由良のとを 渡る舟人 かぢをたえ 行くへも知らぬ 恋の道かな
歌意: 由良の瀬戸を漕ぎ渡っていく舟人が、かじがなくなって行く先もわからずに漂うように、これからの行く末のわからない恋のなりゆきだなあ。
作者: 曾禰好忠(そねのよしただ)
十世紀後半の人。曾丹後・曾丹と呼ばれる。偏狭な性格からの逸話が多い。
ただでさえ潮流の激しい海峡で、「かぢ」を無くしてしまった舟人が、どうすることもできずに翻弄されてしまう。
それと同じように、自分の恋もこれから先のことがまるでわからに、というのである。
※「由良のと」・・・丹後国(現在の京都府宮津市の由良川の河口)
「と」とは、「水門(みなと)」の意で、瀬戸や海峡のこと。流れが激しい。
「由良のと」が流れの激しいところだけに、自然の巨大な力に動かされるばかりで、
自分の意志ではどうにもならない。
はかりがたい力に奔弄されているような不安が感じられている。
「渡る舟」ではなく、「渡る舟人」となっているところに、舟の様子とともに、そうした状況のなかで途方に暮れている舟人の姿が浮かび上がってくる。
※参考 文英堂 「原色小倉百人一首」
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昨日は12位 昨日は47位でした
ありがとうございます
今日から2月。月日はどんどん流れていきます。
書、頑張れるように月初にアップ
私も時の流れに翻弄されないように、頑張らなくっちゃ
☆ 御覧いただいてありがとうございます ☆
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