もろともに あはれと思へ 山桜 花よりほかに 知る人もなし
歌意: 私がお前をしみじみといとしく思うように、
お前もまた私のことをしみじみいとしいと思ってくれ、山桜よ。
花であるお前以外に心を知る人もいないのだから。
作者: 前大僧正行尊(さきの だいそうじょう ぎょうそん) (1055~1135)
参議源基平の子。12歳で三井寺に入り、後に天台座主大僧正。
『金葉集』の詞書に、「大峰にて思ひがけず桜の花を見て詠める」とある。
大峰(奈良県吉野郡十津川の東にある大峰山)は、修験道の霊場として知られている。
この歌は大峰で修行していた作者が、思いがけずに山桜を見た折に詠んだ作。
ひっそり咲く山桜に、孤独に耐えて修行する自分の姿を重ね合わせ、
互いに共感しあえるという感動を詠んだ歌である。
※参考 文英堂 「原色小倉百人一首」
今日で暑かった8月も終わります。
日中は暑いですが、朝晩だいぶ凌ぎやすくなりました。
9月初めもまだ暑いですが、出歩きやすくなりますよね~~
秋の花もボチボチ咲いてきますし、なるべく外に出るように心がけたいと思います。
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