清水谷製錬所跡まで

2014-05-13 00:30:01 | その他旅行き
Iwami & Izumo Chapter_3

温泉津温泉を後にし、フロントガラスを叩く雨が強くなる中、石見銀山世界遺産センターへ向う。
せめて風だけは強くならないよう願いたい。
石見銀山周辺は観光車両の侵入が制限されていて、パーク&ライド方式が取られている。
マイカーで訪れる場合は石見銀山世界遺産センターに駐車して、そこから路線バスで町に入ることになる。
7:00石見銀山世界遺産センター着。
広い駐車場にはすでに10台ほど車が止まっていた。
みんな車内で何かしているから、まだバスは出ていないのだろう。

バス停に時刻を確認に行くと始発は8時とあった。
車中に戻りバスを待つが寝不足のせいで眠くなって少しうとうととする。
こういう時はすぐ眠れる。
目を覚ますと7時57分だった。
バス停を見るとバスが来ている。
おっと、慌てて荷物を持ちバス停へと走った。
危うく乗り損ねるところだった。

石見銀山は大森という町にあり、鉱山遺跡を見学するエリアと歴史ある町並みを散策するエリアに大きく分かれる。
大森バス停まで、200円。
まずは鉱山遺跡を見学に行く。
外を歩くと寒い。
石見銀山世界遺産センターまでの途中の道路の温度表示は11℃だった。
温泉に入る前は16℃だったから日が出てから気温が下がったことになる。
一応フリースを着て来たが、もう一枚上着がいったかと後悔。



雨降る中、龍源寺間歩へと向う。
間歩(まぶ)とは坑道のことらしい。
大森バス停から歩いて片道約50分の距離があり、レンタサイクルの利用がおすすめみたいだが雨なので歩く。
途中、清水谷製錬所跡という遺跡があった。
大金をつぎ込んで建造したが、鉱石の品質が悪く採算が合わないので1年半足らずで閉鎖したらしい。
岩やレンガを積んで山の斜面に階段状に平地を設けてあった。
いたるところに草が生い茂り自然に戻ろうとしている。
左手にジグザグとしたスロープがあり、遺跡の上部まで上ることができる。
遺跡の上に入ることはできず、横手から眺め見学した。



後から来た人が傘をさしていない。
見上げると雨は止んでいた。
このまま止んでくれてると嬉しいんだけどなあ。
遊歩道に戻り再び奥へと進む。
道の左右には歴史上功績のあった人物のお墓があったり、神社があったり。
製錬所跡もそうだったがどの史跡も緑に覆われ、時を経た石やレンガに苔生す様が美しい。






朝から温泉

2014-05-11 06:51:20 | その他旅行き
Iwami & Izumo Chapter_2

雨は止んでいた。
まだ暗く、寝静まった道の駅を後にする。
走り出すと運転に意識が向いたためか、あんなに悩まされた痒みも気にならなくなり徐々に治まっていった。
ホッとする。
思うに眠るためには安静にしていなければならず、湧き上がる痒みが最も神経を刺激するものとなり、意識から逸らすことができなかったのだろう。

その日の一つ目の目的地は温泉津温泉(ゆのつおんせん)である。
世界遺産「石見銀山遺跡とその文化的景観」の一部を成し、温泉津重要伝統的建造物群保存地区にある。
温泉自体は世界遺産の選考要素では無いようだが、共同浴場の薬師湯の旧館は大正時代のもののようで保存対象の建物なんだろう。
薬師湯を訪れる事にした決定的理由は早朝から営業しているため。
なんと朝の5時から夜の9時までやっているらしい。
石見銀山の各施設が開く前の時間を使ってお風呂に入れる。
歴史ある建物も興味あり。

国道9号から温泉津の町に入り、温泉街への標識に従い狭い道を行くと、薬師湯の駐車場があった。
4台ほどの駐車スペースのあるそこは薬師湯のだいぶ手前のようだったが、広く止めやすいので使わせてもらった。
駐車場がある共同浴場というのも珍しい。
時刻は4時15分。
まだまだ暗い雨のそぼ降る温泉街を薬師湯まで歩いてみた。



沿道は歳を経た建物の旅館やお寺が並んでいる。
旅館の玄関はどれもカーテンが引かれ扉は閉じられ人影はない。
100m位だろうか、歩いた先に薬師湯はあった。
現在の建屋はコンクリート造りの様だが昭和の匂いがする個性的なデザイン。
左隣の建物が旧館だろう、木製で立派な造りだった。
建物の周りにも駐車スペースがあったが、狭く自由度が低い。
手前の駐車場が空いているならそちらに駐車するのが正解だ。
町並み散策が自動的に付いてくる。



一度車に戻り、買っておいた朝食を食べた。
5時、お風呂セットを持って再度薬師湯へ向かう。
今度はひと気があり、一番風呂目当ての宿泊まりの浴衣姿のお客さんが数組入店するところだった。
入ってみると、女性主人が入浴方法を詳しく説明してくれた。
入浴前後にはお水を飲んで水分補給してくださいね。
温泉成分が強いので湯には長く浸からず、数分入っては上がって時間を置き、再度数分入るを繰り返し、湯あたりしないよう注意してくださいね。
温泉成分を洗い流さないよう上がり湯するなら給湯口の温泉水で体を流してくださいね。
階上からは温泉津の町並みが眺められるので、入浴後に行ってみてくださいね。
等々。



脱衣所には小さな金属プレートを差し込むタイプの鍵付きロッカーがある。
浴室は真ん中に湯船があり、茶色い温泉成分の堆積物が鍾乳石のように湯船と床に付着していて古湯の雰囲気満点だった。
湯は少し黄色く白く濁っていて、確かに高濃度な感じ。
泉質はナトリウム・カルシウム‐塩化物泉、pH6.0。
源泉をかけ流し、お湯は毎日入れ替えるそうだ。
シャワーは4箇所。
シャンプー、石鹸はついていない。



入浴後、屋上から温泉津の街を眺めた。
石州瓦の茶色い屋根が見慣れない、独特の景色が見られた。
少し強まる雨に負けず、街を撮影しつつ駐車場に戻った。
さあ、次は石見銀山の本丸を攻める。

この日の心配事は全て杞憂

2014-05-09 02:05:19 | その他旅行き
Iwami & Izumo Chapter_1

あらかじめ予定していた旅ではないので宿は取っていなかった。
GWの宿なんて直前に取れるわけもなく、今からジタバタと宿を探す時間もない。
この季節なら凍えることも無いからまた車中泊して夜をやり過ごそう。
それで必然的に旅の足は車になった。
高速のインターチェンジまでの街中の道はガラ空きだ。
みんな遊びに出て行ったみたいだ。
私も出て行く。

西に向かう夕刻の中国道は順調に流れていた。
前を走る車のリアウィンドウが西日を反射して眩しい。
反対車線の上り線は宝塚東トンネルから15km渋滞らしい。
3車線いっぱいに車がぎっしり詰まっていた。
思い切って長距離旅行に出たはいいが帰りにこれに巻き込まれたら嫌だなあと、巻き込まれてもいないのにゲンナリする。

過去、GWの旅で中国道を西進するのは朝方が多かったからか、西日に照らされる山の新緑が記憶のものと違う。
クッキリと緑色がきつく、朝早くに見られる霞んだ淡い緑より季節が進んでいる感じだ。
途中空腹を覚えたのでパーキングエリアで夕食を食べ、日が落ち暗くなった道をさらに西へと走る。
落合JCTから米子道へ。
米子道は対面通行区間がありアップダウンも激しい。
それ故か夜の8時というのにここでも反対車線は渋滞していた。
江府ICあたりから大山PAまで。
この時間にこんな所で渋滞が発生するのか。
帰る日の混み具合の心配がまた心に重くのしかかる。

山陰道という高速道路が新たに出来ていた。
有料区間と無料区間が交互に現れ、まだ整備途上のようだ。
米子から松江へ、そして出雲へ。
雨が降り出した。
天気予報どおりだ。
明日は雨の中歩かねばならない。
山陰道は出雲で終了し国道9号でさらに西へ。
山陰道はガラガラだったのに、9号線は車が連なりみんな西へ走る。
いつもの事ながらこの人たちは何処へ行くのだろうと思う。
きっと自分と同じ行先なのだ、きっとそうだ、なら目当ての駐車場は一杯で止められないのではないか、と不安がつのる。

22時過ぎに道の駅を見つけ、その日はそこで泊まることにした。
駐車場は車中泊してると思われる車で一杯だ。
昔はこんなに車中泊する車はいなかったよなと思う。
眠るには少し早いがもうすることもない。
幸いにして暖かい夜だ。
明日朝は早くに出る事にして、シートを倒した。

しかし程なく眠れないことが分かった。
身体中が痒くて痒くて眠気が掻痒感に追い払われてしまう。
なにかいけないものを食べたのだろうか、お尻が蒸れた痒さに始まって、背中や腕の痒さが止まらない。
お尻をかいて痒みを収めれば背中が痒くなる。
背中の痒みを収めれば腰回りが痒くなる。
未来永劫続くのではないかと思わせる痒みの連鎖。
少しは眠れたのだろうけどいつまで経っても痒いので3時半に起き出した。
このままこの痒みは続くのだろうか。
なんだか今日、明日を楽しめる気分にならない。
こんなお休みにしたかった訳でないはずたが、何を夢見て旅に出てきたのだろう。
分からなくなった。

続く。



今年のGWも

2014-05-08 06:37:54 | その他旅行き
変な日程で出勤が挟まり、またしても嬉しくない悪スケジュール。
旅に使える連休は4日の夕刻から6日までで、旅程は2泊2日となった。
ただの三連休よりしょぼいじゃない。
しかも天気予報はよろしくない。
移動日となる4日は晴れなのに、5日は雨、6日は曇り時々晴れ。
そんななのでわざわざ出掛けずにいつもの土日のように過ごしたら、との悪魔のささやきもあったが、やはりいつものように耳を貸さず 無理矢理出発。
行先は少し頑張って島根県、石見の国と出雲の国。
石見銀山を見学し一畑電車を撮り鉄するのだ。
石見銀山ならでも大丈夫だろう。
出雲大社は行先対象外。
大注連縄は撮ってみたいけど、丸一日づつ先の二つをゆっくりじっくり楽しむ事にした。

離れた土地には身の周りにないものがたくさんあった。
やはり行って良かった。
順に掲載していこう。



記載の動機から

2014-05-01 00:02:27 | テニス
最近ブログ掲載したいと思うテニスに関する話題がない。
テニスしていない訳でなく、毎週コンスタントに練習できている。
なのに話題がないのは自身のプレーレベルに変化がないためか。
練習しているのに上達しないとはこれ如何に。
練習の質が悪いのか。

私の場合、ブログに記載するのは日常外の出来事や日々感じる変化、いつもと違う事物が主だった対象。
旅に出ることは日常から離れることなので記事になる。
山登りも当然。
ちょっとした散歩やサイクリングもそう。
テニスの場合は上達具合などプレー内容の変化が対象となる。

ところが前述の通り最近のプレー内容にこれといった違いがないので、さて何を書こう?と困ってしまう。
ずっと安定して練習時間を取れているので、あれができなくなったこれが打てなくなったというのは無いが、反対にこれができるようになったあれが打てるようになったというのもない。
一進一退、調子の良いショットと悪いショットが毎回入れ替わる。

ふうむ。
問題ありありのあるひとつのショットに着目して練習していた時より、みんなそれなりに打てる今は分析対処の追い込み方が浅くなっている気がする。
うまくいっていてもいなくても、毎回どれかひとつのショットをピックアップして深く掘り下げた方がいいのかも。
ずっとこのままのレベルなのか、今後もステップアップできるのか。
今は次の段階に昇るための下地を作っている時なんだと思いたい。