7月19日のお話し、最終話

2011-08-05 01:13:24 |  分割取得夏休み
分杭峠を越える時の雨は激しいものではなく、台風の気配は特になかったですが、中央道を走っている時の雨は凄かった。
その時台風は四国の南沖に接近していたはずで、大阪へと走り近づくほど雨がきつくなる感じでした。
恵那山トンネルを抜け、屏風岩PAで昼食を食べていたら、どっちゃりと雨が落ちてきました。
風は強くありませんが、すごい降雨量です。

そこからはワイパーを動かしても視界確保が難しい豪雨の中を走りました。
危険を感じ、自然とスピードダウン。
名神に入り交通量が増すと、前の車の跳ね上げるしぶきが加わり、目の前が白く塞がれます。
いっときだけでなく、これが延々と続きます。
緊張を強いられるので精神的に疲れ、加えて高速道路の単調な運転で、御嶽山での自己分析通り眠気がさしてきました。
養老SAで休憩。

休憩中も土砂降りは続き、車外に出ようものなら、傘を差すまでに上半身がびしょ濡れになり、建物まで歩く間に下半身がびしょ濡れになりそうです。
幸いにしてトイレの必要性はなかったので、そのまま車中で仮眠を取りました。
その後、目が覚めても雨は降り続いており、勢いは衰えてません。
すごい台風だな。
ここより台風に近い大阪はどうなってるんだろう。
時間が経つと帰れなくなるのでは…、と心配になってきました。
車の屋根を叩く雨の音が不安感を煽ります。
早々に出発。

ところが八日市を越えた辺りでとたんに雨は弱くなり、パタリと止んでしまいました。
高い所を覆う雲は輪郭がはっきりと見え、近江平野の向こう、遠くの山まですっきりと見通せます。
ずいぶんと長い間視界を遮られていたんですね。
強い閉塞感を感じつつ走っていたのだと気がつきました。
世界はこんなに広かったんだ、と大袈裟な感慨を抱いてしまうほど。
どんよりとした曇り空なのに清々しい。

この後は嘘のように穏やかな道行き。
雨もふらず風も吹かず、台風はどこ?って感じでした。
自宅に帰り着き、インターネットで気象レーダーの記録を確かめると、あの時間、名古屋の北辺りの雨雲が異常に濃かった。
京都以南に影はなし。
いびつな台風だったのね。

  

以上で分割取得夏休み(その一)のお話しは終了。
長々と書いてしまった。
懲りずに分割取得夏休み(その二)をまた記載します。