室生龍穴神社

2025-01-15 06:29:47 | その他旅行き
室生寺から東へ15分弱歩くと、室生龍穴神社がある。
帰りのバスはその神社前から始発するので、こちらもお詣りすることにした。
そこは三重に車で帰省する際、この辺りの下道を選択したら必ず前を通過するところ。
名阪国道からやまなみロードという道路が神社の目の前に繋がっているのだ。
大昔に一度トイレを借りた際、お礼にお詣りしたことがある。





室生の集落の外れで、周りはしっかり山である。
杉の巨木に囲まれた境内で、拝殿の前には門松が飾ってあった。
神社の奥の山には岩穴があり、龍神さまが住むとされる。
室生寺創建よりも昔から雨乞いをする地として崇められていたそうだ。
辰年の終わりでもあるので、個人的なご加護のお礼を申し述べた。





岩穴は吉祥龍穴といい、神社の奥宮とされる。
龍穴は訪れたことがないので行ってみることにした。
そこは結構遠く、県道を少し南下したところから山へ分け入っていく。
車が通れる林道で車だと早いのだが、今回は歩いていくしかなく、てくてく歩いた。
途中なにも見るもののない山中なのに意外と人気で、歩いている間に数台の車とすれ違った。





いや、ひとつだけある見どころと言えるのが天の岩戸と名付けられた真っ二つに割れた大きな岩。
ここの縁起は不明。
小さな鳥居が立てられ、岩に注連縄がかけられていた。
さらに奥へと進むと道路の谷側に鳥居が立っていて龍穴入口を示す看板が立っていた。
ここまで歩いて30分くらいかかったろうか。





鳥居をくぐり谷へと降りてみた。
斜面を少し下ると、大きな岩の上を水がうねって流れ、対岸に岩穴があった。
手前岸には小さな遥拝所が設けられていて、女性の二人組が龍が見えたかもしれないと興奮した面持ちで話しながら上ってきた。
私はお詣りするより先に写真を撮ってしまう無礼を働いたので、その姿は見せてくれず。





帰り道では自分と同じく歩いてやってくる人たちとすれ違った。
私以外にも物好きな人はいるようだ。
一組は男性の若者二人組。
もう一組は家族連れで、お父さんと小さな娘さんが楽しそうに頑張って歩いてやってきて、そのうんと後ろをお母さんが「なんで歩いてこなきゃいけないの」的な雰囲気を漂わせて歩いていたように見えた。
まあそうだよなあ。
「龍穴を見に行こうか」となる事前のやりとりが目に浮かび、微笑ましく思った。