タンク岩

2019-02-03 00:23:20 |  2018-2019瀬戸内逍遥
男木島灯台から水仙の花咲く遊歩道を登り、コミ山という島の北側の山の上の方に、タンク岩とジイの穴はある。
ジイの穴を先に見学したのだが、港に最短距離で戻るには、タンク岩を先に見ておくべきだったようだ。



ジイの穴の手前には展望台があり、屋根付きのベンチがあった。
傘をたたみ、雨でもやった海を眺めて一休み。
ふぅ、少し汗をかいてしまった。
遊歩道とはいえ結構な距離を登ったからなあ。



展望台の少し上にジイの穴はあった。
ジイとは鬼の事(名前?)で、鬼退治があったとき、鬼が逃げ込んだ穴とのこと。
奥の方はどうか知らないが、入口はとても狭い洞窟。
港でもらった男木島の地図に立入禁止と記載されていた。



崩落の危険があるよう。
私の想像する一番最悪な事態は「生き埋め」なので、危険な洞窟には入る気がしない。
穴の上のごつい岩壁や黒い肌の滑らかな転石を観賞してタンク岩へ向かった。



歩いてきた道を元に戻り、指導標に従い進む。
タンク岩と岩海の説明書きの看板が現れたのだが、辺りにそれらしきものは見当たらない。
岩海?
岩海ってなんだ?



も少し先にあるのかと木々の下を進むと平たい道は終わり、転がってきた黒い緻密な岩の塊でできた急坂を登るようになる。
これが岩海なんだろうか、と登っていくと目の前が開け斜めに尖った岩が見えた。



あれがタンク岩か。
玄武岩の柱状節理の岩の塊で、戦車に見えるからこの名らしい。
うーん戦車か。
斜面をかけ登り、てっぺんで車両前面を突出させ、前輪(無限軌道にそんなものがあるのなら)を大地に接地させんと失速させた図、と見えなくもない。



タンク岩の周りは崩れた柱状節理の岩がゴロゴロと転がり、なるほどこれは岩の海だ。
隙間がいっぱいあり浮石だらけで、タンク岩に近づくには登山靴などで足元を固めて行かねば怪我をしそう。
雨で濡れてもいるので登るのは諦めた。