世の中のうまい話

魚のウンチク、旬、漁師だけが食べている浜料理の紹介などなど・・・食べ歩きは八王子中心!都心も地方もたま~に

白海老(シラエビ)

2019年04月03日 07時13分15秒 | Weblog


白海老(シラエビ)



【語源】
字のごとく、白い海老・・・・から来ていると思われます。


     干しシラエビ
【旬】
シラエビ漁期は4月から11月までと長いです。
しかし、殻が柔らかく、美味いとされるのは6月ぐらいまで。
また、春先、魚売場に桜海老(サクラエビ)と共に並ぶ事から、
旬は春としましょう。


【うんちく】
エビ目オキエビ科シラエビ属の魚です。
体調7㌢ほどの浮遊性の海老です。昼間は水深150~300㍍の海中を
浮遊し、夜になると、水深100㍍以浅に浮上し、明け方深みに戻り
ます。
この夜から明け方までが絶好の漁期となります。

生きてる時は透明感がありますが、死ぬと乳白色に濁ります。
産地以外では、透明感のあるシラエビには、なかなかお目に
かかれないでしょう。




     白海老のにぎり

【ブランド・産地】
「サクラエビの代用品」としてのイメージが強かった白海老。
近年、その汚名を返上しつつある様です。

主な産地は富山県新湊(しんみなと)。
相模湾、駿河湾にも、生息が認められていますが、まとまって獲れる
のは、世界でも富山湾だけ・・・・と言う謎の海老なんです。

このシラエビの漁獲は限られた船しか許されておらず、シラエビを
獲る漁師さんは、国内でもトップクラスに恵まれた漁師さんである
と言えます。

魚場も近く、燃料費がかからない。大きな船や高価な装置も必要ない
為、漁期だけ稼動すれば一年、裕福に暮らせるとか・・・・。

うらやましいですね~!


シラエビ酒


        シラエビの昆布〆

【産地ならではの漁師料理】
シラエビはなんと言っても刺身、寿司などの生食がお勧めです。
あのとろける様な甘みは一度食べたら忘れられません。

しかし、マグロ君がお勧めするのはシラエビの昆布〆です。
体調7㌢ほどの小さなエビを女工さんが丁寧にむいた、剥き身を
昆布で〆たもの。ワサビ醤油で食べると答えられません。

もう一品は、素干しにしたシラエビを熱く燗した日本酒に沈めて
いただく、白海老酒。
香ばしい風味がたまりません。

かき揚げや、素揚げも美味しいですよ~!





【栄養と効果・健康】
桜海老と同様、シラエビは殻ごと食べる機会が多目です。
この為、カルシュームの摂取量は桁違いに多くなります。
他の海老類の十数倍摂取できると言われています。
骨粗鬆症などの予防に最適でしょう。

もう一つこの殻にはキチン質という繊維も多く含まれており、糖質、
コレステロール、塩分などを体外に排出する効果もあります。
糖尿病、高脂血症などにの予防にもなります。

また、コレステロール値を下げるEPA・DHA、タウリンなども
摂取できる食材です。






         白海老の刺身





           シラエビのかき揚げ












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