この時がやってきた。
ゆきたんくは陸上競技のハンマー投げをなっていた。
たいした選手ではない。
しかし、当然あこがれはあった。
室伏広治選手の父、室伏重信選手にあこがれていた。
時代は流れ、現在はハンマー投げと言えば室伏広治選手である。
オリンピックと世界選手権で金メダルを取った、日本陸上界唯一の選手である。
室伏重信氏と広治選手
父から子に世界一と言われた技術は受け継がれた。
誰もが美しいと感じるフォームの投擲は芸術だった。
父は言った。
「広治は私が長年かけた技術を5年で体得した。」
このような言葉だったと思う。
しかし、その広治選手にも年齢という避けては通れない壁が出てきた。
何を言いたいか。
素晴らしい指導者と選手。
もちろん身体能力・体格当もあるのだろうが、その後の選手が出てこない。
室伏選手のパフォーマンスは下降線であるが、来年は日本選手権20連覇を達成するだろう。
20年の間、トップに君臨した室伏選手は偉大である。
しかし、その間に続くものが育たなかったことも事実だ。
昔に比べれば70mスローワーは増えたが、75mを超えてはいない。
他の国で80m投げる選手がいる国では一人2人ではない。
このことを日本陸連は考えないといけない。