前回の続き。



翌日は長浜の町を歩いて廻りました。
雨は降ったり止んだり、豪雨になったり。

屋根付きの商店街がまずまずあったので、上手く雨を避けつつ見て廻れたと思います。

観光旅行と言うより撮影旅行なので、名所に足を運ぶものの関心の矛先は微妙にずれて、名所の雰囲気を醸す周辺を被写体に、撮影を楽しみました。


そもそもなんで長浜を旅先に選んだかと言うと、映画の寅さんで長浜を訪れる話を見てたから。
第47作だったか、話しの半分は甥っ子の満男が主役。
学生時代の先輩の実家に遊びに行き、出会った先輩の妹 菜穂との恋模様が、長浜の町を舞台に描かれています。
二人の歩く背景の木造家屋の連なりや、町中を流れる川の石壁のやれ具合に、面白い写真が撮れるかしらんと思った次第です。

菜穂が満男に町を案内すると連れ出します。
最初に行くのが大通寺。
菜穂 「真宗大谷派のお寺です。お寺に興味はありますか?」
満男 「…いや、別に。」
菜穂 「あそこに加賀の千代女の歌碑があります。見たいですか?」
満男 「誰だっけその人。」
菜穂 「知らないのなら見てもしゃあないね。」
なんて会話をし、寺の門まで来ておいて中に入らず、菜穂は次の目的地へすたすたと歩いて行きます。
二人の出会いは菜穂にとって最悪で、昼寝中の寝顔を見られるという恥ずかしいものでした。
なので、最初はつんつんしてます。
しかし満男は気になる男性のようで、ある出来事で途端に仲良くなるのでした。

若いっていいなあ。


私も門を撮影するだけ撮影して、境内に入らず出て来てしまいました。
とても立派な門で、十分堪能しちゃったもので。

期せずして同じ行動を取ってしまいました。
もっとも私はそこに30分近く居ましたけどぉ。

