奈良で紅葉狩り

2017-11-23 20:45:02 | その他旅行き
最近、休みの日の朝、いつまでもゆっくりと寝てしまう。
前の日の晩にお酒をがっつり飲んだりするとますます朝が遅くなる。
その日も目覚ましを止めて1時間半もグズグズしていた。
ようやく起き出し、カーテンを開けると曇り空で昨日より天気が悪い。
紅葉狩りに行く予定にしていたが、晴れてないと紅葉の色もあまり冴えないし、やめておこうか。



いやいや、部屋にいても身体にカビが入るだけだぞと言い聞かせ、11時過ぎてから家を出た。
事前に目をつけていた紅葉の名所は、奈良県は桜井にある談山神社。
電車とバスで向かう。
桜井駅を降りると雨が降ってるじゃない。
なんてことだ。
もしかしてと傘を持ってきてよかった。



それでも神社に到着してバスを降りる頃にはなんとか止んでくれた。
バス停から左回りで神社へ向かう。
入り口前の商店が並ぶ道の前に出ると、錦繍の天蓋が迎えてくれた。
おー、美しいぞ。
雨空の下でもしっとりと秋色だ。



境内入り口で600円を払い、長い石段を登る。
拝殿でお詣り。
靴を脱いで畳敷きの部屋に上がるのだが、本殿の方に窓が開き賽銭箱が置かれている。
本殿を仰ぎ見るには座らねばならず、正座してお詣りした。
神社で座ってお詣りしたのは初めてだ。
二礼二拍手一礼の拍手はいいが、礼がなんだか変な感じだった。



祭神は藤原鎌足公。
ああ、学問の神様か、と思ったが違う違う、あれは藤原道真公だ。
鎌足は大化の改新かなんかに絡んでたような…。
歴史は苦手で、何をした人か覚えていない。
なかなか珍しい神様ではないのか。



ここの紅葉は外でそのまま見るのも美しかったが、拝殿の窓や高欄越しに見る木々が特に印象的だった。
ちょうど良い高さに色鮮やかな葉が重なっている。
建物も赤く塗られているので紅葉がよく馴染む。



ガイドマップを見ると重要文化財の建物が沢山あった。
順に見学したが、赤く塗られた建物がほとんどだ。
古い建物のなかでも一番珍しいのは十三重塔。
木造のもので残っているのはこれだけだとか。
見上げてたらまた雨が落ちてきた。



時間を見ると帰りのバスが出る10分前だった。
寒いし雨だしで帰ることにした。
バス停に急いで戻ると出発直前で滑り込みセーフ。
結局見学したのは1時間ちょっとだけだったが、結構満足した。
こんな遠くまで来て1時間で帰ってしまうなんて、我ながら珍しい旅となった。