのコラボレーションが生み出した偶然でした。

こんな気付きの感覚に捕らわれる時がです。