
月曜日から今朝まで雨と風が強かった。
春の嵐だ。
先々週、パッと満開になったソメイヨシノ。
すぐに散るだろうと思っていたが、直後の寒さのせいか意外と長持ちし、緑の葉を混じえ長く目を楽しませてくれた。
その花もこの嵐でいよいよ散り果てる事に。
残った花軸が赤い彩りを残し、桜の木らしい枝ぶりが華やかだった花の名残りを見せている。
そんな桜を目の隅に、風に揺さぶられる街路樹を見る視界が黄色い。
んん

目がおかしくなった気がしたが、クスノキが葉っぱを黄色くしているのだと気付く。
もうすぐ盛大に葉を散らすのだろう。
梅花や桜花の桃白色を見慣れたからか、荒天下の暗さもあってその黄色は異質な世界に迷い込んだような眺めだ。
五月病の憂鬱な気分はこんな色合いなのではと想像した。
そんな不純な天気もお昼頃から回復し、水色の青空が覗くようになった。
やっぱり青空はいいな。
今週末は白く霞んだ春らしい空の下、新緑を背景に花や町を撮影したいものだ。