世の中のうまい話

魚のウンチク、旬、漁師だけが食べている浜料理の紹介などなど・・・食べ歩きは八王子中心!都心も地方もたま~に

括岩蔦(くびれづた)・海葡萄(うみぶどう)

2018年05月27日 20時00分25秒 | Weblog

 


括岩蔦(くびれづた)・海葡萄(うみぶどう)



【語源】
一般的に「うみぶどう」で名が通っていますが、「くびれ
づた」が標準和名です。

語源は見た目通り。ブドウの房に見た目が似ている為。
見て納得ですよね~



【旬】
旬は文句なく夏です。


【うんちく】
沖縄では、昔から食べられていました。
当時は、「グリーンキャビア」などとも呼ばれ、貴重な
珍味として扱われていましたが、近年は養殖が盛んになり
流通価格もグッと下がりました。

生で、醤油や三杯酢等をタレのように浸けながら食べ
ますが、調味液に長く浸すと、プチプチとした食感の粒状
の部分がしぼんでしまうので注意が必要です。
また低温に弱く、冷蔵庫で保存すると萎んでしまいます。

常温で保存する事をお勧めします。









【ブランド・産地】
日本では南西諸島に、日本国外では東南アジアやオセア
ニア等の浅海域に分布します。

主な産地は沖縄です。ブランド化はされていません。
昔はブランド力がありましたが、養殖に成功した為、
なくなりました。
痛し痒しですね~


うみぶどう丼

【産地ならでは漁師料理】
特にかわった物は見当たりません。
やはり、生のまま、三杯酢で食べるのが一番ではないで
しょうか?

後、ドンブリもいけますよ~


【栄養と効果・健康】
ほとんどの海藻は乾燥品や加工品が多いですが、このウミ
ブドウは海藻としては珍しく、生のままで消費されます。

歯ざわりは最高ですが、意外にも97%が水分。
栄養素はかなり少なめです。

鉄・マグネシウム・カルシウムを少量含んでいますが、
その効果を期待出来ない程度です。










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鰻(うなぎ)

2018年05月27日 08時18分03秒 | Weblog



      鰻(うなぎ)


         白焼き



【語源】
胸ビレの前腹面が黄色い為、「胸黄(むなき)」と呼ばれ、これが崩れて

「うなぎ」と呼ばれるようになったと言われている。



       う巻き



【旬】
現在、流通している鰻のほとんどが養殖ものである。天然物はほんのひとにぎり。

しかし、養殖技術も進歩し、「天然物は泥臭く、かえって美味しくない」とまで

いわれている。

その為、旬は?と聞かれると、スタミナ源として多く食される「夏」と答える

よりないでしょう。


       ウナギの酢の物~うざく




【うんちく】
鰻は謎の多い魚です。産卵場所がマリアナ諸島の西方海域と言われていましたが、

特定できたのはつい最近の事です。

孵化(ふか)した仔魚は「レプトセファルス」と呼ばれ、黒潮に運ばれながら

成長し、4~5ヶ月後に「しらすうなぎ」になって各地沿岸にやってきます。

このしらすが養殖業者さんに1キロ数十万円、高値の時は百万円を越える値で

取引されます。

養殖うなぎは半年で約千倍の大きさに育つと言われ、しらすに高いお金を

払っても採算が合うらしいです。



鰻と言えば「蒲焼」。

しかし、地域によって焼き方、さばき方も変ってきます。

関西では、頭がついたまま腹開きにし、タレをつけてそのまま焼きます。

関東では、頭を取り背開きにします。

これは腹開きは切腹に通じ、縁起が悪いとされたなごりだとか。

焼き方は一度白焼きにしてから蒸しにかけ、更にタレをつけて焼きます。

鰻の風味と食感を楽しむなら関西風、ふっくら柔らかいのを 楽しむなら

関東風です。


    ウナギの頭の有馬焼き


土用の丑の日に鰻を食べるようになったのは、売り上げ不振の鰻屋さんが困って

いるのを見かねて、あの有名な平賀源内が・・・・・・・・・・・

「土用の丑の日には鰻を~」というキャッチコピーを発したのに始まったとか。



  ウナギとフォアグラのフレンチ





【食いあわせ】
昔からウナギと梅干は一緒に食べると、体に変調をきたす。

「食いあわせが悪い」と言われてきました。

しかし、これはまったくの誤解。相性抜群なのです。

うな丼に練り梅をのせて食べると、さっぱり美味しい、食べすぎに注意と

言いたいくらい旨い。

本当に、ウナギと食いあわせが悪いのは「銀杏(ぎんなん)」なんですよ。

梅の実と銀杏が似てる為に、どこかですり替わったと考えられます。

しかし、昔の人の言い伝えは軽視してはいけません。

銀杏(きんなん)だけは、ウナギと一緒に食べないよう、気をつけましょう。



          うなぎボーン




【ブランド・産地】
国産鰻の養殖地で有名なのが、鹿児島県、愛知県、宮崎県です。

出荷量もこの順番に多いです。

その他では静岡県、高知県でも若干数、養殖されています。

その中でも特にお勧めは、宮崎の鰻です。

その理由は、育てる水にあります。

ほとんどの地域の水質は硬水ですが、宮崎は軟水です。

霧島山系から湧き出る地下水(軟水)で養殖する為、身も皮も骨も柔らかく育ち、

高品質であるとされています。

実際に、関東の鰻専門店で、宮崎産うなぎの占めるシェアはダントツだとか。

また、宮崎県では鰻の餌にハーブを使う事で川魚特有のくさみを抑え、脂質を

豊富に含んだ「ハーブうなぎ」のブランド化をすすめているとか。

      ひつまぶし




【産地ならではの漁師料理】
漁師料理と言うより産地料理になります。

うなぎを蒲焼ではなく白醤油で焼きあげます。

適当な大きさにキザミ、ご飯にのせ、だし汁でお茶漬け風にして食べます。

薬味はたっぷりの万能ねぎとキザミのり、そして柚子胡椒(ゆずこしょう)で

食べます。

この柚子胡椒がポイント。とにかく美味しい。一度試してみてください。


  うまぎ白醤油焼のお茶漬け

【栄養と効果・健康】
うなぎのヘルシーパワーは言うまでもありませんが、特にビタミンAを多く含んで

います。

このビタミンAは体の免疫力を高め、病気から身を守ってくれます。

うなぎ一串(120g程度)で、成人必要量の3日分ものビタミンAを摂取できます。


ウナギの情報、ドンドンお待ちしています。



         シラスウナギ



   ウナギの塩のっけ盛り(高知県の郷土料理)





         ウナギの肝焼き

















  ウナギの白焼き





            ウナギのヒレ焼き(タレ)


            ウナギのヒレ焼き(塩) 








      蒸さずに焼くだけの関西風ウナギ











           八つ目ウナギ






      ウナギの養殖場にて











 

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