旅の終わりのみっけもん?

2019-08-07 06:25:02 | その他旅行き
美術館の駐車場を出て北陸道のICへ向かう。
雨脚はだんだん強くなり、高速に乗る頃にはバラバラと音立ててフロントガラスを打つ降りになった。
旅を切り上げて正解だったとしよう。
平日昼間の北陸道は車が少ない。
周りから余計な刺激を受けることなくゆっくり走る。
そうだ、お土産を買っていない。
次のサービスエリアで何か探そう。
徳光PAにハイウェイオアシスがある表示を見つけたのでそこへ。

<雲1>


それらしい大きな建物の前の駐車場に車を止めるが、建物の様子が何か変。
お店やっているのだろうか、と思わせる荒れた外観。
なにかすさんでいる。
止まってる車が少ないのはそもそも交通量が少ないからだと思ったが、それだけではない何かが普通と違う。
背景が雨降り曇天だからかもしれないが廃墟に見えた。
とりあえず車を降りてみた。
入口がどこか分からない。
使われていない幟や段ボール箱が置いてあるが、扉に近づいてみると自動ドアが開いてくれた。
自販機に商品補充しているお兄さんがいたので営業はしているみたいだ。
でも他に人けがない。
中も外側と大差ない雰囲気で、照明は部分的にしか付いておらず、小さく区切られたお店のほとんどが閉まっていた。
明かりの点いた方へ入って行くと6店舗くらいが営業していて、売り子さんが各店舗ひとりづつ暇そうに立っていた。
私以外にお客さんはいないから、視線が集まってきてちょっと気圧されたが、地のお土産買えるのはもうここだけだろうからとお店の品揃えをさらっと確認。
いらっしゃいませ、いかがですか、と声をかけてくれるが、そんなに熱意はない。
こんなところで働くのも気が滅入るだろうなと思う。
お菓子を売ってるお店で白山市の洋風饅頭を買って、早々に退散した。
ここって休日はそれなりにお客さん入るのだろうか。

<雲2>


最近の高速道路はよく整備されて、昔は最悪だったサービスエリアのトイレはどこのも綺麗になり、お店は充実、ドッグランなんてものも出来たりして、サービスエリアで遊ぶのを目的に高速道路に乗る人もいると聞く。
どこもかしこもピカピカなイメージだったが、こんな寂れた施設がまだあったりするんだ。
ちょっとビックリした。
その後は特に変わったこともなく、名神に入り、雨の上がった大阪に帰ってきた。
これにて今年の夏休みの旅はおしまい。

<雲3>


久しぶりにやった行き当たりばったりな旅。
訪問先で見るべきものを身損ねる可能性が高く、実は興味あるものがあったことを後で知って失敗したなあと思うこともあるが、詰め込んだ日程とはまったく縁のないこの気ままさ。
いつからか旅程をきっちり決めた旅をしてきたから、前者のデメリットより後者のいいところの方がよく感じられたかな。
またやろう。