かくとだに えやはいぶきの さしも草 さしも知らじな 燃ゆる思ひを
歌意: せめて、こんなに私が恋い慕っているとだけでもあなたに言いたいのですが、言うことが出来ません。伊吹山のさしも草ではないが、それほどまでとはご存じないでしょう。火のように燃え上がる私の思いを。
作者: 藤原実方朝臣(ふじわらのさねかたあそん)
?~998 時の宮廷の花形の一人で、清少納言とも親しかった。
後、陸奥守となり、任地で没。
思いを寄せる相手に初めて心のうちを打ち明けた歌である。
さしも草の燃える様を取り込んだ表現上の技巧は、燃えるような胸の思いというこの歌の主題に、具体的なイメージのふくらみを与えている。
えやはいぶきの・・・副詞「え」は否定・反語の表現
「言ふ」に「伊吹」の「いふ」を掛けた掛詞。「伊吹」は美濃(岐阜県)と近江(滋賀県)の国境にある伊吹山
さしも草・・・「よもぎ」の異名で、灸に用いるもぐさの材料
※参考 文英堂 「原色小倉百人一首」
百人一首もやっと残り半分になりました。
関連性はありませんが、28日の深夜、日付が変わる頃、窓から見えた月。急いでカメラに収めました。
6月28日 23:57
マニュアル露出 Tv 1/250 Av 8.0 中央部重点平均測光 ISO 400 焦点距離 270mm
23:59 P Tv 1/4 Av 4.0 ISO 1600 焦点距離42mm
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