いにしへの 奈良の都の 八重桜 けふ九重に にほひぬるかな
歌意: 昔の奈良の都の八重桜が、今日は九重の宮中で、ひときわ美しく咲きほこっていることですよ。
作者: 伊勢大輔(いせのたいふ)
11世紀前半の人。伊勢の祭主・大中臣輔親(おおなかとみの すけちか)の娘。
能宣(よしのぶ)(49番)の孫。 一条天皇の中宮彰子に仕える。
『詩花集』の詞書に、「一条院の御時、奈良の八重桜を人の奉りてはべりけるを、その折、御前にはべりければ、その花をたまひて、歌詠めと仰せられければ、詠める」とある。
また、『伊勢大輔集』の詞書には、奈良から宮中に献上された八重桜を受け取るという大役を仰せつかった作者が、即座に詠んだ歌である。
宮中に献上された奈良の八重桜がひときわ美しく咲きほこるという主題を即詠した歌である。
八重桜の美しさを通して、一条天皇の御代の繁栄をたたえたことにもなる。
※参考 文英堂 「原色小倉百人一首」
今回のコラボは 「八重桜」
ソメイヨシノが散った後に咲く、八重桜。若葉と一緒に咲くのも、八重で豪華なのも、ピンクが濃いのも、大好き
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