ボンネットバスならぬ

2019-02-18 06:30:35 |  2018-2019瀬戸内逍遥
さて高松に戻し、次の観光先は牟礼。
八栗寺という四国霊場八十五番札所があるのだが、メインターゲットはそのお寺への足として使われる八栗ケーブルの方。
古いケーブルカーが現役で頑張ってるそうなので見て乗ってみたかった。



ことでんの志度線にある八栗駅が最寄り駅。
そこから北へ五剣山という山の方へ歩く。
最初平坦だった道は徐々に坂道となる。
大きなうどん屋さんを過ぎると登山口駅が見えてきた。



駅手前にガランとした広い駐車場があり、ケーブルカーは駐車場と地続きのホーム横に止まっていた。
車両はボンネットバスに似たデザインで個性的。
バシバシ写真を撮ってやった。



すると駅員さんが出てきて、そろそろ出発しますが乗りますか?と聞かれた。
はいはい。
ダイヤは15分間隔で麓と山上を行き来する。



往復切符を買ってホームへ進入。
乗客は少なく、私を入れて5人だ。
斜面を見下ろす一番後ろの席に陣取る。



シートに腰を下ろすとお尻が想像以上に沈み込み、うわあドッキリ。
昔ながらのスプリングの座席で、もしかしてずっと交換していないのかヨワヨワの反発力しかない。
車内に貼られていた車両製造表示札には昭和39年製とあった。
すばらしい。



たぶんドアの開閉のため、乗務員の方が一人同乗する。
笛が吹かれ出発。
乗り心地はゆるゆる走るケーブルカーゆえ、他のもっと新しいケーブルカーと変わりはない。
が、出発と同時に車内にかかる音楽がまたとても時代を感じさせる。



途中の行き違い場所で上から降りてきた赤い車両と行き違う。
あっと言う間に山上駅に到着。



八栗寺の様子はまた次回の記事で書くとして、参詣を終えて山上駅へと戻ると建物の中はおばちゃん達でとても賑やかだった。
どこに隠れてたのだろう。
私の後の便で登って来て、私がぐるっと参道を回ってる間にお参りを済ましたのだろうか。
寒かったから、境内でゆっくりする気にならなかったんだろう。



下りは赤い車両に乗りたかったが、待ってたのは上りで乗ったのと同じ青い方だった。
座席はおばちゃん達で埋まり、出発。
下りの車内音楽は喜多郎だった。
他にもレパートリーがあるのだろうか。
気になるところだ。



麓の駅に着いてホームから出ると、駐車場には観光バスが止まっていた。
他に自家用車もたくさん止まっていて、私が到着した時の閑散とした雰囲気は無くなっていた。
意外と需要があったのね。
これからも末永く運行してください。