写真集を買ってみた。
石川直樹の「世界を見に行く。」という奴。
先日、NHKの日曜美術館で、写真家木村伊兵衛の「天然色でパリを撮る」という番組を放映していて、偶然にも見る事ができた。
彼の写真集である「木村伊兵衛のパリ」は、1955年頃のパリの下町を当時開発されたばかりのカラーフィルムを使って撮影したもので、この写真集を題材に掲載作品の紹介と、パリの撮影場所を巡り、木村の人となりに思いを馳せる内容だった。
面白かった。
番組で紹介された以外の作品も見てみたく、大きな本屋さんに行ってその写真集を探したが見当たらず、代わりに見つけたのが頭のそれ。
私は木村伊兵衛も知らなかったし、石川直樹も知らない。
石川は世界中を旅して歩き、写真を撮る写真家のようで、この写真集は「ほぼ日刊イトイ新聞」というウェブサイトで週一連載していた作品を集めたものらしい。
掲載期間は1年だったのか、52枚で出来ている。
本当に世界中、それもまんべんなく、人口密度の高い所も低い所も旅しているみたいで、それはもういろんな場所が、人が、情景が、ページをめくるたび現れる。
写真も面白いけど、撮影地での出来事やその時の気分を、編集者が石川から聞き、綴った短い文章が添えられ、それが撮影地の臨場感を伝えてる。
これが良くできてる。
読む前と後で、写真の密度が変わる。
第一印象に、思いもしなかった情報が加わる。
そこの匂いや音までも感じとれる具体性を帯びる。
どこにも旅立てない私は毎朝、一ヶ所か二ヶ所、彼の訪問地へ彼の目線と気分を借りて、訪れている。
石川直樹の「世界を見に行く。」という奴。
先日、NHKの日曜美術館で、写真家木村伊兵衛の「天然色でパリを撮る」という番組を放映していて、偶然にも見る事ができた。
彼の写真集である「木村伊兵衛のパリ」は、1955年頃のパリの下町を当時開発されたばかりのカラーフィルムを使って撮影したもので、この写真集を題材に掲載作品の紹介と、パリの撮影場所を巡り、木村の人となりに思いを馳せる内容だった。
面白かった。
番組で紹介された以外の作品も見てみたく、大きな本屋さんに行ってその写真集を探したが見当たらず、代わりに見つけたのが頭のそれ。
私は木村伊兵衛も知らなかったし、石川直樹も知らない。
石川は世界中を旅して歩き、写真を撮る写真家のようで、この写真集は「ほぼ日刊イトイ新聞」というウェブサイトで週一連載していた作品を集めたものらしい。
掲載期間は1年だったのか、52枚で出来ている。
本当に世界中、それもまんべんなく、人口密度の高い所も低い所も旅しているみたいで、それはもういろんな場所が、人が、情景が、ページをめくるたび現れる。
写真も面白いけど、撮影地での出来事やその時の気分を、編集者が石川から聞き、綴った短い文章が添えられ、それが撮影地の臨場感を伝えてる。
これが良くできてる。
読む前と後で、写真の密度が変わる。
第一印象に、思いもしなかった情報が加わる。
そこの匂いや音までも感じとれる具体性を帯びる。

どこにも旅立てない私は毎朝、一ヶ所か二ヶ所、彼の訪問地へ彼の目線と気分を借りて、訪れている。