Iwami & Izumo Chapter_9
一畑電車の駅にはスイッチバックする駅がある。
山の中を走っている訳でもないのに面白いところだ。
通常スイッチバックは勾配が急で最短距離で線路敷設すると上れないところで利用される仕組みで、ジグザグとつづら折れた形で線路を引き、進行方向を逆にし行ったり来たりして高度をかせぐもの。
狭い敷設面積で対処できる。
それが一畑口駅は平地なのにスイッチバックしている。
なんでも当初この路線は出雲の町と一畑口駅の奥にある一畑薬師というお寺を結ぶものだったそうだ。
昔は一畑口駅のさらに奥に一畑という駅があり、そこが一畑薬師の最寄り駅だった。
その後一畑口駅から松江まで線路が伸ばされ、そして一畑口駅から一畑駅間が廃線となった。
伸ばされた松江への(松江からの)線路は一畑駅に向けてつけられていたため、人の字の線路が残った。
一畑口駅は昔分岐駅だったのだ。
なるほど、そういう歴史があるとこんな不便な形態の駅ができるのか。
この駅で電車の進行方向は前後入れ替わる。
運転手さんは後方の運転台へホームを歩いて移動する。
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写真のとおり、駅の向こうに線路は無い。
撮影ポイント背後右手が松江方、背後左手が出雲方。
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漫画家の水木しげるは子供の頃、家のお手伝いさんとして来ていたお婆さんに可愛がられ、お化けや妖怪の話しをいろいろしてもらったそうだ。
そんな少年時代を過ごした事が妖怪に興味を持つ下地になったらしい。
「のんのんばあ」と呼ばれたお婆さんは一畑薬師の信者で、しげる少年を連れてお参りしたそう。
そんな縁からか一畑薬師の現在の最寄り駅一畑口駅に目玉おやじのブロンズ像があった。
一畑薬師の本堂まで全5箇所にブロンズ像が設置され、目玉おやじが道案内してくれるらしい。
残念ながら今回は一畑口駅の一体だけにしか会えなかったが、一畑薬師まで歩いてもいいな。
一畑薬師まで6kmと書いてあった。
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一畑口駅では何本か電車をやり過ごし撮影した。
目玉おやじがいたので彼をいろんな角度から撮影し楽しんだのでまだましだったが、電車の待ち時間は手持ち無沙汰だ。
だが無人駅のベンチに座り目の前の畠の緑を見ていたら、これって毎週末のお楽しみホケッとタイムと同じではないかと気付いた。
この旅ではそんな時間は取る予定になかったが、あるではないか。
なんで気がつかなかったのだろう。
ありがたく、この季節の気持ち良い風に吹かれ、ホケッとした。
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一畑電車の駅にはスイッチバックする駅がある。
山の中を走っている訳でもないのに面白いところだ。
通常スイッチバックは勾配が急で最短距離で線路敷設すると上れないところで利用される仕組みで、ジグザグとつづら折れた形で線路を引き、進行方向を逆にし行ったり来たりして高度をかせぐもの。
狭い敷設面積で対処できる。
それが一畑口駅は平地なのにスイッチバックしている。
なんでも当初この路線は出雲の町と一畑口駅の奥にある一畑薬師というお寺を結ぶものだったそうだ。
昔は一畑口駅のさらに奥に一畑という駅があり、そこが一畑薬師の最寄り駅だった。
その後一畑口駅から松江まで線路が伸ばされ、そして一畑口駅から一畑駅間が廃線となった。
伸ばされた松江への(松江からの)線路は一畑駅に向けてつけられていたため、人の字の線路が残った。
一畑口駅は昔分岐駅だったのだ。
なるほど、そういう歴史があるとこんな不便な形態の駅ができるのか。
この駅で電車の進行方向は前後入れ替わる。
運転手さんは後方の運転台へホームを歩いて移動する。
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写真のとおり、駅の向こうに線路は無い。
撮影ポイント背後右手が松江方、背後左手が出雲方。
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漫画家の水木しげるは子供の頃、家のお手伝いさんとして来ていたお婆さんに可愛がられ、お化けや妖怪の話しをいろいろしてもらったそうだ。
そんな少年時代を過ごした事が妖怪に興味を持つ下地になったらしい。
「のんのんばあ」と呼ばれたお婆さんは一畑薬師の信者で、しげる少年を連れてお参りしたそう。
そんな縁からか一畑薬師の現在の最寄り駅一畑口駅に目玉おやじのブロンズ像があった。
一畑薬師の本堂まで全5箇所にブロンズ像が設置され、目玉おやじが道案内してくれるらしい。
残念ながら今回は一畑口駅の一体だけにしか会えなかったが、一畑薬師まで歩いてもいいな。
一畑薬師まで6kmと書いてあった。
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一畑口駅では何本か電車をやり過ごし撮影した。
目玉おやじがいたので彼をいろんな角度から撮影し楽しんだのでまだましだったが、電車の待ち時間は手持ち無沙汰だ。
だが無人駅のベンチに座り目の前の畠の緑を見ていたら、これって毎週末のお楽しみホケッとタイムと同じではないかと気付いた。
この旅ではそんな時間は取る予定になかったが、あるではないか。
なんで気がつかなかったのだろう。
ありがたく、この季節の気持ち良い風に吹かれ、ホケッとした。
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